表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

サトシとピーマンモンスター

駆け出し冒険者のサトシは、夏ピーマンに首を絞められていた

夏ピーマン「なんで俺から逃げようとする・・・俺には現代人が不足しがちなβ-カロテンがたっぷり含まれてるんだぞ?

サトシ「だって青臭くて苦いし・・・

テイザ「おいピーマンはヘタが弱点だ!むしり取れ!

サトシ「そ!そうか!

夏ピーマンのヘタを力いっぱいむしり取るサトシ

夏ピーマン「ギエエエ!

サトシ「はあはあ・・・危なかった。

テイザ「命拾いしたな。じゃあな

サトシはテイザという女のリザードマンの後姿を眺めていた。小さなしっぽがお尻の上で揺れる

サトシ「いけない!今日中にクエストを完了させなきゃ!

サトシは夏ピーマンの体をスライスすると、後ろのリュックサックに詰めた

リュックサックには色とりどりの野菜モンスターの肉片が詰まっている

サトシ「これをギルドに上納して、クエスト完了だ


野菜ギルド本部

サトシ「え!受け取ってもらえないだと!

ギルドマスター「そうだ坊主。クエストの内容を見てみな

サトシ「倒した苦手野菜モンスターを、白米と一緒に食えだと・・・

ギルドマスター「料理するしかねえなあ。それが出来なきゃ一生お前は駆け出しだ

サトシ「で、できらあ!

しかしサトシはどうすればいいのか見当がつかなかった

そこにさっき助けてくれたリザードマンの女が現れると、野菜をかごに詰めた

ギルドマスター「あいよテイザ!今日も美人だね!おまけしとくよ!

テイザ「ありがとう。今日の食材が足りなかったんだ

サトシ「お、お前!俺にクエストを手伝ってくれ!

テイザ「え・・・いや・・・

サトシ「頼む!俺は初心者なんだ!

テイザは断りたかったが、初心者には優しくしないといけないというNPCの決まりがある

テイザ「しょうがねーな。一緒にポンノの酒場に来てくれ。

サトシ「恩に着る!

テイザ「だけど食材運ぶの手伝ってくれよ。一人運ぶのは大変なんだ


ポンノの酒場のキッチン

鍋には水に浸したコメ。

包丁でニンジンの皮をむくサトシ

ベナ「テイザ、あいつはなんだミ?なんでキッチンにいるんだミ

テイザ「知らん。なんか料理させてほしいらしいぜ

サトシ「おい!俺は野菜が苦手なんだ!コイツをどうやって料理すればいい

ベナ「そのまんまくうミ。野菜は生でサラダとして食えるミ

サトシ「そんなことできるわけないだろ!俺は野菜が苦手なんだ

テイザ「野菜炒めにしたらどうだ

サトシ「そっそうか!

かまどには薪が用意してあるが、火を起こす道具がない

サトシ「くっくそ!火が起こせない

テイザ「しょうがねーな

テイザが薪の細かい火だねに指先を近づけると、小さな煙が上がった

サトシ「ひっ火が付いた!?どんな手品を使ったんだ!?

テイザ「よくある火の魔法だが

ベナ「中華鍋つかうミ。白米を一緒に炊くのをわすれるなミ

サトシ「す、すまない!NPCの諸君!

ベナの指示で油で手早く野菜炒めを調理するサトシ

ベナ「熱いうちに食うミ

サトシ「あ、ああ・・・

自分で作った野菜炒めを恐る恐る食べるサトシ

サトシ「うん・・・油で手早くいためたから、野菜の匂いと苦みがない

テイザ「よかったな

サトシ「ああ・・・あとは白米を食うだけだ・・・

サトシ「う!

テイザ「どうした!?

サトシ「野菜炒めじゃ白米は食えない!!

ベナ「ミ!?

サトシ「俺は野菜をおかずに白米を食うなんて無理だ!肉とか魚じゃないと!

ベナ「しょうがないミ

テーブルに調味料の瓶を置くベナ

サトシ「何だこの白い粉は?

ベナ「化学調味料だミ。それを野菜炒めにかけるんだミ

サトシ「あ、ああ・・・

化学調味料を野菜炒めにかけて食べるサトシ

サトシ「な!なんだこの魔法の粉は!?塩コショウだけで味気なかった野菜炒めが、まるで肉野菜炒めのようだ!

ベナ「よくあるうま味調味料だミ

サトシ「こ、これなら白米が食える!ありがとう!これでクエスト達成だ!

テイザ「なんかわからんが良かったな

ベナ「この野菜炒めうまいミ。テイザも一緒に食うミ。みんなで食ったほうがうまいミ

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ