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美女が野獣

作者: 朧 ゆり

 昔、とある村にモーリスというオルゴール職人とその娘ベルがいた。

 娘は美しく怪力で、村人からは「美女の野獣」と呼ばれていた。

 ベルは美女なので村の有力者のボンボンに求愛されるも「自分より弱い男は却下」と鼻にもひっかけなかった。


 さてある日、モーリスが街に行商に行った帰り道、森の中で狼に襲われ逃げ回っているうちに迷い込んだのは呪われた城だった。 

 かつて、この城には傲慢な王子がいて魔女を「非力」という理由で邪険にしたので野獣に変えられたのだ。

 呪われた野獣の住む城でモーリスはベルの土産にとバラを一輪つんでしまう。

 野獣は怒りモーリスを城に閉じ込めたところ、賢い馬のフィリップの導きで娘のベルが助けにきた。

 ベルは野獣に戦いを申し込みガチの戦いが始まった。


 小柄な体躯を生かして俊敏なフットワークでせめるベルと、リーチの長さで押す野獣。

 ほぼ互角。しかし時間が経るにつれ引きこもりだった野獣の体力が尽きてきた。


 やがて…。


 投げ技をくらって床にたたきつけられ、動けなくなる野獣。

 勝利を確信した瞬間、さすがに体力が尽きて膝をつくベル。


「負けだ。娘よ父を連れて行くがよい」

うめきともつかぬ声を漏らす野獣に、

「…野獣よ。お前のように強い男は見たことがない。一緒にトレーニングしないか?」

手を差し出すベル。


 その手はがっしりと結ばれたのであった。


 こうして二人はトレーニングを重ねるうちに恋に落ち、見事野獣の呪いがとけた。

 その後、呪いがとけた「呪いの城」は、訪れる人に勝負を挑み、負けたものに過酷なトレーニングを課す「ライザップの城」となるのであるが、別の物語となるのでこの場では割愛しよう。


 


    <了>

録画してあった「美女と野獣」をさっき観終えました。

始まる前にアラジンのジャスミン扮装をした吉田沙保里さんが出てきて、それを見た瞬間「美女が野獣」という単語が頭に浮かびイキオイで書いたもの。小説というよりは一発芸ですが書いちゃったので出来心でアップ。


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