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オフ会

「え⁉︎ ラブレターをもらったの⁉︎」

「多分ね」

「それじゃ私も見ても良い?」


*****


「……名前、知ってる子?」

「ううん、知らない」

「うーん」


私はシェリ姉と一緒に名前を見てうーん、と唸る。そして


「見なかった事にする?」

「それは相手が可哀想だなぁ」


シェリ姉は苦笑して


「お気持ちは嬉しいのですが私はあなたの事を初めて知ったので……まずはお友達から始めませんか? みたいな」

「それ採用」


*****


「アリアちゃんは明日はどうやって来るの?」

「僕とシェリ姉は地下鉄で行く予定だよ」

「確か藤崎の辺りだっけ?」

「うん」


僕とマモンが話しているとお店の扉が開いて


「……オーダーメイドを頼みたい」

「うん、どんなの?」

「カテゴリーは片手長剣、strを高くしてくれ」

「素材は?」

「レアミスとヴォルケイノドラゴンの素材で頼みたい」

「分かったよ。期限はいつまで?」

「二週間後で」


メモ機能に記録を残して


「お金は大丈夫?」

「50Mあれば足りるか?」

「うん」


そう言うと男は出て行った。余り話さなかったけどそんな人も少なくない。


「マモンはどんな服装で行くの?」

「大学は私服だからね、私服で行くよ。アリアちゃんたちは制服だよね?」

「僕たち学生は制服だって魔王が決めたじゃん。シエルもだよ?」

「あ、ああ」

「セプトはどうするの?」

「適当に着て行くさ」


セプトは大学を卒業しているのだろう。しかし


「マモン、明日からのアップデートって何が変わるの?」

「うーん。スキル追加とフィールド拡張。新規ダンジョンに新カテゴリーの武器?」

「新カテゴリー?」

「鎌と大鎌。死神スタイルが流行るかもね?」

「他には?」

「詳しくは調べてないよ」


マモンは苦笑しながらくいっ、とコーヒー(dex強化)を飲んで立ち上がる。


「お店の方は大丈夫なの?」

「もちろん。すでに頼んでOKもらえたよ」


*****


「それじゃ私とアリアちゃんは出かけて来るね」

「行ってらっしゃ〜い」

「行ってきます」


エミは遊びに行っているらしい。夏休みに入ったからって遊んでばかりだと宿題が……悲くなってきた。


「どうする? 地下鉄の1日乗車券にしておく?」

「唐人町から移動するかな?」

「うーん……万が一って事で」


シェリ姉は券売機に電子マネーで支払いを済ませて


「はい、アリアちゃん」

「ありがとう……ちなみに駅からの道は分かるの?」

「もちろん。雨の日は地下鉄で行ってるもん」


改札をくぐって地下鉄が来るのを待つ。


「ここってどれくらいの時間をかけて掘ったのかな」

「多分10年もかかっていないんじゃない?」

「それは……そうなのかな」


これだけのものを作り上げてしまう人間を改めて凄いと思った。そして


「……人が多いね」

「夏休みだから天神や博多に行く人が多いのよ……」


扉付近でボソボソと話して


「降りるよ」

「はーい」


降りて地下から出る。陽の光に目を細めて


「こっちよ」

「はーい」

「とりあえず少しアリアちゃんの髪が乱れているから整えてね」


シェリ姉は時計型デバイスを使って鏡を、それを見ると少しツインテールのバランスが歪んでいた。とりあえず整えて


「行こっか、白織屋に」


*****


「で、私たちが最初なんだ」

「そうなのよねー」

「直美はとりあえず着替えたら? それ、パジャマでしょ」

「あ、うん。そだった」


直美が二階に上がって少しした頃


「やぁ、流沙」

「アリアと……そっちは姉の?」

「うん、シェリ姉」

「初めまして、武藤流沙と申します。向こうではベルフェゴールと名乗っています」

「ご丁寧に、私はアリアの姉の二階堂シェリルと申します。普段はこのお店でバイトもしています」


2人が挨拶をしていると


「お、早いな2人とも」

「魔王か」

「博多から来たんだよね?」

「ああ、おかげで少し疲れた」


魔王は比較的ラフな格好だ。長ズボンに半袖のポロシャツ。


「初めまして、兎宮真央うみやまお、ディアボロスです」

「初めまして、二階堂シェリルです」

「本名でしたか」


真央は驚きの視線を私に向ける。


「それで今は12人中の?」

「私とシェリ姉、流沙と直美に真央だから半分も行っていないね」

「そうか。直美は「あ、2人とも、もう来たんだ」


二階からとんとん、と降りて来た直美。


「あとはシエルとセプト、サタンとルシファー兄弟、アスモにブブとレヴィだね」

「とりあえず座ったら?」


直美の言葉に2人が座る。流沙は直美の隣が良さそうだった。


(まだあいつは想いを伝えていないのか?)

(流沙はそこのところ奥手だから)

(……見守るか)


真央と意見が一致した。そして


「やぁ」

「こんちわ」


サタンとルシファーが入って来て


「ここで良いんだよな?」


誰だか分からないワイシャツの男が。


「……アリア……か?」

「その反応はセプト?」

「ああ」


残るはシエル、アスモ、レヴィ、ブブの四人だ。とりあえず自己紹介を済ませて


「しかしアリア」

「何かな?」

「リアルでも外見は同じなんだな」

「逆だよ、リアルに寄せたの」


セプトは呆れたようにため息を吐いて


「相変わらずこの辺りは迷うな……」


愚痴を言って入って来た黒髪短髪の女が私を見てニヤリと笑う。


「ちっす」

「……」

「あら、私が最後?」


全員が、揃った。


*****


「私は二階堂アリア、向こうではアリア」

「私は二階堂シェリル、シェリルよ」

「松本直美、マモンでーす」

「武藤流沙、ベルフェゴールだ」

「兎宮真央、ディアボロスです」

榊悠人さかきゆうと、ルシファー」

榊仁人さかきじんと、サタンです」

「……高山大師たかやまだいし、アスモデウス」

江崎瑠璃えざきるり、レヴィアタンよ」

坂崎達也さかざきたつや、セプトです」

弧小宮明日香ここみやあすか、シエルだ」


一通り自己紹介を終わらせて


「それではシエル、シェリル、セプトの参加を祝って!」

「「「「「「「「「「「乾杯!」」」」」」」」」」」


直美のお母さんとお父さんはせっせと働いている。もちろん料金は割り勘だ。


「しかし最年長は俺なのか……」

「セプトは23でしょ? 僕は12だもん」

「……誕生日はまだなんだな」

「つまりあたしの4つ下か……若いな」


シエルは制服の襟を緩めて私を羨ましそうに見る。


「高校生だって私からしたら憧れなんだけどね」

「ふーん?」

「そうなのか?」

「カッコいいじゃん」

「「え?」」


2人は意外そうな声を上げる。すると


「達也、ちょっとこっち来て飲もうぜ」

「あ、ああ」


流沙の誘いに乗ってセプトは移動。そしてその席に


「真央」

「えっと……魔王だよな?」

「ああ」


魔王は向こうの流沙への瑠璃のアタックを眺めてため息を吐く。


「俺も22だからな……」

「新卒採用だよね?」

「ああ……だけどな、今じゃ技能を習得した高卒の方を優先する企業もあるからな」


魔王はしみじみと呟く。それにシエルは苦笑した。すると


「俺も彼女欲しいな……」


その呟きに流沙と悠人と仁人が頷いた。

リアル回ですね


今回で50回目

記念感想とか言ってくれても良いのよ?

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