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短歌約60首 202307に詠む

掲載日:2023/07/24

日の漏れる山道止みし雨匂う夏は少年その瞳とし


人ごみを聞いてごらんよ人類が終わったことを知りたい人は


願わくばみんなが明日も明後日も悲しい記憶に勝てますように


あけ放つ窓の向こうに飛んでいくカナリアみたいに生きていたのに


幸せは砂糖に垂らした薬草酒甘みに苦味は人生の色


憎しみに可能なことは何もなし終わらせるだけ終わらせるだけ


余裕とは木漏れ日の下の居眠りの哲学色の悩みのことだ


真っ黒い絶望の火が優しさに水を差されるいらつきもある


いつの間に敗北のみを友とするそなたは悲鳴もあげられなかった


運命の並んだ牙はノコギリか柔い肉には残酷であれと


目覚めては何度も気づく朝がある俺の感情は俺ではないと


きっときっとエベレストでも思うだろうどうして一人になれないのかと


闇の中毒を呟くただ一人眠れぬ夜に死を見ないため


晴れてるの悲しいことが起こっても空は空なの雨にならんの


幸せはステンドグラスの感情だ夕焼けの火を七色に分け


描いた絵が初めて売れた画家のよにそんな笑顔で生きてみたいか


人はみな時に追われる冤罪者逃げるためには罪すら犯し


怒りとは胃壁に塗られたチリソース拭い取れずに火を吐くばかり


我が子よ、生まれた生まれたそれだけでそれだけでいいそれだけで、、


才だけで親も祖国も師も友も他人のように生きてきたから


自由とは才の輝く花火だと強がる君に風だけが泣く


幾万の涙が海を用意して幾億の死がそこで休んだ


君が綴じられて神様の本棚におさまってもなお残るもの


飽きもせず肌の香りを舌で問ういつか死ぬのにこれのせいでさ


才などは幸すら愛すら遠ざける修羅の砂漠の偽の羅針盤


軽蔑と同じ重さの誠実は去っていくこと黙ってること


カラオケに街にネオンに酒に嬢たまに気付けば死のにおいする


やめないよ酒とタバコと芸術はこれで死ぬって神と誓った


灰色の侮蔑と悪意と嫉妬から善の炎が生ずと信じ


闇ひとり泣かずに済むのは手の内に悪のナイフを抱きしめるから


人波におじけづいたか浮世灘波もしぶきも涙の味に


若くして死と目が合えば似るがいい歴史に輝く施しの手に


朝霧はビルの隙間をこぼれてく覚めるようにか眠るようにか


去っていく彼の電車が残すものチョロチョロ垂れる冷房の水


胸の中小さく散った嬉しいを拾い集めて幸せと呼ぶの


情熱は心の底で腐りゆく憎しみより出る贈り物だと


魅せられし言葉にできぬ激情も詩にして吐けばもはや色褪せ


病み人も言葉にすれば救えるか言葉にできぬを詩と歌にして


欲といえそれが生きがい遺伝子の歌声に乗る死のダンスでは


自由だと血を吐き叫べ生も死も夢も希望も関係ないと


夜に鳴くアウトサイダー気取っても割に合わない生き方だから


逃げるのもいいとも言えばいいのだが繰り返すのは堕ちると言うから


世界への無邪気な呪詛は飽きたからアンゴルモアもすっぽかされて


つらいなら歌のベッドで寝ておいで希望の朝日が高くなるまで


感情を紡いで紡げ蜘蛛の糸悪夢の床の心に垂らせ


人の夢山と集めて街生まれ街は夢見る人間の夢


今の世の悪に嗅ぎ取る真実はかつて滅びた善の残り香


言い尽くせ心の沼の澱みなど言葉にできぬ悲しみなども


この歌の真理はあなたの人生の敷石にでも使ってもらえば


闇の中トゲ刺さるとも手を伸ばす人の温度がそこにあるから


新しく傷つかなければ癒せないグズグズ痛む古傷だから


生きてれば哲学の花二つ三つ語る心に語らぬ神に


我が友よ電子の浜辺でタカラモノ拾って生きる孤独な竜よ


人いつか知られず旅立つタンポポがいつの間にやら風に乗るよに


帆がゆくはまぶたの裏の夢にこそ瞳に映る現実よりも


血を吐いて心臓投げ出し並べてもいいねの数はゼロのまま


身の周り5メートルから追い出した悪が通りで誰かに憑いた


悲しみや出番終われば消えてゆけ舞台の上の影のごとくに


それこそが大好きなモノ身にまとい輝く私を見てくれるのが


風呂場でも落ちれば落ちれ洗われよ妬みに恨み憎しみなども


元気だよ引きこもりでも隙間から差し込む朝日を眺めてたから


波に寝て聞けよ聞き知れ知るままになりたい自分の取り戻し方


人はなお未だたゆたう善悪の小川に浮かべる笹舟にして

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