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4 作戦会議

木に登り、私はシエナを悪役令嬢にしないため、色々考えた。

考えてたら、頭がクラクラしてきて、もうめんどくさくなって、

「あなた、悪役令嬢になってヒロインいじめて酷いことになるわよ(どーん)」

と胸を張って忠告してあげた。

だって、めんどくさかったんだもん!

いろいろ考えるより直球に言った方がいいんだよ。

シエナは、最初これでもかってぐらい目を見開いていた。

それから、ポロポロ涙を流して

「シュティア様も転生者なのですか?」

と聞いてきた。

ので

「ええ、まあ。そうですわ」

とお嬢様っぽく答えた。

シエナがなぜ泣いてんのかは分からないけど。

まあ、いいや。

「じゃあ、これから何が起こるのかわかるよね?」

と口調を戻してシエナに言った。

お嬢様口調って嫌なんだよね。

家庭教師のおばさゴホンッ!ゲホゲホ!!お姉さまとやった、あの地獄の5時間を思い出すから。

お父様なんて、こっそり(お父様は気が付いてないと思っている)私がお茶会の挨拶をしているの見にきて声に出してあれは誰だ?替え玉か?影武者かあ!?って言ってたからね?

すっごく失礼極まりないよね!!

「あの?大丈夫ですか?シュティア様」

・・・どうやら私は一人で百面相大会を開いていたらしい。シエナが心配そうに声をかけてきた。

「・・・ごめん。大丈夫」

シエナによって私の百面相大会は幕を閉じたのであった。

話の続きをしよう。

えーと・・・

「あの、私、これからどうしたらいいのでしょうか?やっぱり運命には逆らえず、国外追放とかでしょうか?」

「いや、あなたがそうなったら私はお陀仏だから。死にたくないから。まだ生きたいからね!?」

うーん。

シエナが転生者だったのは不幸中の幸い?とかいうやつかもしれないけどうーん。

これからどうしよ?

「もうめんどくさいから悪役令嬢極めちゃえば?」

「極める・・・ですか?」

「そうそう。ここ魔法とかあんじゃん?それ使って王子とか騎士とか側近とかの弱み握って逆らえなくするとか?」

「・・・そそそそんなことできませんよ?!」

「だよね♪言ってみただけ(テヘペロ)」

「・・・・」

「うーん・・・じゃあ、シエナの好きな攻略対象は?誰?」

「・・・・」

「は~い。遠慮せずにいってみよう♪」

「・・・・です」

き、聞こえない・・・

「もう一回!もう少し大きめの声でお願い!」

「レビィー王子です!!!」

うわ~顔真っ赤!かわいい~ってそうじゃない!

「完全に私死ぬパターンじゃんか!?」

「ごっごめんなさい・・・」

「いや!うーん。じゃあ、もう王子攻略しちゃおう!めんどくさいからさ!」

「っで、ですが、それではシュティア様が・・・」

あの結果は、王子がシエナに愛想をつかしてヒロインのところに行ったから!ならば

「我儘を言わないで王子にベタベタくっつきすぎないで王子の好感度をグイグイ上げてヒロインの入る隙間をヒロイン登場までになくせば大丈夫!名付けて『シエナ、王子の好感度グイグイ上げちゃえ大作戦!』」

ヒロインが割り込んでこなければ私が殺されることもないし、シエナは恋が叶うし。

一石二鳥じゃん!

「そんなにうまくいくでしょうか?」

「大丈夫、大丈夫!公爵令嬢の地位と財産をフル活用してするから!」

まずは、レビィー王子の婚約者をシエナにしないとね・・・

どうしよっ・・・

ま、あとででいっか。


その後、木の上にいるのをお母さまに見つかり、家庭教師に雷を落とされたのは言うまでもないだろう。

その様子を見てお父様はああ、本物の娘だ!とか言いながら屋敷中を駆け回っていた。


・・・失礼だな!!





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