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2つの世界を繋ぐ者  作者: きっこー
霊魂制御
137/177

作戦

「止まってください!」

 私、星月夜翡翠(ほしづくよひすい)はとりあえず、メロディー先輩と死神の間に滑り込み、メロディー先輩の杖を結界奥義で受け止めた。

「何してるのよ?」

 天花(てんか)様が訝し気な目でこちらを見ている。はたから見たら、私は謎に死神をかばっている人だ。そう言う目を向けられるのも仕方がない。

「……?」

 メロディー先輩がさらに激しく杖を振り回した。私のことなんてお構いなしだ。

「落ち着いてください、あの……」

 何とかしてメロディー先輩を止めたいけれど、そもそもメロディー先輩がこうなった原因が私にもある以上、強くは言えなかった……言わなきゃいけないのに。

「いい加減にしなさいよ」

 そうこうしているうちに、天花様によって私は引っ張り出された。メロディー先輩が再び死神を殴り始める。

「天花様はこのままでいいんですか!?」

 私がそう尋ねると、天花様は俯いてしまった。

「死神を倒せるなら……使えるものは何でも使うくらいの考えじゃないと、勝てるものも勝てないわよ」

 天花様はそう言った。とても、辛そうに。

 死神を見逃してしまったとしても、メロディー先輩を止めるべきだと私は思ったが、天花様はそうじゃないらしい。

彩都(さいと)が天花様たちの分も魔法屋で戦ってるのよ。それなりの責任がある、私情で死神を逃がすなんて……」

 責任……

 何にも考えてなかったな。目の前のことだけ考えちゃって、戦ってるのは私たちだけじゃないのに。

「あはは、あははははっ!」

 狂っていくメロディー先輩をただ見ていることしかできないなんて。

 仕方がないといえばそれまでだけど……

 私はメロディー先輩を止めるという役割がある。こうなってしまったのは私のせいでもあるから。

 でも、魔法屋、希望学校で戦ってくれているみんなのために、死神を確実に倒すという役割もある。みんなのおかげで今、ここにこうして立てているのだから。

 こんな時、今までどうしてきた?

 選ばずに、選べずに、無理矢理どっちも取ってきた気がする。

 今回もそうしたい。

 でも、メロディー先輩を止めた上で、ミレイユと子栗鼠(こりす)ちゃんを倒せる?

 メロディー先輩はおそらく、邪魔になるものには全て襲いかかってくる。私も例外じゃない。

 つまり、間に入り込んだとすれば3人同時に相手をしなくてはいけなくなる。

 天花様はメロディー先輩に攻撃することに躊躇しちゃうかもだし……

「何考えてるのか分からないけど、天花様を舐めすぎよ」

 天花様がそう言って、私の前に立った。

「要はロディーちゃん?に死神を狩らせなければいいんでしょ。天花様が一撃で死神を吹き飛ばすから、一体はあなたが追撃しなさい」

 天花様の案はメロディー先輩より早くに死神を倒してしまうというもの。

 確かに、それなら……

「頭を使いなさい、無茶が通り切る世界じゃないんだから」

 そう言ったかと思えば、天花様はすでに飛び出していた。

「それっ!」

 天花様はメロディー先輩の杖に魔法をかけた。

 狂ったように死神を叩き続けていた杖が、突然死神を吹き飛ばした。

「白魔結晶!」

 天花様がミレイユに追い打ちをかける。

「結界奥義」

 私は子栗鼠ちゃんを閉じ込めた。メロディー先輩の杖でかなり弱っているし、ここから攻撃すればいいはず。

 今度こそ!


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