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瞳の花火〈アイズガーデン〉  作者: 清菜海 のり
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第1章 変わらないはずのセカイ 8

「出来ればプラントの調査はやめていただきたいんですけど・・・あの、死ぬほど危険なんで・・・」

「イヤです。」


永久のゆるい説得を軽くいなし、レイジーはプラントの地帯へ入っていった。

そこは工場のようにいくつものパイプや煙突がある訳ではなく、何も装飾の施されていない真っ白な四角や円形の建物が並んでいた。そこだけは何故か綺麗に周りが整えられ気味が悪い。


「プラントの基本的な製造場所は地下にあるのでそこまで一気に行きますよ〜」


レイジーはひときわ大きな円形の建物に入っていこうとする。


「お、おい!そんなとこ入れるわけないだろ!?壊す気かよ!アクリシオのお偉いさんに怒られるぞ!!」

「なんだ知らんのか、まぁ言ってなかったしな。」

「は?」


勝義が話し始める。

プラントにはいくつかの種類がある。それは旧人類が使っていた文字アルファベットで基本A〜Fまで存在し、アルファベットが最初の方になればなるほど重要な研究をしていた場所になる。

アンドロイドにもA〜Fまでのアルファベットが振り分けてあるが、それは旧人類による危険度によってより強力な兵器である事をわかりやすくするためのものである。

アルファベットが入っていないものは量産機・・・いわゆる歩兵のような役割を持つアンドロイドである。天使や悪魔との戦闘というよりも、その従者達との戦闘に対して扱われる。

その他プラントにはSやAsなどの使っているアルファベットに該当しない文字も使われている。


「そして、1番重要なのは旧人類が今の人類を混乱を招くことなく自分たちが生活していたレベルまで上げようとしている事だ。」

「どういうことだ?」

「そこは私が説明しましょう!」


次はレイジーが話を始めた。

旧人類は絶滅の危機に瀕していた。

だが、悲しいことに人類をベースに動物の因子を組み込み新しい人を創ろうとする研究や、この世には存在しない生物を創り上げる研究、人類の延命のための体を強化する遺伝子・細胞の研究が神の世界・闇の世界と再び交わることによって魔術を使えるものが増え、その技術が伝わり、国を上げて研究する者達・極秘に研究を重ねた者達・私利私欲のために暴走した者達によって、

結果、飛躍的に進歩してしまった。

そう、その研究によって生まれた人こそが今の人類。旧人類の子孫は〘ヒュニオ〙(旧人類をほかの人類と区別するためにつけた名前)だとしても、5%満たない。


そのため、人類を存続させるべく段階的に学習させるために、

国を捨て、人類を大規模にまとめ、段階的に進んでいけるようにカードキー〘アライブ〙とそれに伴い施設を少しばかり改修し、情報漏洩がないようその段階の時では危険とされた情報はその周りごと削除された。


「今、私たちのアクリシオは段階【D】に到達しています。他の国では最高で【B】までが確認されているんです!」

「なんでそんなに差があるんだ?」

「段階的と言ってもその国の思想や、国の情勢によって進み具合が変わってくるんですよ〜

例えば、アクリシオは禊の壁の心臓部なので、かなり魔法が進歩していてその生活でほとんどの国民が満足しているとかですかね〜」

「色々と難しいんだな世界って。」(考える事を放棄した。)

「まぁまぁ、百聞は一見にしかずですよ!」


レイジーは扉にアライブをかざす。


リィン リィン リィン

アライブ認証中です・・・しばらくお待ちください。

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

アライブ認証完了しました。

最低ランク【D】を確認しました。


「行きますよ!」


レイジーの言葉で3人は中へ入っていく。まだアナウンスは止まっていなかった。


ここは妖精【B】〘フルーレティ〙が保管されています。

現在〘フルーレティ〙は心核崩壊をしていたため凍結中です・・・メモリーリセットが完了しているため解凍可能です。


そこでアナウンスがなりやんだ。

中は白を基調とした内装で二階はなく、地下に続くエスカレーターや階段があるだけだった。


「はぁぁぁぁ!すごいです!!私も妖精は【As】しかまじかで見たことがなかったので!!早く行きましょう!!」

「待つんだ、レイジーさん。少し落ちついて、今施設のことに詳しいのはあなたしかおらんのだ。何かあってはいけないからな。慎重に。」


勝義が興奮したレイジーをなだめる。

ここに眠っているのは〘妖精〙天使と悪魔に互角で戦えるような生体兵器だ。


「そうですよね!わかりました。慎重に行きましょう。」

「そうだ。その方があんたらしい。」


勝義は少し微笑みレイジーの頭を撫でた。

そしてレイジーと勝義、何故か拗ねているような永久3人は地下へ降りて行く。







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