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三咲ヶ丘高校

俺の通う三咲ヶ丘高校は公立高校であるが、元々3つの高校が少子化の影響で1つになった高校である。


その影響で学科も普通科以外に商業科、化学科、情報科その他に特進クラスが存在する特色豊かな高校である。

在籍人数は1000人を超えており、1学年は10クラスで構成されている。

2年4組は普通科で40人の生徒が在籍する。


「今年度担任の伊澤です。教科は数学、部活動は吹奏楽を担当しています。昨年も4組だった人は2年連続になります。よろしくお願いします。」


担任教師は40代前半。丁寧な喋り方をする。

細身で日焼けしておらず、正確な年齢は知らないが実年齢よりは若く見えるタイプに思える。


「早速ですが、点呼して配布物に配るので各自確認してください。。」

そういうと1人づつ名前が呼ばれる。

田上以外に気づいていない知り合いはどうやらいないようだ。

配布物の確認と軽い挨拶をした後、帰っていいとの指示がでた。

「青葉!もう帰る?今日は部活もないし、一緒に帰ろうぜ。」

紅輔のほうを見ると既に配布物がカバンにしまわれていた。

俺は小さく頷く。

紅輔は陸上部に所属している。

「今年も青葉は部活入んないの?」

「そうだな、運動得意じゃないしな。」

「なら吹奏楽部どうですか?」

急に背後から声がする。

「う、うわぁ」

出すつもりのなかった大声を上げる。

「そんな驚かなくてもいいではありませんか?おばけじゃないですよ?」

伊澤先生の表情はどこか悲しそうでしかし口元は笑みを浮かべている。

「すいません、いらっしゃると思わなくて。音楽もあんまり得意じゃなくて……」

普段敬語なんて使わないのでそれが正しい言葉だったのか一瞬理解できなくなる。

「そうですか、それは残念。うちの学校は部活動も豊かなので体験期間に見てみるのもいいかもしれませんね。」

吹奏楽部の案内パンフレットと部活一覧表を置いて伊澤先生は行ってしまった。

「じゃまぁ帰りますか。」

身支度を整えて紅輔と学校を後にする。




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