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最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職  作者: 鎌霧
1章

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48話 対集団戦闘

『ん……いや、今はダメだ、ちょっと手が回らん』

「何話してんのよ」


 群体蝙蝠(仮)の攻撃を受けているガウェインを前にしながら、突っ込んでくるのに合わせて銃剣を盾の横から銃剣を突きだし攻撃をする二人ファランクスで何匹かの蝙蝠を仕留める。が、あまり効果はないように見える。

 単体系の相手と違い、群れているせいで個々のHPは低いがその分数でカバーと言った感じだ。こういうの相手には基本的に範囲系の攻撃で攻めるのがセオリーだが、ガウェインも私もそんな物は、あるにはあるけど、使えない。


「PT会話は飛んでいないか?」

「いない奴の会話で集中切れるからオフってる」


 T2Wにおける会話は直接と電話方式の二つになる。前者はそのまま、後者はフレンドやプライベートでの遠隔会話ができる物になる。で、フィルターと言うか会話に関しては任意でそれをオフにして聞こえなくするというのも機能としてあるのだが、此処にいない人物の会話が聞こえるのは結構鬱陶しいので速攻でオフにしたと言う事になる。


 他のゲームでVC使ったのもあったが、騒ぎ立てられると邪魔になるので好きじゃない。集中も切られるし生活音とか入ってるのは殺意すら覚える。フルダイブ系なのでそういうのはないが、戦闘外での会話はとにかく好きじゃないってだけだ。


「盾受けしてる時にバッシュかましてやりなさいよ」

「出来たら苦労しないんですがね」


 単純に群体蝙蝠の数が多いのと勢いがあるせいでバッシュを出せないというのが原因だろう。銭湯とかのジャグジーとか噴き出し口に手を持っていったら押し返される、あんな感じなのだろう。

 押し込まれ過ぎて押し込めない、そのせいでカウンターも使えないと言う訳だ。


「カウンターとかそっち系覚えるべきなんじゃないの、これから」

「おっしゃる通りで」


 とは言え、小さいダメージを受けているのだが攻撃は一方から纏めて、それを受けきっている点はメインタンクとして伊達ではない。何なら私自身は別にダメージを負っていないわけだし。

 防御が硬くても攻撃出来ないのが厳しいわけで、攻撃は最大の防御ってまさにその通りだわ。少しずつしか削れていないし、削れている感じも無い。不毛な争いってこういう事だろうな。素手殴りでロックラック倒してた時は一体だけで、やれば倒せる状態だったのにこっちは終わりが見えない。


「ちょっとは何かないわけ?」

「攻撃はからっきしなもので!」

「しょうがない……見た事絶対口外するんじゃないわよ」

「秘匿してる事ばかりですね」


 インベントリからパイプ爆弾と火打石を取り出してどういう状況か確認する。頭上に待機したうえで、まとまったら一気に突っ込んでくる、その繰り返しで攻撃してくるのだが、狙いはこっちに一度方向を決めて突撃する手前のタイミングだ。


「投擲持ってないのに、まったく……!」


 足元に転がっている石を拾って群体蝙蝠に全力で投げてみる。一応は届くのを確認。まあ人並みに投げられるというの分かるが、やはり不安要素はある。

 この状態で投げられるのか、そもそもちゃんと爆発するのかとか、やっぱり自分で作った訳だが、30gまるまるで私が吹っ飛んだ威力はあるけどその半分だし。……ああもう、ごちゃごちゃ考えててもしょうがない。


「あんた投擲持ってるでしょ?」

「何か投げますか」

「あの蝙蝠が固まったタイミングでこれ、投げて」


 数度目の突撃攻撃を受け、隠れつつ用意したものを見せる。やっぱり作ってるか、といった顔でそれを見てから軽く頷いて返事をする。とりあえず盾自体を支える事は可能だろうから、ガウェインが一度盾受けしたらすぐにポジションを入れ替え、火を付けてパイプ爆弾を渡す。


「ますますスカウトしたいです、ねっ!」


 「ジジジ」と導火線に火を付けた特有の音をさせ、投げたパイプ爆弾が宙を舞う。うまい具合に群体蝙蝠の近くまでいくと鉄パイプが膨張していく。よし、良い感じに作れたわけだけど……あれ、このまま炸裂したら直撃するんじゃない?


「対衝撃姿勢!」


 駄目なら駄目で逃げよう、盾の裏に二人で隠れ、爆発するのを待つと一気に周りが明るくなると共に爆音が洞窟内に響く。耳栓とか持って来ればよかった、反響で爆発音凄い響いてるよ。

 ガウェインに関してはあまりの大音量のせいで耳を伏せてびくついている。種族補正で聴覚にプラス効果とかつくのかな。流石にその辺りの補正が掛かっていない私でもあまりの爆音に驚いたし、予想以上ではあった。

 やっぱりゲームとして火薬自体の威力を上げているんだろう。せっかく作ったのがしょぼいのは流石に悲しいし?


「やっば……すっごい耳鳴りする……ほら、盾、構えろ!」

「反響する所で音のするものはきついですよ!」


 二人とも耳が遠くなっているせいで何を言っているのか分からないが銃剣を構えてから盾を指さしてジェスチャーで意思疎通。ふらふらとはしているがどうにか構え合って様子を伺うが、結構な量を吹き飛ばしているし、ぼとぼとと落ちてきている。

 威力的にはそこまでだったらしいが、どちらかというと音爆弾的なものになったらしい。とはいえ、仕込んでいた石と鉄破片がそこらへんに突き刺さってはいる。


「そういや、蝙蝠って超音波使って移動するんだっけか……」


 爆発音とさらに反響が重なって目が回っているという状態なのだろう、明らかにさっきよりもふらふらと飛び、色んな所にぶつかったり落ちたりしている。これ以上はもうないので後は黒色火薬を直に火を付けて音を出すしかないわけだが。


「とにかく、さっさと片付けないとこっちがやばい」


 三半規管がやられているせいもあってふらつきはするのだが、落ちてきた蝙蝠を一匹ずつ仕留めてポリゴン状にしていく。ガウェインの方もふらついてはいるものの、タワーシールドを地面に突き刺し固定してから片手剣に持ち替え同じようにぷちぷちと。とにかく蝙蝠が復帰する前に少しでも数を減らし、群体数を減らしていく。


 で、何だかんだ全滅させる手前まで潰しきり、明らかに数が減ってスカスカになった群体蝙蝠と対峙しなおす。こっちも流石に耳鳴りやふらつきはないので仕切り直しと言った所だろう。


「どうやら、あれがボス級みたいですよ」

「あのサイズの大きいやつか……突撃してくるときにカウンターでバッシュ狙ってみなさいよ、私も攻撃するから」


 キィキィと鳴いている群体蝙蝠の中に大きい個体がいる。勿論攻撃行動は体当たりなのでカウンター狙いで相手を叩く。ここまでくれば盾から様子を見て狙い撃ちする事が出来る。流石にここまで数を減らしてまばらになった相手には負ける要素はない、メイン盾がいるわけだし。

 それにしても範囲攻撃を使えるのであればこいつらって結構弱い部類のボスになるんじゃないだろうか?そもそもボスなのかは分からないのだが、多分ボスだろう。いやそうであってほしい。

 

「いい加減疲れたし、片付けるわよ」

「ちょっと待ってください、カウンタースキル取りますんで」


 SPが余っていて未取得のスキルがある時に使える戦闘中のちょっとした小技だ。そもそも防御極のくせにこういう時の対策くらいあらかじめしておけと言いたい。盾構えながらメニュー開いてスキル取得をし、実用させている所は見事ではあるのだが。


 

 

 まあ、あとはもうカウンターで迎撃し、怯んだところに追撃を入れるだけで終わる。

 どうやら防御極とカウンター系の相性がかなりいいらしく、HPと防御力が攻撃力に加算されるらしい。聞いた所で私には縁のない話……でもないのか、受け防御からの銃撃とかになったら銃格闘の組み合わせとか出来そうだ。


「流石にレベル差あると、この辺の相手じゃ余裕ね」

「たまたまカウンターを覚えれたってのもありますが」

「何言ってんのよ、勝ちは勝ちよ」


 ログを確認。結局あのモンスターは「女王バット(群体)」という相手だったらしい。その名前が出てきた上に撃破したというログが記録されている。ドロップは特になし。その代わりに経験値はなかなか稼げたので一つレベルが上がる。




名前:アカメ 種族:ドラゴニアン


職業:ガンナー

基本Lv:11 職業Lv:8

HP:31/32 MP:15/15 

STR:6 AGI:15 VIT:2 

DEX:13 INT:2  RES:2

SP:残13


【スキル1】

二度撃ちLv1 装填Lv2 調合Lv1 カスタマイズLv2 銃剣Lv3 

銃格闘Lv1



 とりあえずDEXにステータスを割り振り、SPはまだ温存しておく。カスタマイズは今の所不自由してないし、銃格闘を上げるというのもありだが、人型の相手が少なくコンビネーションを繰り出したところであまり有効ではないのでこれも様子見だ。


「あー、疲れた……パイプ試せたのはいいけど、失敗だったわ」

「洞窟で使っちゃだめですね、あれは」


 よく見たらあの展開式タワーシールドにも何個か鉄破片が突き刺さっている。やっぱり、リアルより威力はあるように設定されてるみたいだ。


「それでも消耗はないからいいけど」


 パイプ爆弾だけ消費したが、他のアイテムは一切使わなかったのは良かった。とは言え流石にこれ以上付き合わせるのは悪いし、帰還しよう。

 

「ポーションいる?」

「いえ、自動回復するので間に合うので……それで、やっぱりうちのクランには来ませんか?」

「パスするわ、マルチの方が楽なのは確かだけど、疲れるし」

「残念ですね、フレンドくらいはいいでしょう?」

「火薬返して貰ったし、壁扱いしたし、しょーがないわね……」


 ピコンと通知音をさせ、メニューを開くとフレンド登録の申請画面が開く。そういえばこの機能初めて使ったな、ガサツエルフとか舎弟とか砂丘とかもうちょっと絡みのあった連中よりも先にこいつとは思わなかったが。

 とりあえず申請を承諾してメニューを閉じる。これで登録完了になる。基本的に使える機能としては該当プレイヤーがログインしているかどうかの確認と、ゲーム内通信でのフレンド会話が使えるようになる。

 

「もう一回くらいロックラック倒したら戻るわよ」

「そうですね、結構時間経ちましたし」

「多分ボスだろうけど、そっちの情報はくれてやるわ、興味ないから」


 軽くストレッチと言うか、伸びをして、最後の松明に火を付けてから歩き出す。天井の方に明かりをむければびっちりと蝙蝠がぶら下っているのは変わらない。あくまで群体の相手だけ戦闘していた事になるが、あのパイプ爆弾の爆音でアクティブ化してこなかったのは良かったけど。

 どちらにせよ、今後の課題として確認できたし、硝石も二つ手に入れたので良し。


「やっぱソロの方が気楽だわ」

「でしょうね」


 そう軽口を叩きながら、洞窟を抜けていく。

名前:アカメ 種族:ドラゴニアン


職業:ガンナー

基本Lv:11 職業Lv:8

HP:31/32 MP:15/15 

STR:6 AGI:15 VIT:2 

DEX:13 INT:2  RES:2

SP:残13


【スキル1】

二度撃ちLv1 装填Lv2 調合Lv1 カスタマイズLv2 銃剣Lv3 

銃格闘Lv1


【スキル2】

木工Lv5 鍛冶Lv5 錬金Lv2 裁縫Lv1 細工Lv1

伐採Lv4 採掘Lv5 採取Lv2



【装備】

武器:カスタムM2ラビット(残弾0) 銃弾×0 

防具:ローブ

その他:松明


【持ち物】

鋸×2 鍛冶ハンマー 錬金窯×2 伐採斧 

採掘つるはし 縫い針×2 クラフトツール

HP下級ポーション×23 レーション×19

ゴミ×38 ナイフ(良品)×1 縄×3 黒色火薬×13g

硫黄×10 木炭(質1)×4 くず鉄×2 鉄鉱石×3

雑木×196 雑木製材×80 シラカシ製材×12 マツ製材×2

鉄延べ棒×15 くず鉄延べ棒×3 銅延べ棒×7 歪な鉄×1

ヨモギ×48 ミント×61 薬草×1

鉄パイプ(質2)×4 麻糸×13 油×4 紙×4 にかわ×4

火打石×1 硝石×2


特殊:露店特別許可証

所持金:4,890Z(500Z使用予定)

状態:異常なし 満腹度75%


【所属ギルド】

1:鍛冶Lv3 貢献度32

2:錬金Lv1 貢献度0

3:木工Lv2 貢献度25

4:裁縫Lv1 貢献度0


【無人販売】

売上:0Z

販売無し、露店未展開



黒色火薬は突入時に返却されています。

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