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勇者達

勇者達ブレイバーズ……鉢合わせちゃったね」

「最強と魔王……傘下のメンバーが他のプレイヤーと一緒とは『天弓』以外では珍しいな」

「シェリ姉たちも傘下のメンバーだよ」


僕は白と黒の複雑な模様の入った服を着て黒と白の鍵型の剣を持つスカイを眺めて


「そっちも勇者達だけなんだね」

「俺たち四強がそもそも他のプレイヤーの手助けをする方が珍しいだろ」


スカイは言い切って


「狩場の鉢合わせか……どうする?」

「僕は別にどっちでも良いさ」

「そうだな。俺もそのつもりだ」


魔王の言葉に勇者達は武器を構える。僕も二本の剣、《炎龍の天剣》《風龍の天剣》を抜き、魔王はナイフ、《スカーレット》を抜く。

シエルも《ヴォルケイノブレイザー》《エアスライサー》を抜き、セプトも《アックスイーター》《満月の盾》、シェリ姉も《七龍の杖》を構える。


「総力戦といこうか、勇者達」

「ああ! 魔王の傘下!」


*****


勇者達、それは様々な世界の勇者の集いだ。つまり


「王国心の勇者、スカイ!」

「なんだ?」

「僕と一騎打ちだ!」

「それギルマスの仕事⁉︎」


魔王の叫びを無視して


「シャイニングソード!」

「アークスラッシュ!」


エンチャントされた剣による振り下ろしを同じ振り下ろしで受け、切り上げでダメージを狙う。しかし


「アルカナム!」

「スターダストスプラッシュ!」


アルカナムという名のスターダストスプラッシュを同じスキルで相殺して


「わざわざ名前を変えたんだね」

「変えられるなら寄せるべきだろ?」


夢の国の住人が出て来るゲームの主人公はニヤリと笑って


「続けるぜ! ラグナロク!」

「っ……光魔法のホーミング、そして並列魔法か!」

「ご名答だぜ!」

「それならせめて『光よ!』って叫んで欲しいものだね!」

「ははは!」


茶髪の勝気な青の瞳の青年は笑って


「二刀流、抜けよ」

「そっちこそ。最後まで両手持ちでやる気?」

「……はっ」


スカイは手元に鍵形の黒い剣『過ぎ去れし思い出』と白い剣『約束がお守り』を取り出す。元々握っていた剣はインベントリにしまったようだ。


「家鴨と犬がいないけどファイナルフォーム、やらせてもらうぜ?」

「構わないさ」


『風龍の天剣』を抜いて


*****


「リーダー同士でやらせろよ……」

「なら俺が相手させてもらおうか」

「……セルダの伝説のリングか……」


俺はスカーレットを腰の鞘から抜いて


「相手になろう」

「魔王ディアボロス……苦戦は必須だな。だが勝つのは俺だ」


剣と盾を構えて嘯くリング。そして


「行くぜ!」

「来い!」


スカーレットはリーチが短い。その点接近戦では無類の力を発揮する。だからこそ


「どうした? 来ないのか?」


こうやって挑発する必要があった。そしてそれは成功した。


「ローリングスラスト!」

「ふん」

「スターダストスラスト!」

「プリエステススラスト!」


回転してからの一撃を受け止め、女帝の名を冠するナイフの中級スキル、階級スキルを放つ。

スラスト、クイーン、キング、プリエステス、エンプレスの順に威力が上がっていく。だが


「やはり盾を壊すに留まるか……」

「嘘だろ……あんなに耐久があるのに!?

「このナイフ、真紅(スカーレット)はカーマインブラックスミスの最高傑作と言っても過言じゃない」

「いきなり何を……?」

「このナイフの特性は常時装備者以外の一定範囲内の相手にダメージを与え続ける過熱。そしてもう一つの特性が盾を壊すに至った」


俺はスカーレットを逆手に構えて


「特性名、プロミネンス。金属へのダメージを加速させる特性だ」


もっとも金属以外にも影響はある。


「ヴァーミリオンピアース」

「ソードリバーサ……!?」

「だから金属へのダメージを加速させると言ったはずだ」


剣身を無くした剣を呆然と眺め、リングは全損した。


*****


「俺たち三人もするのかよ?」

「多分向こうはその気だぜ?」

「うーん、血の気が多いわね……」


向こうは一人、銀色の長髪の黒い翼のような剣身を持ち、柄に目がついている悪魔のよううな剣を持った男だ。


「ガイアだったか?」

「シエル……知っているのか?」

「そこそこ有名なプレイヤーだ……ぶっちゃけ前のアリアと似た戦い方だぜ」


あたしはアリアに打ってもらった2本の剣を背中の鞘から引き抜く。逆さまの交差させた2本の大剣は腰の辺りから引き抜ける……仕様になっている。


「ぶっちゃけあたしの今のやり方じゃあすばしっこいあいつを捉えらんねぇ」

「なら俺が前か」

「だとすると私は?」

「あたしが守るぜ」


あたしの言葉にシェリルは驚き……頷く。


「準備は出来たか?」

「ああ!」

「ダークソード!」


頷きと同時に闇エンチャントされた剣による斬撃をセプトが盾で防ぐ。そして


「デプスインパクト!」

「ダークフレイムボム!」


闇属性魔法の玉を飛ばし、衝突から爆発する魔法をセプトは抜群の反応で斧を振るった。そして起こる爆発の衝撃を盾で防ぐ。


「出鱈目な反応だろ……」

「シェリル! 撃て!」

「ええ! アイシクルランス!」

「ダークストーム!」


シェリルの放った氷の槍がガイアの放った闇の旋風によって相殺された。


「シエル! 攻め込むぞ!」

「はぁ?」

「ぶっちゃけこいつに俺は勝つ手段がほぼ無い! 手を貸せ!」

「分かったぜ!」


二本の大剣を比翼の構えで駆ける。そしてセプトがガイアの前から飛び退いた瞬間に


「はぁっ!」

「ダークインパクト!」

「喰らうかぁっ!」


闇のオーラを纏った悪魔の翼の剣による振り下ろしを二本の大剣を交差させて防ぐ。


「だらぁっ!」

「ダークフレア!」

「効くかぁっ!」


二本を振り払い、闇の爆炎を斬り払う。そしてその間隙に飛び込んで


「おりゃぁぁ!」

「ちっ!?」


ガイアが下がりつつ体勢を立て直した、その瞬間


「フレア!」

「げ、ダークシールド!」


シェリルの放った爆炎魔法を闇のオーラで防ぐ。しかし


「ディープスパイラル!」

「なっ!?」


セプトの放つ回転切りがその体を吹き飛ばす。そしてそこ目掛けて《エアスライサー》を投げる。そのまま


「バニシングスライサー!」


《ヴォルケイノブレイザー》を両手で握り、全力でぶち込んだ。それはガイアを全損させた。直後、物凄い勢いで何かが私達の前を横切って山肌に激突した。


「どうした? その程度かよ?」


そう言って空に浮かぶスカイは笑った。


*****


「その程度かよ?」

「……むぅ」


僕はのっそりのそのそと起き上がってポーションのビンを纏めて割る。飛沫を浴びて体力を回復して


「それが君たちの全力なんだね」

「あれ? ばれたのか?」

「確か繋がりによってステータスに補正がかかる《リンク》スキルだったかな?」

「知ってんのかよ」


スカイは苦笑する。その体は軽く発光している。

《リンク》スキルは一定範囲内のギルドメンバー及びパーティメンバーが同じスキルを習得している時にアクティブ出来るスキルだ。


「それじゃあ、続き、行かせてもらうぜ!」

「アリア!」

「アリアちゃん!」

「邪魔しないで欲しいな」


僕は2本の剣をしっかりと握りなおして


「これは僕の戦いだからね。行くよ、スカイ!」

「来い、最強!」


地面を蹴り剣を振るう。加速したスカイの斬撃と激突し、衝撃が奔った。

久々の更新ですねー

とりあえず受験終わるまで週一更新でいきます


勇者達

スカイ

王国心の鍵剣を持つ勇者


ガイア

王国心の鍵剣を持つ勇者


リング

セルダの伝説の勇者


王国心ってハハッな鼠が出るけど大丈夫かなこの小説

消されないかな? ハハッされないかな?

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