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第1話 世紀末!ド腐れ学園

「小魚のスイミーは・・・」

「うるせぇっ!!ぶち殺すぞっ!オラァッ!!」


骨と骨がぶつかる鈍い音がして、新任の国語教師は吹っ飛び黒板にめり込んだ。

国語教師は教科書を読み始めただけだった。

だが、3年A組生徒の逆鱗に触れ、殴られ黒板にめり込んだのだった。

気を失った国語教師は教室の生徒達に神輿のように担がれ、校庭の池の前まで連れてこられた。


「そんなにスイミーが好きならようっ!

“泳がせて”やるぜぇっ!“スイミー”みたいにようっ!」


生徒の1人が叫び、国語教師はそのまま池に放り投げられた。

私立出洲戸呂井(ですとろい)学園高校・・・

偏差値が0を下回るとまで言われる高校・・・

生ゴミが入って粗大ゴミとなって出てくるとまで言われる敷地内世紀末な高校・・・

先程の光景も、この暴力が支配するこの高校ではごくごく当たり前の光景であった。


割れた窓と落書きだらけの廊下、この学校のカオスとバイオレンスを雄弁に語るこの廊下を年配の校長と親子程年の離れた若い男が歩いていた。


「春日先生、見ての通りこの学校は非常に荒れている。

君だけが頼りなんだ。」

「分かっています。校長。

その為に俺はここに来たんです。」

「ここが君の受け持つ3年A組だ。」


春日先生と呼ばれた若い男がドアを開けた。

3年A組の生徒の視線が一斉にその男に注がれた。


「俺の名前は春日ゲンジロウ、今日からお前達の担任だ!」

「あ〜ん、担任だぁ?

なめんじゃねぇぞっ!」


生徒のひとりがゲンジロウに突っかかっていき、挨拶替わりの右拳を繰り出すも、ゲンジロウは左手で軽くキャッチした。


「は、放せ・・・」


ゲンジロウが手を放すと、生徒は勢い余って後ろに転んだ。


「て、てめぇ・・・」

「やめとけ!おめぇじゃ勝てねーよ!」

「え、栄田(えいだ)さん・・・」


栄田と呼ばれたマッチョなモヒカンがゲンジロウの前に立ちはだかった。

栄田陽威夫(びいお)、3年A組のボスである。


「春日さんよ、アンタ、ちっとは腕に自信があるようだが、その程度じゃ出洲戸呂井(ここ)じゃ通用しないぜ。俺が証明してやるよっ!」


栄田が思いっきり右拳を振るったが、ゲンジロウが消えた。


「消えたっ!?

どこだっ!どこにいるっ!?」

「ここだよ・・・」


ゲンジロウは目にも止まらぬスピードでパンチを避けて栄田の後ろに回り込んでいた。

それだけではない、ゲンジロウは深くしゃがみ込み、両手を組んで人差し指を突き出していた。

浣腸の発射準備・・・人差し指から肛門への直通レールがもはや敷かれていた・・・


「あたぁっ!」

「はあぁっ!」


ゲンジロウの人差し指が栄田の肛門に深々と突き刺さった。

挿入時間(インサートタイム)は数秒だったろうか、いや、栄田には永遠の瞬間(とき)に思えたかもしれない・・・やがてゲンジロウの臭くなった指は引き抜かれ、栄田はまるで糸の切れた人形(マリオネット)のように静かに倒れ込んだ。


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