秋原葉の苦悩
真性のバカの話。
豊作高等学校。それが俺が毎日通う学校の名だ。
そこの3年C組こそ俺のクラス!乙女ちゃんと一緒のクラス!いやっほぃ!
ってなわけで初っ端からテンション高めですんません。
あっ俺、秋原葉って言います。
某地名にめっちゃ似ているせいでアキバってあだ名で呼ばれてます、ハイ。
そして今窓際最後尾の俺の席の斜め前に座っている女の子こそ、俺の思い人である乙女ちゃん!
高1の入学式で一目惚れしてから去年まで違うクラスだったけど今年はついに同じクラス!
ここまでの道のりは長かった…。
この学校は成績順でクラス分けされるから乙女ちゃんと同じ成績を取ることを努力してきた。
そのためには乙女ちゃんの成績の把握と成績を思い通りにできるほどの学力が必要不可欠だった。
幸いなことに俺は後者に関しては条件は既に満たしていた。
なんせ中学の頃は全国模試で常に100位をキープしていたからで、さらにこの学校には家から近いというだけで選んだためそこまで学力が高いところでもなかったのだ。
え?ご都合主義?知るかそんなの。
というわけで、あとは乙女ちゃんの成績を把握するのみ。
実はこれも簡単だった。
何故ならウチの学校はテストの度に全生徒の点数を公示しているからだ。
豊作高校万歳!
準備が整った俺は乙女ちゃんと同じ成績をとり続けた。
…あー乙女ちゃんは少しばかりドジなようで赤点が結構あったのだ。
が、しかし、ここで問題が発生する。
俺の成績を教師たちが不審に思ったのだ。
まーそりゃそうだ。
だって中学で全国100位以内の俺が高校では赤点ギリギリだからなー。
結果は一年間様子見ということで二年は上位の方のクラスに配属。
だがこれで諦めない俺は粘り強く辛抱し続けた。
そして!ついに俺は乙女ちゃんと同じクラスの座を掴んだのだッ!!
~Fin~
そんなこんなで現在に至る。
友人と喋っている乙女ちゃんマジ可愛い。
どんな内容かそっと聞き耳を立ててみた。
「乙女は昨日なにしてたの?」
「あのねー、五郎さんから哲学を教えてもらっていたんだよー」
「アンタが哲学ねぇ…。正直アンタの生き様自体が哲学みたいなモノだとあたしは思うんだけど」
「あー!るーちゃんひどいー!」
「そもそも五郎さんって誰なの?初めて聞いた名前だけど」
「五郎さんはネコさんだよ」
「いや、意味わからんし」
「五郎さんのお話は面白いよー」
意味不明な受け答えがまたイイ!
でも乙女ちゃん!一つだけ教えたいことがあるんだ。
ネコは喋らないからね!
…秋葉、君は間違っていないよ。うん。
最後間違えて秋葉って書いちゃったけどまぁいいかなと思った。




