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オフ会だよ! 全員集合!

「それにしても結構年齢バラバラなんだな」

「シエルちゃんは高校生でしょ? 私と流沙は大学生」

「アリアとシェリルは中学だし」

「中学生かよ……それがああやって社会人と話していると思うと違和感があるな」


*****


「セプト……えっと達也だっけ?」

「ああ」

「セプトはどこで仕事をしているの?」

「そうだな……なんと言ったものか……簡単に言えばハードを構想して作っている感じだな」


なるほどね。そう思ったら


「VRデバイスも俺たちの会社が開発したんだ」

「そうなんだ!?」

「まぁ、それは俺たち全員で取り掛かった計画だったけどな」

「全員?」

「企業一体で取り組んだって事だ」


セプトはそう言って飲み物を飲んだ。


「じゃあ達也さんはデバイスを作って自分で試しているのね」

「そう言う事になるな」

「真面目なんだね」

「昔からゲームが好きなだけだ」


達也は私の言葉に苦笑して


「達也、ちょっとこっち来いよ」

「えっと……流沙だったな」

「ああ」


達也が流沙に呼ばれて


「アリア~、ちょっと良い?」

「どうしたの、瑠璃」


レヴィアタンの瑠璃が私の隣に座って


「流沙はやっぱりカッコいいわね……」

「そんなのを言いに来たの?」

「まさか。たまたま目に入っただけよ」


瑠璃は私の髪をいじりながら流沙から目を離さない。そして


「アリアも恋をすれば分かるわよ」

「瑠璃は恋の自覚があるんだね」

「はぁ? アリアが恋しているって言ったんでしょ?」

「そうだっけ」


私の髪型をツインテールから三つ編みに変更して瑠璃は頷く。そして


「アリアはやっぱり可愛いね」

「瑠璃も綺麗だよ」

「あら、お世辞?」

「ううん」


私は瑠璃の綺麗な黒髪に触れる。サラサラだ。


「シェリルも可愛いし……羨ましいわね」

「あなたも凄く綺麗と思うんだけどね」


シェリ姉は苦笑する。すると


「あたしも綺麗だと思うぜ」

「明日香」

「よ、アリア」


明日香はどっかりとソファーに腰掛ける。


「あのね、明日香さん。女の子だからそのおっさんっぽい動作はどうかと思うよ?」

「親父と二人暮らしなんだ、癖がうつったんだよ」

「え……」

「気にすんな。幼稚園よりも前だしむしろ覚えていないからな」


主語が抜けていても伝わった。だから話を変える。


「それよりシエルは彼氏とかいるの?」

「いねーよ。欲しいとも思った事ねーし」

「それは勿体無いわね」

「ほう?」

「恋をすれば女の子は綺麗になるのよ」


瑠璃の言葉に明日香は目を光らせた。そして


「そうすりゃ私を慕ってくれる生徒も増えるかな?」

「え? 何年生なの?」

「3年。今年で受験だよ」

「明日香さんはもしかして生徒会の仕事をしているの?」

「会長」


……


「「「会長⁉︎」」」

「ぶ⁉︎」


明日香は吹き出しそうになって噎せた。


「何をそんなに驚いているんだよ……」

「だって生徒会長でしょ⁉︎」

「明日香ははっきり言って部活の副部長くらいでしょ!」

「結構上じゃねぇか……てかそんなに意外か?」

「振る舞いが少し不良っぽいって言うか……」


瑠璃の言葉にため息を吐いて


「男どもを抑えるにはこっちも強気でいかねーといけねーんだよ」

「そうなんだ」

「大変ね」

「アリアも生徒会長やってみりゃ分かるぜ」

「やだよ。面倒だもん」

「なんでしているのかしら?」

「内申のため。大学進学に有利になるために」

「あー、生徒会長やれば推薦取れるからね」


瑠璃は頷く。すると


「そっちの女子組、こっちに混ざれよ」

「何を話しているの?」

「恋愛話」


真央は私に向けてニヤリ、と笑った。それで察した。真央は流沙の本音を伝えさせようとしている。その思惑に乗ってやろう。


「行こ」

「はーい」

「あいよ」

「恋愛話……」


瑠璃が流沙を見つめてはふぅ、と息を吐く。そして移動して


「1人ずつ好きな人を言っていくか?」

「嫌だ」

「嫌よ」


流沙と瑠璃が同時に言う。それに真央は頷いて


「好きなタイプでも良いか……そうだ、達也。お前さんはもしかして結婚していたり?」

「するな」

「「「「「⁉︎」」」」」

「落ち着きようからなんとなく分かってた」


僕と明日香、シェリ姉と直美、瑠璃で驚く。その他のみんなは頷いていた。どうしてそんなに冷静なんだ。


「子供はいるの?」

「……まだだな」

「そっか。奥さん綺麗?」

「ああ」


達也の断言に周囲が湧いて


「それじゃあ達也から言っていこうぜ。特徴とかでも良いから」

「む……そうだな、茶髪の元気な俺の2つ下だな」

「茶髪の……21歳って大学生?」

「いや、短大を卒業して同じ企業に勤めている」

「馴れ初めはどんな感じなんですか?」

「……同じ職場で困っていた彼女に声をかけた事だな」


おお〜、と湧く。


「初っ端からレベル高いの来たな……じゃ次、隣の明日香」

「あたしか……あたしの場合付き合った相手はいねーけどラブレターはよくもらうな」

「へぇ」


私は昨日初めてもらったんだけどね。


「主に女子から……」

「……物凄くレベル高いのが続いたな……次、シェリル」

「私の場合は男の子たちがラブレターを出そうとする子をどこかに連れて行っちゃうからまったく経験無いな〜」

「親衛隊がいるのか……恐ろしいな。それじゃ妹のアリア」

「私も経験無いよ」

「昨日ラブレターもらったのに?」

「名前も知らなかった相手だからノーカン!」


僕の言葉に直美がニコニコしている。


「直美」

「私も女子小中高大一貫だから男の子たちと関わる機会がありませーん」


流沙がバレないようにガッツポーズをしたのを私は見た。家政婦も見た……この場合誰が家政婦?


「瑠璃」

「好きな人はいるけど言いたくないわぁ」

「そうか。知っているから良い。流沙」

「同じく」

「こいつの場合バレバレだから飛ばして悠人」

「俺は彼女がいたけど別れたよ」

「え」

「アリアも分かるかもしれないけどいきなり初対面で告白されたら困るだろ。軽〜く付き合ってソリが合わなかったんだよ。仁人はどうだ?」

「僕は彼女がいるってだけだね」


その言葉に視線が集まる。

悠人は高校2年、仁人は高校3年だ。だから彼女がいてもおかしくない。


「では特徴をどうぞ!」

「うーん。なんて言うかさ、明日香さんみたいな感じかな」

「あたしか? つまり生徒会長?」

「そんなに偉くないよ。ただ元気で明日香さんみたいに口調が……その……」

「男らしい」

「男らしいだけだよ」


真央の言葉に頷く仁人と明日香。それで良いのか明日香。


「さて、大師は?」

「……妻がいる」

「「「「「「「「え⁉︎」」」」」」」」

「お前今までそんな素振り見せなかったよな⁉︎」

「……別に話す事でも無いだろ?」

「そりゃそうだけどよ……」


流沙が信じられないといった様子でorz。


「さて、ブブ、つまりベルゼブブは遅れてくるそうだが……先に俺が言うか」

「さぁ、面白いんだろうな?」

「そりゃ我らがリーダー様だよ?」

「面白くないはずないわぁ」

「きっと修羅場を何度も起こしたのよ」

「さっすが」

「凄いね」

「いや、普通にプロポーズ直前なだけだ」


その言葉に一瞬沈黙して


「「「「「「「「「「十分だ!」」」」」」」」」」

「おわっ⁉︎」


驚きで椅子から転げ落ちる真央。そして


「……どんな状況だこれ」


最後の1人が現れた。

果たしてこのタイトルが分かる人がどれほどいるのか気になりますね


オフ会のイメージが無かったので同窓会の雰囲気で書きました

前回ベルゼブブがいなかったのは仕様です

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