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最強と言われてたのに蓋を開けたら超難度不遇職  作者: 鎌霧
6章

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外伝5 新参者

 配属1日目

 キャラクリエイト及び配置が完了。

 「VenganzaCompany」の「Sion」としてクランハウスの管理を任される。

 本日の業務はマスター「アカメ」様へ葉巻の火付け、及びヘルプ、マニュアルの提示。

 その後、クランハウスにて受付業務を行う、本日の受付数0人




 配属2日目

 クランハウスにクラン員の方々が出入りする。1日目と同様にヘルプ及びマニュアルの提示。

 転移施設の利用状況を確認、利用者数6人。

 本日のクランハウス受付数0人。




 配属3日目

 クランマスター「アカメ」様、クランメンバー「ニーナ」様が、クランハウスの看板と1Fの陳列棚の設営を開始。

 設営完了後、クランハウス1Fのショップ利用の条件が満たされた為、ショップとして開店可能と言う事をお伝えすると共に販売業務の担当に。

 ショップ品の設営後「お客様A」が来店、「アカメ」様とご歓談後、クランハウスから退出。

 合わせて「VenganzaCompany」クランメンバーへのクランハウスのショップ利用が可能になった事をお伝え。

 転移施設の利用状況を確認、利用者5人。

 本日のクランハウス受付数1人。




 配属4日目

 受託したアイテムの販売開始と同時にクランハウス1Fショップの他プレイヤー利用許可をクランマスター「アカメ」様に確認、許可が下りたので本格的な販売を開始。

 クランメンバー「十兵衛」様、「マイカ」様、「バイパー」様から販売アイテムを受け取る。

 合わせて「十兵衛」「バイパー」「マイカ」様の希望により、販売金額の受け取り割合をそれぞれ「5:5」「6:4」「2:8」に変更。

 クランマスター「アカメ」様へ「お客様B」が来店。不在と言うのを確認した後、贈答用のアイテムを頂いた為、「アカメ」様へメールにて送付。


 転移施設の利用状況を確認、利用者4名。

 本日のクランハウス受付数2人。

 クラン売上金0Z。




 配属5日目

 クランメンバー「ももえ」様が配信中に、クランハウスの1Fを紹介。

 そのまま勢いで2Fまで行こうとした為、引き留めると共にクランマスター「アカメ」様に報告。

 本日はクランショップの案内と、販売が数件。NPCの私に質問をしてくるプレイヤーの皆様が多いので仕様とヘルプを案内。

 クランメンバー「ニーナ」様から受け取り割合の変更要請、「7:3」に変更。

 

 転移施設の利用状況を確認、利用者4名。

 本日のクランハウス受付数12人。

 クラン売上金19,230Z。




 配属6日目

 クランマスター「アカメ」様、クランメンバー「十兵衛」様より販売アイテムを受領。

 「お客様C」が来店。「アカメ」様への伝言を受け取った後、退店。

 ショップ棚、在庫の整理作業を行う。

 クランメンバー「ももえ」様、「マイカ」様から共有ボックスへのアイテムを受領。


 転移施設の利用状況を確認、利用者5名。

 本日のクランハウス受付数21人。

 クラン売上金34,050Z。



 報告は以上です。








 憧れの人の憧れのクランに入ったのはいいけど、スパルタが過ぎない?

 あ、でも銃格闘でひーひー言いながら前線で戦ったりソロをしなくていいレベリングは快適だったけどね。

 

「次いくよー」


 何でアカメさんがバトルジャンキーって言ってるのかがよーくわかった、私がもたもた戦っている間にすぱっと相手を倒したうえで、あっという間に拠点を制圧していくんだもん。

 って言うかこんな4つ巴みたいなマップがあった事自体知らなかったんだけど。


「ちょっと、まって……ハードすぎる!」

「此れでも大分セーブしてんだけどなぁ、ほらぁ、一応アカメちゃんから上げろって言ってるから、あんまし時間かけるのもさぁ?」

「それにしても、がんがん進むから」

「アカメちゃんと一緒ならもっと無茶ぶりしてくるからねぇ?まだあたしなだけ良いと思うよぉ?」

「そういえば憧れとたまたま遭遇したので一緒になったけど、どういう人なのかさっぱり分かってないや」

「んー……まあ、結構優しいかなぁ、世話焼きだしぃ、コミュ障とか言ってたけどねぇ」

「そんな人がすぐに銃弾とスキル情報を言うもんかな」

「なんだろうねぇ、きっと同じ職だったからってのもあったんじゃないかなぁ……敵、きてるよ」


 うわ、あぶなっ。

 銃格闘のスキルばっかり上げたのとAGI重視にしてるから結構避ける事は出来るんだけど、2、3発撃ってもあんまし効かないんだよね。

 もうちょっと強い武器も欲しいけど、ぜんぜんガンナーギルド見つからないし、何でアカメさんはあんなに銃を持ってるんだろうか、最近また大きい銃が増えたって言うし。


「もぉー、火力ないよぉ!」

「知ってるぅ、拳銃は牽制メインで使うのが基本ってアカメちゃん言ってたもん」


 オークの横振りの一撃を足で受け止めてから、それを軸にしてジャンプしてから側頭部に蹴りを入れてるよ。どうやったらあんな格闘ゲーム張りの動きが出来るんだろ、って言うか、何一緒になって戦ってるけど、この人戦闘力高すぎる。


「結局火力上げるって事なら、30は必須だと思うよぉ?うちのバイパーちゃん、あのトカゲちゃんも30Lv前だったからさっさと上げてこいって言ってたしぃ」

「理由が無さ過ぎて信用度が薄れるんですけどぉ!」


 2体目のオークの攻撃をステップで避け、足を狙って数発撃って、出鼻を挫かせてからマガジンを素早く抜いて弾を詰め直すわけだけど、このリロード動作もどうにかしたい、リボルバー羨ましいよ。


「装填!」

「アカメちゃんよりちゃんと言ってくれるから戦いやすいなぁ」


 装填中の隙をカバーするように横をすり抜け、オークの顔面にしなりの入れた足蹴りを入れて吹っ飛ばす。

 で、そこから倒れたオークを何度も足蹴にして倒すんだけど、え、これよりもアカメさんってえげつない事するわけ?


「アカメちゃん、ガンナーギルド探して当ててるし、30にしてから案内する気だと思うよぉ?」

「だからって強行軍すぎる気がする」


 あ、またレベル上がった。結構強い相手ばっかりだからレベルぽこぽこ上がるのはいいけど、いいのかなあ。レベリングって結構じっくりやった方がゲームとして楽しい気がするんだけど、そうでもないのかな。


「そういえばももちゃんはアカメちゃんの事どこでしったん?」

「ん、あ、えっと、配信中に遭遇して、かな。後はイベントの配信動画」

「じゃあ、大体分かると思うんだけどなぁ……まー、何て言うか、目的の為にはリソース死ぬほどつぎ込んで納得するまでやるのしらない?」

「火炎瓶と爆弾で場を荒らし続けてたあれが?」

「あー、そうそう、あれも持ってた硝石と、十兵衛ちゃんの作ってた酒樽全部火炎瓶とアルコールにしてたからねぇ、勝ち狙いの本気度合いが違うよねぇ……確実にあたしたちの事も『自分が楽をする為の手段』って思ってるよぉ?」

「そんな打算的な人だとは……」

「きっとももちゃんのレベリングも自分がやってない二次職の実験体よぉ?」

「そういうもんかなぁ……ゲーマーとしては尊敬できるレベルではあるけど」


 マガジンに詰め直した銃弾を確認してからじゃこっと拳銃に入れなおす。3匹目のオークが唸りを上げながら突っ込んでくるのに合わせて顔面に発砲2発。1発当たったおかげで振ってくる攻撃が横に逸れたのでしゃがんで回避、そのまま拳銃を手の中でくるりと回転させての連射。


「ヒュー、やるぅ」

「倒しきれないから助けてぇ!」


 やっぱり火力足りないよ、この拳銃。


「打算的で効率的なアカメちゃんがスカウトしただけあって動けるじゃんかぁ」

「やっぱりガンナーなんて選ぶんじゃなかったぁ!」

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