とある会話
その後の日々で、どこかで交わされた、とある会話。
「珠夜、一つ、思ったことがあるの」
「ゾメッチ?」
「れみも、柘榴神の本来の体じゃないのかもって」
「どういうこと?」
「れみも、元々の柘榴神と統合してただけかもねって、気のせいかもだけど」
「……」
「珠夜?」
「ゾメッチ、聞いて。マヨタンの中にね、れみの記憶が若干流れてる。本当に、うっすらとしたものだけど。れみから見たマヨタンってこんな感じなんだってのが分かって不思議な気持ち」
「記憶。れみは、完全には消えていないのね」
「うん。れみは消滅っていうより統合だって言ってた。あのさ、流れてる記憶、れみのだけじゃないんだ」
「誰のものか、分かる?やっぱり、れみ自体も、その統合された状態だったのね」
「分からない、本当に、本当にうっすらだから。でもさ、その人の記憶の中の遡楽さん大きいんだよ」
「遡楽さん?そういえば、すごい昔に時間遡行の魔法を暴走させて見た目が幼女になったとか言ってたわね」
「うん、だから、すごい昔の人の記憶だと思う」
「なるほどね」
「遡楽さん、昔は幼女じゃなかったっていうの、本当だったんだ」
「初代、みゆ。3代呪莉さん、4代遡楽さん、5代栄華さん……6代の人は確か死神に……」
「ゾメッチ?」
「ぼんやりしてたわ。そういえば、2代目魔法屋店主ってどこへ行ったんだろうって?」
「……」
「……」
「決めつけるのは、まだ早いわ。今度呪莉さんとかに聞きましょう、会えればだけど」
「でもさ、マヨタン達の目先の問題はこれじゃないよね」
「そうね……子栗鼠が失踪した」
「どっちもあんまり考えたくないけど、攫われたか、子栗鼠ちゃん自身が何かしたか……」
「嫌な予感はするわね」




