今後の話し合い
z……z……ざ……k……u……くz…………z……k……r……o…………ざ……ろ…………z……a……k………
やめてください。れみは、れみ的に、れみのために、頭の中に入ってくるノイズを無視します。
珠夜さんの説明が終わった。私、星月夜翡翠はたくさんの人に迷惑をかけてしまったと改めて実感する。
「珠夜さん、本当にありがとうございます」
改めてお礼を言う。
そして、れみさんや幽依先輩、明里先輩、メロディー先輩に向けて、
「これから、よろしくお願いします!」
と言う。学校が同じになるんだからな。
「翡翠ちゃん?よね。よ、ろ、し、く」
メロディー先輩がいち早く返してくれる。
その様子に驚いてみている幽依先輩と明里先輩。
「色々あったけど、同じ学校に行くことになった仲間なのよ。みんな〜な、か、よ、く!」
メロディー先輩がそう言うと、幽依先輩は渋々といった感じで、明里先輩は思いっきり乗り気で返してくれた。
「ふん、最低限の会話はしてあげるのです」
「これからよろしくね!私も入学の準備手伝うよ!」
珠夜さんは、れみさんと話していた。
「れみ、本当にごめんね。勝手に行方不明になったりして」
「珠夜様が無事ならそれで良いのです、とれみは、れみだって、れみだとしても、安心しきっています」
「あと、ゾメッチが『元気にしていて、無茶しないで』だって」
「望初様も無事なのですか。本当によかったです、とれみが、れみでも、れみ的に、これ以上ないほどの幸福を感じています」
れみさんは、珠夜さんと再会できたことと、望初さんも無事が確認できたことで本当に嬉しそうだ。
私も入学が決まって嬉しい。
「翡翠?さんなのですか?入学後に入るクラスを決めてもらうのです。これが決まらないと何も始まらないのです」
幽依先輩が教えてくれた。そっか、クラスとかあるんだ。
「大まかに分けると、今使える魔法を伸ばすクラス、新たな魔法に目覚めるための訓練をするクラス、無詠唱発動に挑戦するクラス、の3つに分けられます。」
明里先輩が丁寧に説明してくれる。
どうしようかな。
今使える魔法を伸ばすクラス。正直、これは行きたくない。そのクラスに固有魔法が使える人はもちろんいるんだろうけど、私の固有魔法が特殊すぎる気がするのだ。翡翠神ってなんだよ。全然属性じゃないじゃないか!
新たな魔法に目覚めるための訓練をするクラス。これも行きたくない。私が新たな魔法に目覚められる可能性は0だと考えている。その理由として、そもそも霊界の住人ではないため、本来は魔法が使えない、つまり、新たな魔法を覚えられる可能性がかなり低いということと、覚えるとしたら属性の魔法になるだろうから、今使っている干渉制御のように万能なものは覚えられないと予想するということだ。
無詠唱発動に挑戦するクラス。これがいい。私は空気への干渉を外すこともある。この時、喋る言葉を少しでも短くするだけでもかなり楽になるのだ。それに、魔法の発動間隔が短くなるということなので、魔法の応用の幅が広がるということもある。
そうだね。これにしよう。
「私は、無詠唱発動に挑戦するクラスに行きたいです」
メロディー先輩がさらに詳しい分け方を説明してくれた。
「無詠唱発動だったら、魔法の属性隠蔽のクラスと〜詠唱ゼロを目指すクラスが〜あ、る、よ」
「魔法の属性隠蔽クラスは、あくまでも属性を隠蔽するだけなので、詠唱の真ん中の部分、属性名だけの短縮になります、とれみは、れみの知識を活用し、れみなりに、補足してみます」
「その分習得しやすいというメリットがあるよ。詠唱ゼロを目指すクラスは成功率は低いんだよ。マヨタンも行ったけど失敗したし」
れみさんと珠夜さんも補足してくれる。
私の場合、属性名を短縮しただけではあまり意味がない気がする。そもそも、翡翠神が属性名に当たるのかも謎だ。だから、成功率が低くとも詠唱ゼロを目指すクラスの方が良いのではないだろうか。
「詠唱ゼロを目指すクラスに行きたいです!」
幽依先輩が怪訝な顔をする。
「希望学校のことを理解してないのではないのですか?厳しいなんて次元じゃないのです」
いや、そんなこと言われてもなぁ。
「それでも!」
メロディー先輩は私の意志を尊重してくれるようだ。
「い、い、よ〜先輩は賛成。自分で決めたから自分で頑張る〜そ、れ、だ、け」
明里先輩が書類のようなものを持ってきてくれた。
「決まったら記入お願いします。ここに、名前、年齢、希望加入クラス、使える魔法を記入してください。希望学校の事務手続きは主に私たち留年生の私たちが担当しているので、ここで記入していただければ預かります」
私は言われた通りに記入していく。
名前:星月夜 翡翠
年齢:おそらく13
希望加入クラス:詠唱ゼロに挑戦するクラス
使える魔法:かんしょうせいぎょ(翡翠本人は詠唱しているだけなので漢字が分かりません)
そうして書き終わったものを明里先輩に渡す。
年齢におそらくと書いたのは、親がいない関係で正確な誕生日が分からないからだ。
メロディー先輩が寮の場所を提案してくれる。
「アカリン、寮は澄ちゃんと銉ちゃんのところが〜い、い、ね」
そっか、寮があるんだ。まあ、私の場合、家の位置がわからなくなっちゃったしな。
メロディー先輩に希望学校全体の地図をもらった。すごく広いんだな。今いる場所は本当に西の端っこだった。
私は明里先輩と寮に向かうことになった。
その前に、望初さんへの伝言として珠夜さんに手紙を持って行ってもらった。
「……翡翠がきたのね」
「はぁい、この子は翡翠神で間違いないよぉね?」
「私が見間違えるとでも!?」
「ごめんごめんってぇね」
「特注ってことで、制服とかはこれでお願い」
「普通のと何が違うの、こぉれ?」
「人間界への干渉ができるようになっている点。翡翠が制服への干渉を外したまま着替えたら困るでしょう?」
「相変わらず、世話焼きだぁね」
「当然よ」




