理科の先生が面白すぎる
中学校の頃に面白い先生がいたからその話をしようと思う。
そいつは物理の先生で、山下って言うんだけど、それがまたぶっ飛んだ奴だった。
そのエピソードは数え切れないほどあるが、今回は出されたテストに関して話そうと思う。
まずは1番軽いものを書く。
問 【次の5つの説明文のうち、正しいものには✕を、間違っているものには〇を書きなさい。】
見た時、自分の目を疑ったね。
でも5回ぐらい見直してやっぱり反対になってると気づいた時、今度は先生の神経を疑った。
何故正しいものに✕を書くのか。未だに分からない。
もちろんテストが返却された時、頭の良い奴が全部間違ってるのを見て、真っ赤な顔で先生に反論してやがる。
だが、あいつはこう言いきった。
「お前の注意不足だろ?」
俺はその時こいつはヤバい奴だと確信したね。
次のテストではもっと謎な問題が出た。
何故か解答用紙の右上の方に問題があって
問 【ここに直径5mmの穴を開けよ(5点)】
多分みんなの心は一緒だったと思う。
何故こんな問題が出た?
これは数学のテストではないし、数学だったとしてもこんな問題は出さないだろう。
とは言ってもみんな5点が欲しいので、定規できっちりと測って穴を開けていた。
いや1人だけ定規を忘れて適当にシャーペンでぶっ刺してた奴がいたが。
テストが終わった後、一人が
「先生!あの問題ってなんだったんですか?」
と聞くとあいつは回収した問題用紙の穴に紐を通してこう言った。
「紙を縛るためだぞ」
ここでもみんなの心は一致した
「「そんな事のために5点使うなよ」」
まあ、馬鹿な奴らは山下先生様とか言ってありがたがってたがな。
ちなみにシャーペンで適当にぶっ刺した奴も5点貰えてた。
そして、冬のテストでは史上最悪の引っ掛けが出現した。
その時は問題用紙と解答用紙がくっついていて、その間にこう書いてあったんだ。
-------------キリトリマセン--------------
いや、切り取らないのかい。これに関しては悪意しかないと思う(他のものも相当だが)
もちろん俺は切り取ってしまった。というかこれは引っかからない方がおかしいだろ。
ちなみに切り取った奴は全員減点された。
俺らが意気消沈している中で
今でもあいつが満面の笑みで「お前らの注意不足だ」と言っていたことは頭に残っている。