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詩のようなものたち

存在

作者: 暮 勇

足早な足音がコツコツ

鞄の金具がカンカン

誰もいない

暗い夜道によく響く


腕を振るたび

服の布すれズルズルと

店はとうの昔に

シャッター街に変わり

通行人に無愛想に


遠くの方で

バイクがグォンと一唸り

走る道には

孤独とスリルのみ


自転車が一台

シャリシャリ走る

女は急ぐが

小さな車輪はのろのろと


男が一人

缶捨てスタスタ

宙舞う缶コーヒーは

ガコンと呻き抗議する


静々溢れる

涙が数筋

部屋の片隅で

訳も分からずボロボロ涙す


夜は寂しく

音を響かせる

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