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昔見た最後の景色
話は初歩の初歩の初歩です
「いやぁ!いやぁ!なんで、どうして、どうして」
まだ、10歳にも満たない少女は目の前の光景に悲劇の叫びを上げられずにはいなかった。
壁にべっとりとついた血
少女の両親と思われる血だらけの二人と傷だらけの兄
たった数刻まで家族仲良く出掛けていたはずの壊された日常
少女にとってはどれも、信じられず、疑うことしかできなかった。
それでも現実だと目を覚まさせる血の匂い、生暖かい血の感覚
そして
少女に段々と近づいてくる両親を殺し、兄を傷つけた醜いバケモノ
その全てが少女を絶望へと追いやった
少女が見たものはこれが最後だった