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一回戦と二回戦

『一回戦 E 《カーマインブラックスミス》《聖堂騎士団》F《貧乳至高》《巨乳至高》 G 《田中》《佐藤》H《坂上田村麻呂》《平塚雷鳥》』


「うーん、どこも個性的だね」

「個性的じゃ済ませないのが2つあるけどね」


あはは、と笑いながら僕たちの相手を確認すると


「《聖堂騎士団テンプルナイツ》……エレナたちかぁ」

「強いの?」

「さぁ? 戦ったこと無いから分からないよ」


ディスプレイの中では早々に勝利したチームと今だに戦い続けているチームが映っている。ちなみに魔王たちは開始から1分足らずで終わっていた。


「うーん、次だね」

「そうね、準備は大丈夫?」

「うん」

「シンもエミリアも大丈夫?」

「はい」

「大丈夫よ」

「それじゃ私たちはいつも通り自由に動くからね」


シェリ姉がため息を飲み込んだ。さてと、


「時間だね」


転移の光に包まれて……ここは廃墟ビル?


「懐かしいわね」

「まったくだよ」


きりたちと初対面の頃だ。とりあえず周囲を見回して……マモンしかいない。だから駆け出した。ビルの一室を出て階段を探していると


「《スターダストスプラッシュ》!」

「っと、秘剣、華の型!」


高速の連続切りを紙一重で避けてカウンターの五連撃。全損していないけど


「やぁっ!」


回し蹴りで打ち抜いた。これで残り何人かな?

そう思った瞬間、上階と下階から同時に爆発音か。マリアはいないから……魔法か相手にも小道具師が? すると階段を駆け上がる音が。


「やっほー、エレナ」

「アリア……くっ」

「くっ殺?」

「負けません!」


剣を抜いて僕に向かって駆け出した。その背後でシンが《真黄昏と夜明けの天魔剣》を振り上げている。エレナが危ない。だからアイコンタクト。伝わったのか剣を鞘に収めた。


「シン、待ってて」

「……分かったよ」

「ありがと」


剣を避けてカウンターで殴ろうとした。たけど距離を置かれて


「《ソニックウェーブ》!」

「あわわ⁉︎」


飛ぶ斬撃をイナバウアーで避けて前に出る。剣を真横から回し蹴りで吹き飛ばして


「てゃっ!」


勢いを乗せた踵落とし。エレナたち《聖堂騎士団》は装備を整えているから耐えた。そして剣を拾った。だけどもう遅い。すでに僕は君の目の前にいる。


「っ、《アークスラッシュ》!」

「遅い!」


今の僕にはスキルすらも遅い! 剣を避けて右手でお腹を殴る。驚きの表情とともに剣の柄で殴ろうとしてくるけど


「っとと」


足払いをして蹴った。全損。そして目の前に『勝利』と表示された。味気ない。


*****


「参加しているチームって案外少ないんだね」

「そうみたいね」

「やっぱり予定とかがあわなかったのかな?」

「かもね」


シェリ姉の言葉に頷いていると


「アリアちゃん、どうして手を抜いていたの?」

「んー?」

「エレナの防御は決して低くないわ。なのに《体術》だけで戦うなんて手抜きよ手抜き」

「そうかなぁ……それに《体術》だけじゃなくて《格闘術》もなんだけどね」

「《格闘術》って体術の派生じゃないの」


レヴィの言葉に頷いていると


「それなら良いんだけどね、手抜きは良くないと思うのよ」

「はーい」


腰の一本と背中の二本を確かめつつ、メニューからスキル欄を開く。《体術》と《格闘術》のスキルレベルをどんどんあげて行って……僕のレベルが上がった。


「アリア、今何レベなの?」

「レヴィは?」

「1800くらいよ」

「ふーん、マモンたちは?」

「同じくらいー」

「1600よ」

「僕は1700くらい」

「私も1800くらいね」


ふむふむ、なるほど。大体みんなのレベルが分かったね。うん、大分差があることが分かった。


「で、今のアリアのレベルは?」

「2500」

「え?」

「2500だよ」


切捨てで2500、正確には2587だけどね。


「……聞かなかったことにしましょう」

「そうね」

「そうしよっか」

「そうだね」

「うん」


五人が仲良く頷きあって……


「次の相手は?」

「まだ決まっていないみたいね」

「予選後で16チーム参加でしょ? まだ一回戦の三戦目の途中だからね」


そう言えばそうだった。ちなみに僕たちは予選無しで本戦だよ。今までの実績があるからね。

そして10分後


「二回戦の相手は……誰か知ってる?」

「や、動物園ってマリアたちのギルドだからね」

「え、そうなんだ」

「知らなかったの?」

「うん」

「どうせまた忘れていたんでしょ」


シェリ姉の言葉に笑って……転移した。そしてフィールドの中央で『start!』の文字が弾けた。とりあえず正面にいる双剣士に向かって駆け出す。瞬間、背後から気配が。咄嗟に横に飛ぶと


「避けられたか」

「ピンプ! 挟むぞ!」

「セブンスドラゴニックライオネルソード……」


三人に囲まれた。セブンスドラゴニックライオネルソードとルシファー、ピンプだ。とりあえずみんなに言われたので《真炎龍の天魔剣》《真風龍の天魔剣》を抜いて……構えない。


「いつでもおいでよ」

「……ルシ」

「分かってるよ」

「……」


三人は仕掛けてこない。だから前に出る。まずは一番弱そうなピンプからだ。咄嗟の判断で双剣での防御しようとしている。だから加速してその背後に回りこんだ。


「秘剣、華の型!」


五回連続切り。ピンプの体力が削りきれなかった。だからそのまま蹴り倒して全損、そして前に出て背中側から振り下ろされそうになっている剣を避けて反転。


「後2人だね」

「だな」

「まったくだね」


剣を避けて槍を剣で逸らす。もう片方の剣で切りかかっても剣に受け止められる。蹴ろうとすると槍の江に阻まれて失敗に終わる。やっぱりこの二人は防御に関しては最強クラスだ。だからと言って


「絶対に勝てないわけじゃない」


両手両足から連続して攻撃を繰り出しているうちに二人の体勢が徐々に崩れだした。しゃがみ込んで足を払い、そのままルシファーを蹴り上げる。宙に浮いた弟を見上げたセブンスドラゴニックライオネルソードのお腹を蹴り飛ばす。そして落下しながらの突きを剣で逸らして


「秘剣、月の型!」


弧を描く斬撃がルシファーを槍ごと真っ二つにする。それに驚くセブンスドラゴニックライオネルソードの懐に飛び込んで殴りつける。蹴り上げる。宙に浮いた背中に跳び蹴り、そのまま踵落としで地面に叩きつける。


「ひよちゃんたちの出番は無さそうだね」


テイムモンスターは参加可能だからね。

セブンスドラゴニックライオネルソードとルシファーは2人で揃っている時こそ真価を発揮する。だからこそ今のように一人だと何も出来ずに全損した。


「あれ……まだ終わっていないのかな?」


違和感を覚えて探していると銃声が聞こえた。そしてまた『勝利』と表示されて……転移した。とりあえずふぅー、と息を吐いて


「後二回勝ったら優勝かぁ」

「そうね」


マモンに抱きついて頭を撫でられる。あーふかふかのもにゅもにゅ。とっても柔らかくて気持ちよい。


「だが巨乳だ」

「なにー?」

「なんでもないよー」


マモンの体の柔らかさに溺れていると


「むぅ?」

「ほら、アリアちゃんもシェリちゃんも甘えないの」


そうは言いながらマモンは僕とシェリ姉を抱きしめる。ちなみに壁際でシンが微笑ましそうに眺めていたのには気づかなかった。

サクサク進むよ大会は


ちなみに今は9月13日土曜日のつもり

そこで地区大会が行われて、後に全国大会があります


書いていて思ったのだがセブンスドラゴニックライオネルソードの本名をちょくちょく忘れてしまう


我が友人殿の書かれた小説なり

興味を持たれたのならばどうぞ

http://ncode.syosetu.com/n4986dc/

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