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4話

4話


「ふう」

暁はその背を見送り、息を吐く。

「大丈夫か、御咲」

暁は振り返った。

同時に、ビクリと動きを止める。

後ろにいた御咲は、またしても冷たい瞳になっていた。

「みさ...き?」

「やっぱり、君だったんだね?そうじゃなければ良かったのに...」

「何言って...」

神の手使い(ゴッドハンダー)

「!?」

反射的に、暁は後ろに飛び、御咲と距離をとる。

「その反応だと、あたりみたいね。すべてを元に戻す能力、(ゴッド)(ハンド)。その継承者」

「どうして...」

「できることなら君と戦いたくはなかった」

言って、御咲は目を閉じる。

「朱雀」

御咲が呟いた。

すると、彼女の頭上に炎の鳥が翼を広げて現れる。

「なっ」

炎の鳥、朱雀の翼から、炎の矢がいくつも放たれた。

暁は、とっさに右に跳んでよける。

「何すんだ!?」

「私の使命は、神の手使い(ゴッドハンダー)の抹殺」

「な...に?」

「悪いけど、殺させてもらう」

ドパッと炎の渦が朱雀から飛び出した。

「くっ」

暁は、雷天の杖を握った右手で渦を叩いた。

同時に、渦は跡形もなく消滅する。

「さすが神の手使い(ゴッドハンダー)。が一筋縄じゃいかないか。...白虎!」

御咲が言うと、朱雀が消え、白い虎が現れる。

白虎が地面に足を叩きつけた。

瞬間、四方から暁に電撃が襲いかかる。

暁は、雷天の杖を上に向けた。

すると、電撃はすべて杖に集まる。

「俺が電気系能力者だって忘れてねえか?」

暁は告げる。

その目から戸惑いはすでに消えていた。

「そうだった...。なら...」

「させねえよ」

ガキンと、音がした。

それはそこにあったすべての鉄パイプが、御咲の首に向けられた音だ。

「くっ...」

「終わりだ」

ピー

雷天の杖から電子音が鳴った。

カランカランと、鉄パイプが地面に落ちる。

「情けでもかけたつもり?」「電池が...」

二人の声が重なった。

この瞬間に、形勢が逆転する。

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