新たなる死?
冷やし中華始めました。的な感じで新連載始めました。
ボケと突っ込み大歓迎!頭をカラッポにして読みましょう!
NO:1 新たなる死?
突然だが…、俺は死んだ!
道を歩いていたら、後ろから行き成り車が突っ込んで来て、そのままお陀仏だよ!
自己紹介をする前にいきなり死んでしまった。
だが、心配しなくても良いぞ!
こうして意識は有るから!
これが幽霊ってやつなのかね?
今からでも自己紹介しようか?
えっ!?いらない?そんなつれない事言うなよ~。
俺、一応主人公よ?
そんな俺の名前は―――。
パプ~!パプ~!
えっ!?何だ!?このラッパ音!?
うぉ!?空から天使がラッパ吹きながら迎えに来やがった!!
お、おい!こらっ!?止めろ!せ、せめて自己紹介だけでも!!
両脇を掴むな!!飛ぶな!!連れ去るな!!
こうして俺はこの世から成仏した。
・・・って!自己紹介も出来ずに成仏して堪るか!!
放せ!放すんだ!この天使共!!
暴れた拍子に拳が天使の右頬に良~い感じに入った・・・。
『グフッ!』
天使は体重が軽いのか、吹き飛んだ。
おい、今俺から離れたら・・・。
両脇を抱えられていた為にバランスが悪くなる。
ほら!もう一人の天使が必死に羽ばたいてるじゃん!
顔も真っ赤だよ!頑張れ天使!この高さから落されたら死ぬから!!
いや、もう死んでるけど…。
『あっ!』
え?
途端にGに引っ張られる。
離しやがったな~~~~~~~~・・・・・・!!
パラシュート無しのダイビングが俺の最後の記憶と成ってしまった。
★
どれ位、気を失って居たのだろうか?
目が開かない、体も全く動かない。
こりゃあ、ヤバい。
死んでからも怪我ってするんだなぁ・・・。
と、思っていたら突然!巨大な手に抱えられる感触が!
と思ったが感じからして俺の体が縮んで居る様な感じが…。
目は見えないが声は聞こえる。
「よく…った男の子だ、可愛いなぁ。ほら、目元がママに良く似ているよ。」
「ウフフッ。パパったら、でも・・・り方はパパにそっくりよ。」
話の一部は聞こえなかったけど、この会話を聞いて俺は瞬時に理解出来たね!
これって転生じゃね?って。
この人達の間に俺、誕生しちゃったんじゃね?
異世界物の小説では鉄板のネタだよね!
此処も案外、異世界だったりして?
現代知識で俺TUEEEE!!が出来るのか!?
今から超楽しみなんだけど!!
あっ!聴覚の次に嗅覚が覚醒して来た。
俺は空気を目一杯吸い込…むっ!?
臭っさい!!!
なに!?この匂い!?超臭いんですけど!!
ん~?何か腐った匂い?って言うのかな?アンモニア的な匂い?
「あっ!ママ!目を開けそう!」
「まあっ。始めまして、私が貴方のママですよ~。」
聴覚、嗅覚の次に視覚が覚醒して来た。
まだ、ボンヤリとだけど、両親の輪郭がハッキリとして来た。
こんにちは!あなた方の赤ちゃんです~ウッ!?
笑顔でママさんに挨拶をしようとした次の瞬間、笑みが凍りついた。
ギャァァァァァァァァァァァッ!????!?
俺は目の前のママと呼ばれる人物を確認すると絶叫した。
「ハハハッ!魂を引き裂きそうな程の良い叫びだな。流石、我が息子よ。」
パパさん大変だ!!アンタの奥さんが大変だ!!
助けを求めるが如くパパさんに手を伸ばす!
イギャァァァァァッァァァァ!!??
しかし、パパさんの姿を確認する事で再び俺は絶叫する。
何で絶叫するのかって?
だって、腐っているんですもの!?
・・・腐ってるの!
内面の話じゃないよ、外面の話!!
物理的に両親が腐敗しているの!!
ママさんは頬の肉が削げ落ち犬歯が垣間見えてるし、パパさんに至っては頭皮は擦り剥け剥がれ落ち、片目は今にも落下しそうだ!
本気で気色悪いわぁぁぁ!!
逃げ出したいけど体が思う様に動かないぃぃ!!
バタついてみるが返ってママさんにガッチリ抑え込まれてしまう。
「ハハッ!元気が良いな!今日からお前の名前はゾン吉だ!」
命名された。
オッス!オラ、ゾン吉!!
…ネーミングセンス悪いな~。
ゾンビパパよ、もうチョット名前如何にか成らなかったのか?
って、ちょっと待てよ?
両親がゾンビって事は…。
俺は部屋を見回す。
部屋の壁に掛かっている、ひび割れた鏡に俺を抱えるゾンビママが映っている。
腕に抱かれているのは…、腐った赤ん坊だ。
ぶっちゃけ、俺改め『ゾン吉』です。
アババババババババババッ!?
理性崩壊しそう…。
本日三度目の絶叫を叫んだ所で俺は意識を失った。
『手違い盗賊ライフ~職業間違えました~』も連載中です。
そちらもヨロシクお願いします。
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