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隣の席の美少女転校生の家がダンジョンだった件~謎の世界ランカーが一家揃って隣に越してきました。美少女に懐かれて気付いたらつよつよアイドル探索者って……何で!?~  作者: 八月 猫
第3章 カレンダーズ本格始動

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第50話 不安がいっぱい、夢壮大!!

 「六本木ダンジョン」で階層を進め、その後に「小鳥遊ダンジョン」を進める。

 結局そういう流れで今後は活動していくことに決まった。

 ただ、みらんのがわ(みかんの皮ではない)の問題があるので、「六本木ダンジョン」を使用する際は、先に栗花落つゆりさんに連絡を入れて、私たちの貸し切りにすることになった。

 国家権力すげー。


 さて、そこで何故阿須奈抜きで撮影をしたのかという第三の理由だけど――


「今の阿須奈の実力では、宇賀神うがじんさんと夢野さんを安全に下層へ連れていくのは難しいんじゃないかな?」


 そんな小鳥遊父の発言がきっかけとなっていた。

 今後の方針を報告する為に帰りに阿須奈の家に寄ったら、小鳥遊父はすでに帰宅していて、寝ぐせを直し、さっぱりと髭を剃った顔をしていた。

 それでも十分に迫力があるな……。


「勝手知ったる家での撮影なら問題ないだろうけれど、初めて入るダンジョンだと何があるか分からないからね。もちろん鈴ちゃんたちにしてもそうなんだけどね」


「じゃあ無理するのは止めておきましょう」


 そんな私の言葉は、誰の心に木霊することなく霧散して消えた。

 ねえ?聞こえたよね?


「確かに……。2人は撮影に集中しているから、完全に無防備になっちゃうわね」


「私たちもみんなからは距離をとって撮影してるし」


 それでも阿須奈なら守れそうな気がするんだけどなあ。

 あの阿須奈だよ?


「私頑張るから大丈夫だよ!」


「阿須奈、冷静になりなさい。これから先は本当にみんなの命を預かることになるんだよ?」


 じゃあ今までは預かってなかったの?

 阿須奈がいるから安心してやってたけど、実は自己責任だったとか?


「でも……」


「えっと、じゃあ2人にも強くなって――」


「怖いのは却下です」

「怖いのは嫌です!」


 おおうっ!最後まで言わせてもくれないのか?!

 私の意見はスルーするのに?!

 それに撮影してる時は怖くないのか?今、そういう話をしているんだと思うけど?


「まあ、2人は最初に撮影スタッフをお願いしてるから無理強いは出来ないよな」


「そうね」


 はーい!はい!はーい!

 私は最初から無理強いされてる気がしまーす!


「お前はそろそろ諦めたらどうだ?」


 これが私のライフワークだ!!


「じゃあ……私が強くなれば良いの?」


 阿須奈は真っすぐに父親を見つめながらそう言った。

 美人は真剣な顔しても似合うねえ。

 キリっ!!


「どうした?腹痛いのか?」


 お前の腹筋も痛めてやろうか?


「阿須奈だけじゃないよ。カレンダーズ全員が強くならないと、撮影をしながら先に進むのは危険すぎる。それに、今後はライブ中継だってやるんだろう?カメラを意識しながら戦うんだったら、ギリギリの強さじゃあ足りないよ」


「みんな……」


 阿須奈が哀しそうな目で私たちの方を見てくる。

 美人は物憂げな表情も似合うねえ。

 ……擬音が思いつかん。


「そんな顔しないの。私たちだって最初からそのつもりでやってきたんだから」


 たちではない。

 そんなつもりになったことは一度もない。


「そうだぞ。私たちだって強くならないといけないのは分かってるから特訓してたんだから」


 だから、たちに含めないで。

 私はあくまでも成り行きだから。


「みんなの意見も一致してるみたいだから、私から一つ提案があります」


 してませんが?

 お父さん、私は今どんな顔をしてますか?


「これからうちで撮影する時以外、空いている日に阿須奈は私と一緒に下層で特訓をする。もし「六本木ダンジョン」で撮影をしないといけない時は、出来るだけ阿須奈抜きでやってもらう。最初は上層での撮影になるだろうから、阿須奈抜きでやるにはちょうど良いと思う。どうかな?」


 阿須奈抜きってことは、私たちで2人を守りながら戦って、その上で撮れ高を上げないといけないということだよね?

 上層っていっても、阿須奈抜きだとどうなるか……。


「ああ、いきなりみんなだけでというわけじゃないよ。最初は阿須奈も参加して、徐々に手を出さないようにしていって欲しいんだ。そうやって慣れていってから阿須奈を外す。そうだね、大体7~8階層くらいからはしばらくの間はみんなだけでやってほしい」


「あの…しばらくの間というのは……」


 今の私たちは、この家の地下7階までも行ったことがない。

 そんな話をされても、不安でいっぱいおっぱい胸いっぱいだ。


 ……大していっぱいになってないじゃないかと思った奴は、後でこの家の地下に閉じ込めるからな。


「そうだね……。阿須奈が1人で家の地下45階に行けるようになるまでかな?」


「――はあっ?!」


 今なんて?!


「――え?!45階ですか?!」


 あ、ありがとう空。

 聞き間違いじゃなかった……。


「うん。それくらい強くなった頃には、みんなもそれなりの実力になっているだろうから、2人を守りながら進んでも大丈夫だと思うよ」


「え……45階って……」


 ざわざわする一同。

 宇賀神先輩とゆめちゃんは口を開けてぽかんとしている。

 入って間の無い2人のキャパを超えるには十分だったみたい。


「それならカレンダーズが世界記録を更新する瞬間をライブで世界中に配信することが出来ると思うよ」


 いや!!そんな壮大な目標立ててませんからー!!




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