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好きな子追いかけてたら英雄になってた  作者: エコー
第四章 ルクスの迷宮

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第三十九話「死の覚悟」


 前方の白い転移陣を見て、俺達は確信していた。


「ここだね」

「間違いない」


 俺の言葉に、レオンが即答した。

 俺達は何も言わず、白く発光する転移陣に近付く。

 もちろん誰も転移陣に足を踏み入れることはない。

 話を聞く限り、片足でも踏み入れた瞬間に体はボス部屋に移動してしまう。


 俺達の目的はボスに挑める力量があるのか感じ取り、諦めることだ。

 転移陣までの距離が三メートルくらいになった所で、始まった。

 俺達に気付いたように、転移陣から紫色の闘気が流れ込んでくる。


 そして、爆発した。


 俺達のいる広い空間に紫色の闘気が埋めつくすように、空間を闘気が支配した。

 圧倒的な威圧、息苦しさを感じる。

 ダラダラと汗が額から頬に伝うのが分かる。

 俺の全開の闘気の何倍もの大きさ。

 

 体が、脳が、心が、理解した。

 俺が今まで出会ってきた中の誰よりも、この先にいる奴は強い。

 恐らく、いや、絶対、あのセルビアで見た流帝よりも。


 紫色の闘気が消えていくと共に体の震えが次第にゆっくりになり、止まった。

 

 全員、絶句だ。

 後数歩進み転移陣に乗れば、簡単に死ねるだろう。


 俺は横で歯を食いしばるレオンに、気だるさを隠せないまま声を掛ける。


「帰ろう、レオン」


 俺が言うと共に、レオン以外の全員が深く頷いた。

 俺は転移陣に背を向け後ろに歩き出そうとする。

 しかし顔だけ後ろに向けると、いまだに固まったままのレオンがいた。


「レオン、ここにいても仕方ないよ」

「そうよ、攻略するのは他の迷宮にしましょう。

 ここに比べたらどんなボスでも勝てる気がするもの」


 俺とアニータがレオンを説得するように言う。

 やはり千年間攻略者がいないだけあって、別格だ。

 ここは諦めてもっと若い迷宮に挑んだらいい。

 レオンの腕なら焦らなくても一角の冒険者になれる。

 トライアルとの冒険は心地良かったが、俺達もまた旅立つことになるだろう。


 しかし、俺の考えを他所にレオンは転移陣を見たまま小さく口元を動かした気がした。


「予見の霊人の言葉を信じるなら……」


 何だ? 霊人って言ったか? よく聞こえない。


「レオン、どうしたんだよ」


 俺が動かないレオンに声を掛けると、レオンはやっと俺達を見て言った。


「絶対に自分が勝てると思った相手を倒すのが凄いことか?

 勝てない相手に挑んで勝利することに意味があるんじゃないのか」


 馬鹿なことを言い出すレオン。

 何を言おうが、決定が変わることはない。


「レオン、何を言っても無駄だよ。

 それに仲間のほうが大事だって言ってたじゃないか」


「そうだ、俺は何より仲間が大事だ。

 だから初めて命令する。絶対についてくるな」


 その言葉に、俺達は口をあけたまま目を大きく見開く。

 何を言ってるんだこいつは。

 トライアルの面々も怒りを露にして怒鳴り声を上げる。


「何言ってやがる! 帰るぞ!」

「そうよ! いい加減にしなさい!」

「レオンさん、何を―――」


 リネーアが言い終わる前に、レオンは自分の仲間ではなく、俺を見た。

 そして、いつも通りの陽気な顔で言った。


「アルベル、俺が帰ってこなかったら帰りは、皆を頼む」


 俺はこの時初めて分かった。

 レオンは、馬鹿だ。

 才能を認めさせたいと言っているが、レオンは自分の才能を認めてないどころか、知らない。

 本当に自分が強く言えば仲間がついてこないと思っている。

 自分にそんな価値がないと思っている。

 どれだけメンバーに慕われているかも、愛されているかも、分かってない。


 俺が驚愕しているとレオンは歩き出した。

 俺は声を上げる。


「殴っていい! 止めろ!」


 俺が怒鳴り、駈けると全員で飛び掛る姿勢を見せる。

 しかしレオンはそれに気付くと、足に力をいれ転移陣までの二メートル程の距離を一歩で詰めた。


 そのまま、レオンの姿は消えた。


 その光景に、俺達は一瞬固まり立ち竦む。

 そしてすぐに空白の時間をぶち破ったのはトライアルだった。


「あのっ!! ばか!」


 真っ先に、アニータが転移陣に続いて飛び乗る。

 そして、姿が消える。


「くそ! もう知らねえぞ!」

「うっ……」


 リュークが苛立ちながら怒鳴り声を上げながら続く。

 その後ろで、リネーアが一瞬呻き声を上げるが、すぐに堪えて転移陣に乗った。


 俺達だけ、取り残された。

 また俺は固まってしまうが、俺を覚醒させたのはランドルだった。

 初めて見せる焦った口調で俺に怒鳴りつけた。


「おい!! アルベル! どうする!」


 その言葉に、俺は一瞬で様々な考えが脳内にめぐる。

 俺達を受け入れてくれたトライアルを見捨てていいのか?

 レオン達の無邪気な笑顔が俺の脳内に再生される。

 転移陣は絶対に往復できると聞いた。

 レオンを一瞬で殴りつけ、無理やり帰ることができるんじゃないか。


 そして俺はエルを見た。

 エルは焦り、心配そうな瞳で俺を睨みつけるように凝視している。


 俺も人のことは言えない。

 でも俺は覚悟を決め、二人に怒鳴りつけるように声を上げた。


「連れて帰ってくる! 二人は絶対に来るな!」


 時間を惜しむように俺は迷いなく転移陣に飛び込んだ。

 一瞬の間も空かず、後ろで声が聞こえた。


「ばか!」

「お前もレオンと変わらねえ!」


 後ろから続いてしまった足音に、俺は眉を寄せ歯を食いしばる。

 そして転移陣に乗ると視界が変わる。


 いきなり荒れた地面や壁の空間から、綺麗に整地されたような石の地面になった。

 広い石壁だけの空間に、中央の天井から白い灯りが光っている。

 奥にある小さな階段の方は薄暗く何も見えなかった。


 分かるのは、ここは誰かが造り上げた部屋だということ。


 本当にこれがあの荒んだ迷宮の中なのか? そう思ってしまう程に、不思議な空間だった。

 俺は前を見ながらそのまま数歩進むと止まった。


 俺の視界に驚愕の光景が目に入った。


 いつもの見慣れたメンバーしか視界に映らなかった。

 なのに。

 それなのに。


「ガッ……ア……」


 レオンが肩から腹にかけて斬撃のようなものを食らい、血を噴出しながら地面に倒れ伏せた。

 トライアルが必死の形相で声を上げながらレオンに駆け寄る。


 俺は何も考えずに宙に飛び、レオン達を守るように剣を構え前に立った。

 そのまま叫んだ。


「エル!」


 俺が言うと、後ろから走る足音が聞こえた。

 後ろを振り向く余裕はない。


 エルの足音が止まった瞬間、正面から足音が聞こえた。

 コツ、コツと階段を下りる音。

 魔物の癖に靴を履いているような足音。


 俺は薄暗い階段から、少しずつ浮かびだされるシルエットに驚愕する。

 足から順番に、太股、腰、胴体、腕、首。

 そして顔が浮かび上がった時に、敵の前だというのに固まった。


「人間……?」


 俺の言葉に、レオンを気遣っていたメンバーが全員顔を上げた。


 俺の視線の先にいるのは、間違いなく人の形をしていた。

 黒いコートを着込み、中から剣士の服を着ているのが分かる。

 四十半ばに見える老けた容姿をしていて、柔らかそうな銀髪が眉に掛かり、揺れている。

 その手に握られた柄から刀身まで真っ黒な剣は恐ろしかった。

 このクラスの剣を見るのは三回目だ。

 風鬼と流帝の剣と、この剣だった。

 そして目の前の男はその神級の剣を完全に支配していた。


 俺が固まっていると、男が少ししゃがれた声を出した。


「久しく挑戦者が現れたと思ったら、今の一撃で終いか。

 剣士も弱くなったものだな」


 呆れたような表情を見せる男に、俺はどうしていいか分からなかった。

 背中を向けたら一瞬で斬られ、死ぬ。

 踏み込んで飛び掛っても、死ぬ。

 このまま向かい合っていても、死ぬ。

 

 生きて帰れる選択をいくら探しても、存在しなかった。

 

「ア、アルベル……」


 後ろからレオンの苦しそうな声が聞こえた。

 その声に俺は一瞬安心してしまった。

 エルの治癒魔術が間に合った、生きている。

 俺は後ろを向かないまま声を上げる。


「帰ったらぼこぼこに殴ってやる。とにかくこの部屋から出ろ」


 俺の精一杯の強がりだった。

 目の前の男は、珍しい来客を楽しむようにこちらを見ているが。

 向こうが剣を振ってきたら、俺達は死ぬ。


「でも……」

「アニータ! その馬鹿を連れ出せ!」


 俺が怒鳴ると、アニータは何も言わずにレオンを抱えた。

 レオンは呻いているが、抵抗する力は残っていない。

 すると、目の前の男が口を開いた。


「なんだ、挑戦者かと思えば敵を前に背を向けるとはな。

 情けない。ここで終わらせてやろう」


 そう言って、ぶらさげていた剣を男は軽く構えた。

 男の禍々しい闘気が爆発する。

 転移する前に感じた巨大な闘気と全く同じもの。

 恐ろしい威圧に俺は足が竦むが、俺も闘気を全力で纏う。

 相手の闘気に張り合えるように、全てを引き出す。

 しかし、俺の闘気は男の闘気に消し飛ばされるように感じるほど相手と差があった。


 そして男が剣を適当に見える仕草で軽く振った。

 

 その瞬間、距離があるはずなのに俺の構えた刀身に何かが激突した。

 ギィィン! と甲高い音がなり、腕が吹き飛ばされそうな力が俺を襲う。

 ブーツを地面に擦りつけながら、俺は二メートルほど後ずさった。


「ほう……一瞬で剣に闘気を集中させたか。

 その闘気の動かし方には懐かしさを感じる」


 少し表情が柔らかくなったように見える男だが。

 目の前の男の言葉は俺の耳に入ってなかった。


 死を覚悟するように一瞬後ろに目をやる。

 相手がやる気だったら一瞬で斬られる隙を見せる。

 しかし、相手は斬りこんでこなかった。


 俺は後ろを見ると、レオンとアニータが転移した姿を確認した。

 やっと安心できた。

 後は、逃げるだけだ。


「皆! 早く戻れ!」


 俺が叫ぶと躊躇しながらも二つの足音が後ろに下がっていった。

 恐らく、リュークとリネーアが戻ってくれた。

 そして分かっていたが、困るのが俺の仲間の存在だった。


「何やってる! 早くしろ!」

「ふざけるな!」

「絶対に嫌」


 俺の言葉を聞く気がない二人は、斧と杖を構えた。

 だめだ、一瞬で全員殺されるのが分かる。

 何故相手が斬り掛かってこないか分からないが、やる気になった途端俺達は終わりだ。

 そして、俺達を眺めていた男が口を開いた。


「三人か、まぁいいだろう。背中を斬るのは好かんからな。

 どこからでも掛かってくるといい」


 男がそう言うが、踏み込めるわけもない。

 元より、背中を向けて今すぐ転移陣に逃げ込みたい。

 死にたくは、ない。


 俺が黙ったまま剣を握ると、だらだらと流れた手汗で握った柄が少し滑る。

 それを持ち直した瞬間、男が再び口を開いた。


「何だ、来ないのか? ではこちらから行こうか」


 その瞬間、数メートルあった男と俺の距離が一瞬で詰まった。

 初めて感じる速度に、俺は反応できなかった。

 そして俺の構えた剣の隙間を縫うように、男が下段から上段に剣を振り上げた。

 

 間に合え! と心の中で叫びながら大きく後ろに跳ぶ。

 

 俺は敵の刃が直撃したと思ったが、着地した瞬間自分の体を見ると無傷だった。

 ぎりぎり躱せたか。

 俺がそう思った瞬間、エルの呻き声が聞こえた。


「うっ……ぁ……」


 か細い声を発するエルを見ると、目を疑った。

 エルの白いローブが血に濡れていて、口からは吐血していた。

 何故……思考できなくなると、俺の左指から音が鳴った。


 パキッ


 その音と共に、セルビアでエルからもらった指輪が砕け、地面に崩れ落ちた。

 よく見てみると、エルの右手についていた指輪が床に転がっている。


 まさか……。


 俺の疑問を晴らすように男が言った。


「身代わりの指輪か。女に着けさせるとはな。

 いや、愛されているだけか」


 俺は血に塗れたエルを見て、錯乱した。


「ああぁぁっああ!! エル!! エル! 起きろ! 治癒魔術を――」


 俺は倒れたエルを揺らし、顔を近づけて怒鳴りつける。

 しかしエルの目は閉ざされ、開くことはなかった。

 俺の脳内が停止する。

 もし、エルが死んでしまったら。

 それは俺が死ぬことよりもよっぽど恐ろしいことだった。


「ランドル、エルを頼む」


 俺はエルから目を背けて言った。

 目の前の男を見る。

 しかし、その視界は何かで濡れて歪んでいた。


「馬鹿か! お前を置いて―――」

「俺の大事なものを守ってくれ! お前にしか頼めない!

 ランドル、あの時の借りを返してくれ……」


 俺は頬を伝う涙を飛ばしながら怒鳴った。

 今すぐにエルを抱えてここから出たい。

 ライトニングの元へ行けば間に合うかもしれない。

 しかし、三人で背を向けると全員生きて帰れないのは分かった。


 今は手を休めている男だが、三人で背を向けたら容赦なく斬り掛かってくる。

 それは感じ取れた。

  

 俺の言い方は脅迫だ、ランドルは納得していないだろうが。

 緊迫した間の後、ランドルが何かを拾いあげる音がした。


「死ぬな!」


 声と共に、後ろで駈ける足音が聞こえた。

 そのまま足音が消えると、無音の空間が訪れる。

 この部屋に、二人だけになった。


「俺の目当ては最初からお前だけだ。

 お前が戦うなら他は見逃してやろう」


 そんな言葉聞くつもりもない。

 恐らくこいつはこの部屋から出れない。

 隙があればその瞬間逃げ出す。


 しかしやはり、背を向けて駈ける余裕なんてなかった。


 俺は自然に少し抑えてしまっていた闘気を再び爆発させる。

 相手は相変わらず巨大な闘気を纏っている。

 人の形をしているが人が纏えば瞬間、体が砕け散りそうな闘気。

 やはりこいつは人の形をしているだけで、人ではない。


 俺は相変わらず踏み込めなかった。

 男の構える剣を凝視して、ただ、中段で剣を構える。

 瞬間、男の体がぶれた。


 さっきは反応できなかった速さ。

 今度は男の剣先を見失わないように凝視する。

 再び下段からの切り上げ。


 俺は中段で構えていた剣を咄嗟に振り下ろす。

 

 キンッと激しい音が鳴ると俺の腕が弾き飛ばされ、力に負けて体が宙に浮かぶ。

 俺の足が地面についていない隙。

 それを逃がさないように男は横から俺の胴体を一閃するように剣を振る。


 俺は両手で握っていた剣から右手を離し、腰に掛かったセリアの剣を鞘から引き抜く。

 何とかセリアの剣が男の剣を抑えた。


「クッ――!」


 俺の苦痛の声と共にギィィ! と今にも刀身が折れそうな悲鳴が響く。

 そのまま俺の胴体が真っ二つになることはなかったが、横から体が吹っ飛んだ。

 石壁が破壊され岩が砕ける衝撃音と共に、俺は背中から壁に張り付いた。

 

「ガッ……ゴホッ……」


 声にならない悲鳴が漏れる。

 呼吸もままならないまま、右手で握っていたセリアの剣を鞘に戻す。

 今斬られると、簡単に死ぬ。


 しかし、男は呆れたように俺が立ち上がるのを待っていた。

 

 俺は男から視線を一瞬外し、転移陣のほうを見る。

 かなり離れてしまった。

 今からあそこに辿り着くのは難しい。


 俺が歯を食いしばると、男はつまらなそうに言った。


「仲間を斬られ、大事な娘を斬られたのにも関わらず、

 その敵から逃げることしか考えてない。

 情けない。闘神流も堕ちたものだ」


 その言葉に俺は更に歯を食いしばる。

 こいつが何者か一切分からないが、なぜ闘神流のことを知っている。

 謎は深まるばかりだが、それよりも。


 苛立った。


 この憎い敵が発した言葉は俺の心に刺さっていた。

 イゴルさんから習った剣術で、セリアと同じ剣術。

 二人と同じ剣を振っている俺が、大事な妹を斬った敵から背を向けることしか考えていない。

 

 イゴルさんはきっと勝てない敵と分かっていても、仲間を斬った敵を前に逃げなかったのだろう。


 セリアも、イゴルさんの仇と向き合えば、敵がどれほど強くても絶対に逃げない。


 俺は全員の誇りを踏みにじっているのか。

 俺は、自分自身に苛立っていた。


 覚悟を決めろ。


 震える足を乱暴に拳で叩き、震えを抑える。


 どうせここから逃げることはもうできない。

 俺がこいつに勝てるとも、思わない。



 俺は今日、ここで死ぬ。



 でも、どうせ死ぬなら。

 全力で正面からぶつかって死のう。

 闘神流の誇りを持って、エルを斬った憎いこいつを少しでも斬りつけて。


 俺は立ち上がった。


 もう、転移陣は見ない。

 逃げる道は、塞ぐ。

 俺が男を睨みつけると、男は面白そうに笑った。


「やっと殺る気になったか。名乗れ、小さい剣士よ」


 その言葉に、俺は中段で剣を強く握りしめ、風斬りの構えを取った。

 そして、ゆっくりと口を開く。


「闘神流、アルベル」

 

 俺が名乗ると、目の前の男も間を空けず真剣な面持ちで剣を構えた。


 今までこの男は、技のない剣を適当に振っていた。

 しかし今までのは遊びだと言わんばかりに、空気が変わった。

 そして、男の中段で腰を低く構える剣を俺は見たことがあった。

 俺の知っている流派だった。


「初代雷帝、ライニール・オルディス」



 相手の発せられる言葉と共に、俺は剣を握り踏み込んだ。


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