属性魔法
「……」
燈陰桃花は無詠唱で魔法が飛んで来る。どこからともなく草が生えてきては絡みついてくる。
「……」
私、星月夜翡翠も、無詠唱で魔法を放って応戦する。属性奥義で魔法を正面から打ち消してる感じ。
相手の魔法をひたすら防いでいても勝てない。何か、何かないか?
結界奥義で強化してもいいけど、相手の魔法まで強化されちゃったらあんまり意味ないよね。そういえば、属性って有利不利なかったっけ?
初めて魔法屋へ行った時に読んだ世界の大原則みたいなやつに書いてあったぞ。
確か、草属性には風属性。
「属性奥義、結界奥義」
風属性を纏わせた結界を展開する。これで魔法を打てば制圧できるはず。
「……」
しかし、私の考えは甘かった。結界を張ってから魔法を撃つなんて、そんな時間のかかることをしたら……
大量の魔法が私に迫ってくる。
まずい、防ぎきれない……
一人で着ちゃったのがあだになった。
「あれ……?」
でも、私に魔法が届くことはなかった。なんか魔法が自然消滅したのだ。
もしかして、結界が書き消した?
なんか私、強くなってない?
ラッキーだしこのまま押し切ろう。
「爆風神刀」
強化された魔法が燈陰桃花に迫る。
気配が薄くても、霊魂制御で分かるから問題はないね。
「コン」
ここにきてようやく、小狐丸鈴が私に気が付いたようだ。
一対一じゃなきゃまずいと思う。どっちかを先に確実に仕留めちゃうのがいいと思うけれど、どっちにするべきだ?
戦略的には絶対に小狐丸鈴だけど、行ける?
「それっ!」
もういいや。
私は四方八方に向けて魔法を撃ちまくった。なんかもう台風みたいになっちゃってるけど。
2人とも頑張って倒すんだ!
一応霊魂制御で気配は探ってるけど、命中してそうだ。
しばらく暴れてたら、敵の気配が消えた。倒せたことを祈るけど、普通に隠れているだけの可能性もあるんだよな。
「ナイスだよ」
風やみ、前を見ると、幽依先輩がそう言っていた。
「幻影が消えたおかげで呪莉さんも謀を制圧できました。敵ももういないとおもうの」
待って、何か変だ?しゃべり方?
「ごめんなさい!」
私はそう言って、目の前の幽依先輩に向けて風の魔法を撃った。その魔法が当たった瞬間、幽依先輩は消えた。やっぱり、幻だった。
敵は全然生きてるっぽいな……
それにしても幽依先輩って個性強いからなのか、化けられがちだよな。ってのは胴でもよくて。
敵を完全に見失っちゃったことになる。今、霊魂制御でしっかり探ってるけど……
あれ、もしかして。状況最悪!?




