表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2つの世界を繋ぐ者  作者: きっこー
属性奥義
129/177

世界への反逆者へ

「……特訓?いいよ」

「我が役に立てるのならば」

 ユェンユェンも日生蓮(ひなせれん)も快く特訓に付き合ってくれた。やっぱり二人ともめっちゃ強い…… 

 私、星月夜翡翠(ほしづくよひすい)はさっきから必死に攻めているけど、魔法が当たる気配すらない。ユェンユェンには全部避けられるし、日生蓮は全部鎌で切ってくる。

 二人には全然敵わないけど、私自身思ったよりも戦えたから良かった。帆野歌さんとの大規模魔法の展開で戦力は落ちたと思ってたけど、霊魂制御を使えるようになったのもあり、多少強くなってそうだ。

「……予備動作が多い……癖になってる、直すの大変だと思うけど」

 ユェンユェンがアドバイスをくれた。

 確かに、魔法を打つ前に無意識に手を伸ばしちゃってるかも。そんなことしなくても魔法は打てるのに。気を付けよう。

「あの、すみません?」

 特訓中、結空(ゆあ)さんが来た。

 結空さんの話だと、世界への反逆者の拠点に向かってくれた呪莉さんたちが、紡琴羽(つむぎことは)を捕まえたらしい。今からいろいろ尋も……質問するからぜひ私も立ち会わないか?ということだった。

 情報がほしいって言ったのは私だし、立ち会わないのは失礼すぎるよね。

「……行っておいで……ひなせは絶対行かせないし、私はひなせといるから」

 ユェンユェンもそう言ってくれているし、行こうかな。日生蓮も世界への反逆者の拠点へ行きたそうな感じだったけれど、それはユェンユェンに完全に封じこまれた。

「連れて行ってください、お願いします」

 結空さんにそう伝えると、魔法を発動してくれた。

「固有魔法、無属性、空間結合」




「とりあえず、生け捕りなの~」

 繭羽(まゆう)先生の声。えっと、ここが世界への反逆者の拠点ってことでいいんだよね?

「翡翠ちゃんだ!」

 珠夜(たまよ)さんもいた。その隣にいるのは望初(のぞめ)さんだ。他に、呪莉(じゅり)さんと栄華(えいが)さんがいた。

 世界への反逆者の人たちがそこらへんに倒れている。

理恵(りえ)は少し遠くで様子を伺っているはずだから、それだけ警戒しておくんだぁよ。あと、他にもまだメンバーはいるらしいからねぇ」

 もう敵はいないのかな、と思いきやそんなことはないらしい。そう言った呪莉さんの表情は硬いし、まだまだ油断できない状況か……

 でも、繭羽先生がリーダーの紡琴羽を魔法で縛ってるし、追い詰めてるのは確かっぽい。私のためにここまで……みんなに感謝しないと。

「さて、質問だよ~。素直に答えることをお勧めするね~。世界への反逆者は何をしているの~、具体的に教えてよ~」

 繭羽先生が軽い口調でさらっと核心に迫る質問をした。

「……」

 紡琴羽は黙っている。

「そっか~、残念~」

 繭羽先生はそう言いながら、より強く紡琴羽を縛る。苦しそうだけど、意志も強そう。なかなか情報は得られなさそうだな。

「一つだけ、教えてください。人間界で人を殺しましたか?」

 私は一歩前に出て質問をした。私は世界への反逆者と全く戦っていない。そんな中出しゃばるのは申し訳ないが、これだけは聞かないといけない。

「翡翠神の魔法を持つ子がいたよね~、その兄だけだよ~。理恵と蓮が軽くやってくれたよ~」

 ビンゴ!ってこういうことか。それってるるの兄だよね。ていうか、よく答えてくれたな。まあ、世界への反逆者にとってはどうでもいいことだった……ってだけだと思うけど。

「なんでですか?」

 私は勢いに乗ってさらに質問する。

「いろいろ察しちゃってたみたいだから~、翡翠神の魔法を持つ子に警戒されたらこまるからね~。まあ、あっさりあなたに魔法を譲っちゃったみたいだからあんまり意味なかったよ~」

 知りすぎた故に、そんな理不尽な事って実際あるんだ。るるに、ちゃんと報告しないと……

「さて、まだまだ聞きたいことがあるんだぁよ」

 呪莉さんが笛を片手に紡琴羽へ迫る。笛だから、見た目的にはあんまり怖くないけれど、実際は紡琴羽はかなりヤバい状況になってるよね。

「メンバーのうち何人かは洗脳状態とか~」

 おそらく、紡琴羽にとってはこれもどうでもいいことなのだろう。でも、それを聞いた呪莉さんの表情は険しかった。

 蓮さんも洗脳状態だったってことだよね。何人か、ってことはまだほかにもいるのか。

「誰か教えてほしいねぇ?具体的に、誰が洗脳されている?」

 呪莉さんのその質問には、紡琴羽は答えなかった。内部の戦力とか全部ばれちゃうもんな……とはいえ、この状況で何か一つでも黙秘できるっていうのは相当な胆力だ。ここにいるみんなで寄ってたかれば、戦力的に何回でも人殺せちゃうもんね。

 まあ、私たちが情報のために紡琴羽さんを殺せないこと、分かってるんだろうな。むしろ、全部言い切った方が殺されるリスクが高いことも。つまり、紡琴羽に情報を言うメリットはないのだ。

「交渉できないですか?情報を言ったほうがメリットがあるように、何か提示すれば……」

 私は小声で呪莉さんに話した。

「そうだねぇ……」

 呪莉さんが考え込む。それはそれは悪い顔で。

 うん、恐ろしいことになりすぎないことを祈ってます。

「ふふっ」

 隣で軽く笑っている栄華さんも結構怖かった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ