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刻よ

刻よ 私を()むのを止めてくれ


刻よ 私の先へと逝かないでくれ


刻よ 私の後ろで石と化した物たちを 嘲笑(あざわら)わないでくれ


それは無駄な物では無く 私の大事な足跡なのだ


刻よ 私は必ず また歩き出す




だから 刻よ


私は君が留まる事を望みはしない


それが 美しいとは思わない


ただ 静かに(きざ)みて 共に歩んでくれ


刻よ それこそ我が願い 

我がまま だけれど 

我が意のままにならない

君への祈りにも似た 唯一の願いだ


刻よ 私の生を刻んでおくれ


誰に届かなくてもいい 私の足跡を

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― 新着の感想 ―
[良い点] 過ぎ去るはずの時刻の「刻」には、刻みつける、跡をつけるような意味があること。もちろん、それだけじゃないだろうけれど、そんな良い点を感じました。
[良い点] 短いけれど的確な表現で掘り下げていると思いました。 小説は文章で世界を描くけれど、詩は言葉で紡いてゆくのだなと改めて思いました。 [一言] 読ませていただきありがとうございます。
[一言] 時の流れというものは、改めて考えると自分でも良く分からない不思議な気持ちになりますね。 素敵な詩だと思います。
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