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幻想奇譚

【番外編】雷雨、晴天の如く

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

渡出てないので、幻想奇譚の番外編にしようと思います。

豪雨の描写、幻想奇譚で行くつもりだったのもあります。

本当、悪くねぇですよ。たまの豪雨も。


すみません。オマケ、ちょっと納得行ってないので、納得行くまで変えます!!

厄落としも兼ねて、神社巡りをしていた時の事である。突然の夕立に見舞われた。最初は降っているかも分からない雨粒だったものが次第に大きくなり、段々と叩き付ける様な勢いに変わっていった。あぁ、呼ばれている、気がする。

私は傘を差して神社へと向かった。貴方様が待つ、社へ。

雨音は次第に酷くなる一方だった。雨だけでない、風も。傘は意味をなさず、容赦なく入り込んで衣類を濡らし尽くす。裾は水を吸い上げて、靴は踏み付ける度に水を吐く。もううんざりだ。帰ろうかな……。

そう思って前を見た時、少しだけいいものを見た。地面を抉る取る様な雨粒が、容赦なく天から降り注ぐ。本当に容赦がない。けれどもそれでしか見られない模様を作っていた。

流星群の様に、空から堕ちて来て、矢のように突き刺さる。その拍子に一筋の閃光を作って消えていく。儚くて、でも余りにも清々しくて……綺麗だと思った。

気分が……高揚する。外じゃなければ柄にもなく天を仰ぎ、叫んでしまいそうな程。でもそれをどうにか堪えて、私は向かう。


社に付くと、一人の青年が雨にも負けずに立っていた。

「あ゛あ゛!! 悪くねぇ!! 最高だ!!」

飆靡様は天を仰いでらした。吹き荒ぶ風、叩き付ける雨音、そして轟音。それらはまだ続いていた。貴方様は全身に受けて、さも居心地良さそうに高笑いをしている。折角のふさふさの髪が、上質な和服が、ずぶ濡れになっても、構いやしない様だった。ただ居心地が良さそうに、ギザ歯を晒し、甘受している。元々顔が頗る良い。故、こんな豪雨の中でも、それさえ色気に変換している様だった。

そんな本心を悟られたくなくて、憎まれ口を叩く。

「もう……お陰様でずぶ濡れですよ……。どうせ貴方様のせいでしょう?」

「たまにゃ悪くねぇだろ? こんな雷雨も、豪雨も。中途半端な雨じゃ生ぬるい。こうでなくちゃ見られない景色だってある」

そう言うと、そのとろとろに濡れそぼった体のままに近付いて、心臓を拳で打つ。初対面の時にされたものだ。

「たまには笑え。雨音で全部掻き消してやっから」

それからの事は、実はよく覚えてない。ただ何だか全ての物が落ちたように、笑った気がする。雨上がりに見える、晴天の如く。


オマケ

「お前、この後直帰すんだろ」

「……梅香の君の元へ」

「あ゛? 大トリは俺じゃねーのかよ。あと、濡れた女がうろちょろするもんじゃねぇ」

こうして、我儘を言われるのも慣れてしまった。それさえ、笑って流そう。今日は特別な、曇天の晴天。

不幸体質設定の為、願掛け兼ねて巡礼して欲しいなぁと思います。(そういや周りの神様から総出で心配されていたような)

故に敗れ被れですし、どんな事があっても死ぬよりゃマシだと思ってそうな。何があっても眉一つ動かなさそうな。


だからたまには笑って欲しいと思います。

柄にもなく。ケラケラと。

でも許さないんだろうな。そんな自分。

貴方も結構素直じゃないよね?

だから全部を無に帰す様な、笑った事さえ忘れさせてくれそうな豪雨が必要なんじゃないかな( '-' )


最後の我儘は気に入っているから。

あと独占欲から来るものだと良いなぁ。

濡れた人って色っぽいですよね。(一回目)


ちなみに、嵐になるとテンション爆上がりするのが飆靡様。

少し不安げな反応をなさるのが梅香の君。


また書きたいなぁと思います。雨に濡れる、飆靡様。

ずぶ濡れになってる人を書くのも好きなので。

だって濡れた人って色っぽいじゃないですか。(二回目)

とゆか、書きたい事が多すぎて気合いで削ぎ落としまくったので、また忘れた頃にやりたいです。


渡の友人ネタでも書きたいですね!!


以下、執筆に当たる経緯でも。

本日のゲリラ豪雨、三時以降って聞いてたのですけど( '-' )

とゆか、元々晴れ人間な気がしてたんですけど。

飆靡様のモデルとなった方の小説書き始めてから、偉く豪雨に当たるのですけど( '-' )


傘持っていて良かったです。無意味でしたが。

ずぶ濡れになると、叫びそうなぐらいにテンション上がる作者です。いっそ清々しいので。


当たり前ですけど、皆様雨宿りします。

外を出て歩き回る方なんて、そうそう居ません。

だからこそ、水溜まりに別の波紋が生まれないのです。

落ちた雫が全部流星。それを崩すものなど何一つなく。

それはそれで綺麗でした。

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