狐のフリして愛をささやく
喧嘩して
言ってはいけない罪を責め
晩夏、凍って、ヒビ割れた夢
襟もとに
指を這わせてコンコンと
狐のフリして愛をささやく
なぜ逢った
泳げない子が泣きながら
怖がるみたいに大好きな人
主に祈る
信者ではない気楽さで
幸せ色のほお紅ちょうだい
黄昏の
大きな円盤思い出す
焦げつくほどの夏の日のキス
跳ぶ、ハロウィン
ねずみ花火はもう終わり
耳をすませば、線香花火よ
丘の上
白いチャペルでゴスペルが
緑葉、揺らして、踊る花園
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お読みくださり誠に有難うございます。
またお会いできる日を楽しみにしています。
でわ。