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第五話・撃沈−2

【西暦2042年 8月20日 明け方−−−日本国東京都小笠原諸島 沖ノ鳥島より東4km地点 西太平洋上】


巡洋艦かすがの戦闘指揮所にて、モニターの一つに上空から海を写したリアルタイム映像が表示されていた。


レンツ海軍の艦艇に向かって接近する一号型無人防空艇2艇。こを中心に捉えて海域を俯瞰するのは、巡洋艦かすがに搭載されたRCSee−4Aという無人機のカメラだ。


右後方の380m上空から捉えた一号型無人防空艇は30ktn、56km/hで、時折波に乗り上げ艇首を浮かせながら、後方に白波を広げて猛進している。


すでに画角には、レンツ海軍の艦艇が映り込んでいる。距離にして1000を切ったところだ。


戦闘指揮所にて腰を下ろす艦長は、まじまじとその様子を伺っている。


直後、一号型無人艇の周辺に小さな水柱が無数に立った。


「発砲受けた!前方3マイルのレンツ艦っ」


巡洋艦かすがの前方3mileに展開するレンツ艦が機関銃と思われる火器の射撃を開始した。目標は巡洋艦かすがが誘導制御する2艇の無人艇である。


「ジグザグ航行、速力35ノットに増速。」


「USV01増速35ノット、ジグザグ航行宜候」


復唱された指示は正確に伝わっていることを示して、すぐさまそれは実行された。


「USV01、目標さらに近づく。距離700」


「目標転舵。的針変化あり、本艦の右舷を通過する針路」


__________


【新生歴1948年 8月20日 明け方−−−西ナマール海 洋上】


第二砲塔と艦橋の間に設置された機関銃は、照準を急接近する日本海軍の自動推進無人船に合わせ射撃を続けていた。


「面舵いっぱい!」


「面舵いっぱい、よーそろ!」


艦長の指示で艦はその針路を右へ変えた。このまま進めば日本艦と左舷同士を見せあう相対位置となるが、それよりも前に艦橋の側面に設置された機銃が、その射角に日本艦隊の自動推進無人船を捉える。


「射撃開始!」


巡洋艦ダウムから伸びる2本の射線が日本艦隊の無人艇を捉える。しかし経験に無い目標の速力と至近で、至近弾が続いていた。


白波を立ててまっすぐ突っ込んでくる無人艇は、上下に揺れている。乱立する水柱の間を縫う日本艦隊の自動推進無人船が、距離650まで接近した時だった。


艦橋側面の機銃が狙う1隻が、突然バランスを崩した。それまでのピッチングが一層激しさを増し、上下左右に激しく揺れたかと思えば、起立し船体がバラバラに砕けたのだ。


「当たったぞ!」


銃座で発せられた雄叫びが甲板に喜びをもたらすが、それも一瞬である。


日本艦隊の自動推進無人船は後一隻、尚も蛇行で向かってくる。距離600。作り出す白波はまるで、巨大な海蛇が泳いでいるかのようだ。


しかし、それからは早かった。それまで分散していた目標は単一となり、加えてもう1基の機銃が射角に捉えられたため、40mm機関砲2門と20mm機関砲1門の3門による集中砲火で、1分とせずに撃沈された。

しばらく海外で投稿できないので、多めに書こうと思ったんですが、、、

最近なかなか、案が浮かばずに指が進まないんです。

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