第2章 出会い 4
「プッ!」
ロキが吹き出すとみなもこらえきれずに笑い始める。
それを見た彼女は顔を真っ赤にしている。
「申し訳ないです!ちゃんとしないといけない時だったのに・・・」
皆の笑い声でマリアの緊張も少し和らいだようだ。
「ハッハァッ!ごめんごめん!ちょっと前より面白くなってるじゃないか巫女さん。」
目に溜めた涙を拭きながらロキが答える。
するとどこからともなくいなくなっていたフェニクスがマリアへ飛んで来た。
ぴゅーー!!
「ぴーちゃん!心配したんだよ!!」
マリアが少し涙ぐんでいると、
「少し笑わせていただきました。よろしくお願いします。」
フルーレティは、はにかみながら手を出しマリアと握手をする。
そして皆が続いて自己紹介を始めた。
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皆は飾り付けの終わった会場を離れ、パーティが始まるまでの間、別の部屋でお茶を楽しんでいた。
「パーティのお部屋とても綺麗で素敵でした!」
「そうかい!それは頑張った甲斐があったよ!」
「ハァ、あいつ何もしてなかったのに・・・」
「まぁまぁ、隊長。」
「このお茶うまいな!」
「そうですね。何のお茶なんでしょうか?」
と思い思いに話をしていると、
バン!
と扉が開く音がした。
「あー!いい汗かいたわ!」
「まだまだいい動きでしたね〜。」
汗を拭き拭きおっさん二人が帰ってきた。
「じーさん!あんたらいなかったから結構忙しかったんだぞ!!」
「まぁまぁ、おっ!あんたが巫女さんか!!」
「ようこそ、巫女様。」
「はい!よろしくお願いします!!」
マリアの緊張はもうとけているようだ。
「おっ!そうだ!レイジーさんと新しいメンツも来てるぞ!!さぁさぁ入って!」
するとガデアが、レイジーと、金髪の少女を招き入れた。
「あぁ!もう来れたんだね!!」
ロキが椅子から立ち上がった。
「はい!」
金髪の少女は元気よく返事をした。
「どういうことだよ?」
ロキに永久が質問する。
するとロキが紹介する前に金髪の少女は自分から口を開いた。
「私の名前は〘シャルロッテ・アラザン〙!!ブリテンの魔法学校〘インプルーヴ〙から来ました!好きなものはお菓子とお料理です!!シャルって呼んでね!」
こちらの少女はとても元気のいいキラキラした少女だった。
するとシャルはトテトテとマリアの方へと歩いていった。
「あなたが巫女さんね!!よろしく!!それに肩に乗っているのはフェニクスね!久しぶり!!」
「よろしくお願いします!」
2人は握手を交わした。
「フェニクスを知ってるってことはもしかして・・・」
永久がロキを見る。
「怒らないでおくれよ、ちょっとしたサプライズさ!これでみんな揃ったね。」
「ハイ!ハイ!はーい!!自己紹介が終わったことだし、準備に入りましょう!」
レイジーが手をたたく。
「さぁ!みんなパーティにむけておめかしですよ!!主役女性陣だけではなく、フーちゃんも!さ・ら・に!!エルダさんも!」
「!? なんで??」
「さぁさぁ!」
そして4人は押し出されていき、残った男性陣はスティーブが準備を手伝うのだった。