次回予告
風見風太は高校二年生、かつて巻き込まれた事件で失った彼女、夏目花梨のことを忘れてはいなかった。
自身の軽率な行動が彼女の死を招き、何も出来なかった自分を呪う……、平常を装っていてもそんな鬱屈な思いを抱えて生きていた。
そんな彼の前に再びあの手品師が現れる。
そして彼の起こすマジックの中で死んだはずの夏目が姿を現す。
必死に呼び止める風見だったが彼女は手品師と共に奇妙な道具を残して姿を消す。
彼が残した道具は不思議な光を放つゲル状の物体、これは触れた人間と全く同じ姿に変身し分身となる奇妙な生物「スライムドール」だった。
風見はその事実に驚くものの同時に手品師と共にいた夏目がこの「スライムドール」なのではと気付く。
しかし気付いた上で本物の夏目なのではという希望を捨てられずにいた。
彼女の真相を探るべく町に蔓延る夏目の目撃事件を自身の分身と共に追う。
一方その頃、町ではドッペルゲンガーの噂が蔓延っていた。
それは風見と同じくスライムドールを手に入れたものの犯行だ。
怪奇事件を追うオカルト研究会、神谷優揮とその仲間達もまた事件の謎を追う。
スライムドールを手に入れたものの一人、宇多田小町はかつての自身の行いを呪い自身を襲い来る分身を生み出してしまう。
彼女と過去の自分との戦いが始まる。
自分自身を許せない彼らが同じ自分と対峙したとき、何を思うのか?
この愛らしくも醜い生き物とあなたはどう過ごしますか?
クトゥルフ神話的群像劇「マジックシリーズ」第三幕
「スライムドール」
+α
如月市民会館、そこは町の中にあるのに町の誰もが興味を示さない奇妙な場所。
そこでは夜な夜な火事が起きているという。
この場所の存在を突き止めた炎のオカルト研究会会長、三奈木凛子は調査の為に恋に燃えるエセ関西人、小林俊典と共に燃え上がるその場所へと足を踏み入れる。
そこで彼らを待っていたのは人ではない何か。
生ける炎とも言うべきそれと対峙したとき燃ゆる二人の主人公は何を思うのか?
命短し恋せよ諸君!!
君の心に燃える情熱をその場所は知っている。
クトゥルフ神話的群像劇「マジック」シリーズ 短編
「ファイヤーダンスホール」
本作をご一読いただきありがとうございます!
作者の火乃酉です!
ここまで読んでいただけた方のために、長々としていて不格好ではありますが後書きを残させていただきます。
本作【ブラックボックス】を含めた【マジックショー】シリーズは僕が始めて書き始めた物語達です。
最初はクトゥルフ神話TRPGにはまりそのゲームの「シナリオ」を創ってみたいと思っていたのですが書いてるうちに色々なキャラクター達と出会い、小説として書き始めました。
そういう意味ではこのシリーズ達は私小説的側面もあり、黒歴史的な側面もあり、それでいて僕のスタート地点であり大切な作品なのです。
何故改まってこんな話をしたかと言うと今回続編の予告を書かせていいただきましたがそちらは原稿が書き上っておらず、また僕自身が「現代神話」を創れるような実力ある「作家」を目指し別作品へ注力しているために続編の投稿はしばらく出来ないためです。
楽しんでいただけて次回作へ期待をいだいてくださる方には大変失礼な区切り方にはなりますが、本シリーズは全七部構成を予定しておりいつになるかはわかりませんが僕はそれを書き上げたいのです。
僕の大好きな物語だからこそ、ちゃんと実力をつけて仕上げていきたいのです。
プロの作家を目指す身としてニーズに合った物語を模索し提供する必要性がある以上、一つの作品への異常な執着は避けるべきあるとも感じています。
ですが僕は一つ一つの作品を大事にしたいのです。
僕の作品を読んで楽しいと思っていただけた読者の方のためにも、僕は作品を大事にし、成長したいのです!
いつの時代も作品は生まれ続け、物語は星の数程存在します。
だからこそ僕は僕の中に生まれた物語を大切にしたいのです。
数多の物語が存在する中に新たに「現代神話」を創るするためには、物語への「思い入れ」の強さも大事であると僕は信じています。
長い後書きになってしましたが本シリーズはここで一旦終わります。
いつの日かよりよい形で続編を提供出来るよう僕は目の前の作品作りに全力を尽くします!
お時間がありましたら別作品も読んでいただけると僕は嬉しいのです!
最後に、本作を読んでいただき本当にありがとうございました!




