だらだらドS彼女の我儘~コンビニでアイス買って来てぇ~
初めまして 夜のらせん です!
こちらはシチュエーションボイスを読み物にしたような作品です。
「暑ぅい~~」
ぶかぶかのワイシャツを下着の上に来てソファーでぐでぇっとしてる女の子。
うっすら汗ばんで透けた真っ白なワイシャツから水玉の上下セットの下着が浮かび上がっている。
さらにはボタンを上二つほど占めていないため健康的な真っ白な肌と鎖骨、それに………深淵に呑まれそうになる双丘。
重力とソファーに挟まれ変形したその双丘がつくる曲線美と下着から零れそうなのに小ぶりなキュっとしたお尻。
お風呂上がりで頬に朱が差し、俺と二人っきりだからと全身リラックスしている少女。
可愛い過ぎる。マジで。
――女の子とは神秘なのだ。
半年前、初めて出来た彼女、それが俺の家で初めてのお泊り。ドキドキしないわけがない。
「なんか今日はいつにもましてぐでぇ~ってしてない?」
「ぇ?あぁねこ暑さにも湿気にも弱いんだよぉ、ねぇアイスたべたぁ~い」
「さっき食べたじゃん」
「え~、やだぁ~もう一個たべたぁい、買って来て~」
ここからコンビニまで数分。近いには近いが…お風呂上りに行きたい距離ではない。
「そんなに好き勝手たべてたら太るぞ~」
「ねこは太らない体質なんですぅ~ほら見てよ、アイス一個くらいじゃ太んないもん!今はアイスぅ~~コンビニ~~」
ワイシャツを少しまくり上げ真っ白なお腹をみせてくる。
細い、もちろん腹筋が割れているというようなことはない。
だからこそ女の子らしい体つき、何よりも下着に着いたリボンに目が奪われる。
鼻血でてないよな。
「にひひ~エッチ…」
「……アイスは一日一つまで!」
いいもの見せてもらったしコンビニくらい行こうかなという不純な甘やかしを押さえつける。
決めたぞ、今日こそはねこの我儘に打ち勝ってみせる、絶対コンビニには行かない!
「ぶーぶー」
「だーめ」
コンビニに行かないのはいいがねこの綺麗なお腹を見たのは変わらず……溶けたアイスのような態度なのに魅力があるねこにタジタジになってしまう。
さっきの光景がフラッシュバックしてねこを直視できない。俺ってヘタレなのか……?
…………「可愛いなぁ、そうだ♪いいこと思いついちゃったぁ~」
諦めた様子のねこは不満げだったのはどこに行ったのか、楽しそうに話しだす。
「もぉいいもーん。
ねこ今日は疲れちゃったからいつでも寝られるように布団いこぉ~っと、君も横においで?にひひ」
……そういえば…
今日は朝からデートで買い物したり、デザートを食べたり、写真を撮ったり…。
確かに俺も足がじんわりと張っているの感じる。
楽しかったがその分俺も疲れているらしい。
さらにはお風呂に入ったことで体温が上がり全身が心地のいい。
相変わらず小悪魔な顔を覗かせるねこになんの疑問も持たず、布団の引いてある畳の部屋へ移動する。
――ばふぅ~
「ふかふかぁ」
ねこが布団に寝転がり、布団が擦れ空気が抜ける音が鳴る。
初めて使う来客用の布団、旅館なんかで敷いてもらうシーツを付けるタイプの布団ですごく気持ちよさそう。
それに続いて俺も横隣に寝転がると
――ざばぁ~……布団が擦れ、空気の抜ける音が響く。
「気持ちいぃね~」
「あぁ~~~」
かと思えば丸で疲れを吸い取るかのような安心感が流れ込み――
さらに隣に転んでいるねこが手探りに俺の手を
――もぞもぞ…ぎゅっ♪
お風呂上りも相まって暖かい体温が手の平から伝わり、安心感では言い表せない満足感。
――最高です。
「ねぇ…いつも我儘ばっかりいってごめんね、ねこいっつも迷惑ばかりかけて」
お泊りの空気にあてられたのか?
改まってシュンとした表情のねこ。
いつも元気で自由にぐでぇ~っとしているねこがそんなだから少し心配になった。
「そんな、迷惑なんて。 ……一緒に居てくれてありがとう」
「えへへ~照れてる~~可愛いなぁもう、ごろごろ~~ごろごろ~~」
ねこの方が可愛い、そんな甘い言葉が脳によぎるが口から出されることはなくて
畳の上に敷いた2枚の布団の端から俺の腕の中まで転がっている、ゴロゴロするのが楽しいらしい。
――むにゅ~…むにゅぅ♡
おぉぉぉお、す、すご!
「むぅぅ、ちょ~ぷっ!変なところ見ない!も~」
「ごめんごめん、ついつい――――」
――ちゅっ♡
ついつい魅惑の双丘に目が行ったことに謝ろうとした時、俺の視界がねこの円らな瞳に囚われる……はっ!
「胸ばっか見てるからそうなるんだぞ!!にひひ!」
悪戯成功と言わんばかりの悪い顔をしたねこ。
どうやら視界だけでなく唇も奪われていたらしい。
「もぉ顔真っ赤♪ねこ達カップルなんだよ?チュウくらい慣れるほどしたはずなのに…可愛い♡」
もちろん俺だってチュウだけで顔が真っ赤になるほどピュアじゃない。
なんというか、ぶかぶかのワイシャツを着たねこと布団に転がって唇を重ねる。こんなシチュエーションドキドキしないほうがおかしい。
どうして『あれ』を買っておかなかった俺!!!
友人からはこんなシチュエーションに備えて買っとけと言われたのにも関わらず、恥ずかしくて店で買えなかったのだ…悔やまれる!
「ほら、ど~したの~、やられっぱでいいのぉ?」
「む」
――ちゅ…ちゅぱっ、んぁ……すぅ、んちゅぱッ、ん…――
「えへへ、たまには強引なのもドキドキしちゃう」
彼氏としての威厳を保つはずが、ねこの手のひらの上と言わんばかりにリズムを握られている。
「ねぇ…今日って半年記念でお泊りしよって話だったよね?」
「そうそう、だからデートもしてご飯も食べて」
「えへへ~、今日はありがとね♪お揃いでかったストラップずぅっと大切にする!」
「俺も」
「ねぇ、半年だよ…そろそろキス以上してもいいんだよ」
――ごくり…。
俺はヘタレだ、ねこにここまで言わせて、『あれ』すら買って置くことができなかったなんて…。
「ねぇ、きみはねことキス以上したくないの?」
耳元にかかる暖かく湿りを帯びたねこの吐息。
背筋に走る電気のような気持ちよさが頭の中をピンク一色に染め上げる。
「にひひ、ねこ知ってるんだよね~、『あれ』ないんでしょ?」
「……うん」
「ねこさんからチャンスを上げます!なんと今必要なものはコンビニに売ってるんだよ」
――ゴクリッ
「一人じゃ恥ずかしくて買えなかったんでしょ?ねこ聞いちゃったから知ってるんだぁ」
少し前友達にねことお泊りするなら買って置けと言われた『あれ』
もちろんコンビニでも見たがどうしても店員さんに持っていく勇気がでず買えなかったが、すっごい後悔してる。
「ちゃんと買ってこれたら…ご褒美、あげる♡」
「行ってきます!」
一も二もなく決断し、上着にサンダルで走っていくことを決め立ち上がる。
「にひひ~、アイスもよろしく~~」
俺は一生ねこには勝てる気がしない。
まぁでも…長い黒髪は怠惰なねこからは想像できないほど艶々、まつげは長く小顔。
俺と二人っきりの時は本当にぐでぇ~として世話がかかる、女の子として防御力もない。
かと思えばいつの間にか俺を攻め落としている、実はドSの少女。
ホントに可愛すぎて辛いくらいだ。
いかがだったでしょうか…?
ねこちゃん可愛いって思ってくれてたら嬉しいです!あと良ければ評価ください!
こちらは近いうちにシチュエーションボイス用の台本にして公開するのでバイト代で余裕ができればどなたか声優様に読んでいただこうかなと。
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ではでは!