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2つの世界を繋ぐ者  作者: きっこー
重力制御
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敵はたくさん

というか、これを使えば、敵を潰すくらいの重力をかけることも可能なのでは?

「重力制御!!」

 私、星月夜翡翠(ほしづくよ ひすい)は力を使い切るような感覚で思いっきり叫んだ。

 敵が震えだす。効いてる……

 ついでに私の体も震えてる。全力だからね。

「翡翠ちゃん!」

 るるが私の横に立ち、結界に魔力を込める。

 これなら、いける。

 

 敵が、潰れた。


 復活することは、なかった。

 私とるるは達成感と安心感、それから疲労感でその場でへたり込む。

「「やったー!」」

 私とるるはハイタッチを交わす。

「お見事ですわ!」

 天宮(てんぐう)さんが駆け寄ってくる。

「……想像以上だった、すごい」

 夢叶(ゆめか)さんがほめてくれる。

「ああ、派手にいったな……」

 操乗(そうじょう)ちゃんがロボットから降りてきて、斬られたロボットを見て落ち込んでいる。

「本当にごめん」

 そんな操乗ちゃんにるるが土下座をする。

 とにかく、やり切った。良かったよ。


「もしかして、これで勝ったと思ったノ☆まあ、そう思うよね。でもねこの炒菜椿様の強さの秘訣は単体の強さじゃないんだゾ☆」

 どこからか声が聞こえてきた。聞き覚えのある身体狩り(ボディーキラー)の声。 

 もう、これ以上戦えないよ。これで単体の強さじゃないとか、言わないでよ!

「椿様の駒の本質は数にあるって言ってわかるカ?さてさて、問題だゾ☆椿様は駒を何匹連れているのでしょうカ?」

 何匹!?

 そんなにいるの!?

 1人とかじゃないの?

 1人でここまで苦戦したのに……

「6匹でありまして?」

 天宮さんがそう言った。

「正解だゾ☆ちなみに、なんで分かったか聞いてもいいカ?」

 天宮さんはまだまだ強気だ。私も、気を強く持たないと。

 あれ、みんなにも身体狩りの声が聞こえてる?見ると、るるがみんなと手を繋いでいた。

 多分、るるが魔法を使えるようになったことで霊界に干渉できるようになって、みんながるるの力で身体狩りが見えるようになっている感じか?

「それは、夢叶がそう言ったからでございますのよ」

 天宮さんは自信を持って宣言する。

「その子頭良さそうだゾ☆椿様の駒にしたら役に立つかナ☆」

 これ以上増やさないでほしい。まじで心折れる。

「夢叶があなたのものになるなど、天地がひっくり返ってもありえないのですのよ」

 だといいんだけどな。天宮さん、死神はそこまで甘くない気がする。

 敵が現れる。オレンジ色の髪と赤い目の敵。

 それが6体。

「まあ、新しい駒は一旦諦めるんだゾ☆それよりも突然使われだした結界奥義の方が興味があるからナ☆」

 6体が襲い掛かってくる。

 るると私が手を繋いで立ち上がる。

 疲れているとはいえ、やるしかない。

「固有魔法、翡翠神、結界奥義!」

「重力制御!」

 重力場の結界が展開される。

 でも、威力が足りない。

「……光輝、右。操乗、飛べ。翡翠、るる、かがんで」

 夢叶さんが何とか指示を出してくれる。

「……!」

 夢叶さんは私たちを優先して、自分への攻撃を計算しなかったのか、敵に思いっきり体当たりされる。

「夢叶!」

 操乗ちゃんが吹き飛ばされる夢叶さんを何とか受け止める。

 みんなボロボロだ……

 私たちの結界も威力が落ちちゃっているのかあんまり効いていない。

「干渉制御!」

 無駄かもしれないが、敵への干渉は外す。もう、できることがないからさ。

 今度こそ、打つ手なしって感じ。

「……翡翠ちゃん、ごめん」

 るるがふらふらと倒れてしまう。私はるるを支える。

 結界が消えてしまった。敵が猛スピードで襲い掛かってくる。

 私はるるを抱える。るるには攻撃が当たらないように。

「ぐぅ……」

 痛いよ。

 ふと天宮さんが視界に入る。天宮さんは攻撃を受けて立つことすらままならない状態だ。

 夢叶さんと操乗ちゃんとるるはもう限界だろうし、私も厳しい。

「守るって決めたんだ!」

 私は狂ったように叫んだ。

「重力制御ぉ!!」

 厳しいとか言ってる場合じゃない、やらなきゃ。

 近くにいた1体の敵に思いっきり重力制御をかける。敵は油断していたのか、きれいに魔法にかかってくれた。

 なんとか、1体潰せた。

「はぁ……」

 なんだか私もふらふらしてきた。痛みを感じなくなってきた。前が見えなくなってきた。

 あと、5体、いる、んだよ、ね?

 ねえ?

 はあ、最近私、倒れてばっかりだな。

 れみさんに向けて思いっきり魔法を打って倒れたし、今だって倒れそうだし。

 無駄に頭が回るのはなんでだろう。動いてほしいのは体なのに。

 あれ、頭も働かなくなってきた。

 私、どうなっちゃうの?

 るる……

「固有魔法、柘榴神、干渉制御!」

 何か、どこからか声が聞こえる。

 なんて言ってるの?

「翡翠ちゃん、しっかり!」

 聞き覚えがある。 

 誰の声?

「固有魔法、風属性、俊足!超級魔法、風属性、爆風神刀!マヨタンに任せて!」

 うっすら目を開くと、敵が倒れているのが見えた。

 どういうこと?

 誰か、助けてくれたの?

「翡翠ちゃん」

 朧気ながら見えた人影。私に手を差し伸べてくれている。

 赤い髪をツインテールにした人。希望学校の制服。

 見たことある人なのに、頭が回らない。



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