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きりこの怪談日記  作者: 石波
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四月十五日 名前のない位牌

四月十五日


 今日は土曜日。夕食を準備してお父さんが帰るの待ってたけど、深夜勤務だったのね。さっきカレンダー確認してテンション下がった。気合入れてビーフシチューとか作ってみたけど感想聞くのは明日ね。そっちのほうがおいしくなってるよね?いつもより夜更かししちゃったから、眠い。

 今日の午前中は家の掃除。先週掃除してなかったから家が汚い。寝てるお父さんのいる寝室以外の窓全開にして掃除。あたしもお父さんも花粉症じゃなくてよかった。

 まずキッチンとお風呂。そのあとリビングとあたしの部屋を掃除して。あと、仏壇も。意外にほこりが積もってるのよね。掃除したおかげか、お母さんの表情がなんだか明るく見えた。写真だから変わらないのに。久しぶりに遺影見てたら、お母さんが生きてた頃少し思いだしちゃった。あれから十年かぁ。

当時はお母さんが死んだってことが理解できてなかった。なにか怖いことが起きてることはわかって、その雰囲気で泣いちゃってたな。親戚の同い年くらいの男の子に慰められてたような気がする。おじいちゃんやおばあちゃんにもあやされてたなぁ。

 月日が経つのは早いね。あれ、なんだかあたしオバサンくさい?

 そういえばお母さんの位牌のほかに、仏壇からもう一つ位牌が出てきたなぁ。特になにも書いてなかったけど。書き損じたときの予備の位牌とかかな?でもそいうの一緒に仏壇に置くなんて雑すぎない?

 

 明日はみおの家に遊びに行く予定。久しぶりに行く。「インターホン壊れてるから、見てくれない?」って昨日の言われて笑っちゃった。あたし修理とかできないよ?

 でもみおの家ってマンガもゲームも沢山あってうらやましい。お兄さんがいるからかな?いいなぁ。あたしの家にも男兄弟がいたら、家でゲームとかして遊ぶのかな。

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