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夢から覚めて

能力試験の後日、私は図書館までの道中今後の事に思案を巡らせていた。


……結局あの後、ロイド先輩とのバディは解散してしまったし……

また新たにバディを探さなくてはいけなくなってしまった。

また改めてロイド先輩に頼んでみるのも手だろうか?


考えこんでいると、廊下の角で誰かとぶつかってしまう。


「うっ……ご、ごめんなさい!大丈夫ですか!?」


咄嗟に誤り前を見ると、

ぶつかった相手は天使のような美少女カレンだった。


「あっ……」


私は彼女を見て動揺するも、床に座り込んでいるカレンに手を差し伸べる。


「ごめんね!……怪我してない?」


カレンは私の手を取り立ち上がると、

じいっと私の顔を見た。


「不思議……丁度会いたいって思ってたの。」


カレンが私に……?


「あのね、私がこんな事言える立場じゃないって分かってるんだけど……リコと仲直りがしたいんだ。

……久しぶりに、ちょっと話さない?」


カレンとは、ルネ様の新しい婚約者だと判明してから何となく話しにくい日が続いていた。

ルネ様への想いが断ち切れなくて、カレンを見ると辛くなってしまう。

そんな私の幼稚さがそうさせていたが、

……今なら……話せる気がする。


「……うん!どこか喫茶店にでも寄ろうか。」


ーーカレンとの久々の会話は、とても弾んだ。


学校であった事、おすすめの店などを語り合い、時間も忘れるくらい楽しんだ。


「あ!もうこんな時間だね!もう出ないと、また話そう。」


私が切り上げようとすると、カレンは何か言いた気にこちらを見る。


「……どうかした?」


「あのねリコ、私……トウマ様に告白されてるの」


私はカレンの言葉を聞いて硬直する。


告白……トウマ様が?


「一緒に練習をしていた時、急に想いを伝えられて……!

私、婚約者がいるしどうしたらいいか解らないのよ。」


カレンは目を押さえながら言う。


そうか、告白……したんだ。


私に宝石を贈った事実から、カレンへの好意自体が嘘の噂だと勘違いしてしまっていた。


どころか、心のどこかで「トウマ様にとって自分が特別な存在なのでは」と期待してまでいたのだ。


しかし、そうではないとはっきり分かって良かったではないか。

カレンがいなければ夢から覚められない所だった。


「それは……困ったね。カレンはどうしたいの?」


「……正直……ルネ様とは親が決めた婚約だし、迷ってる。だって私……トウマ様に少し、惹かれてしまっているから。」


という事は、2人は両思いなのか。


……だめだ、なぜ衝撃を受けているのだろう。


私がカレンと話せるって思ったのはきっと

ルネ様の所から離れられなかった心が、トウマ様に傾いていたから。

でもお二人の気持ちは、どっちもカレンのところにあるんだ。


でも、きっと二人の恋が実ったって進展しやしない。

トウマ様は女性が苦手だもの、きっとカレンに触れられもしないだろう。

それに心底安心してしまってる自分が……本当に嫌い。


私のするべきことは……カレンを避けることでも、嫉妬することでもない。

トウマ様を本当に思うなら、やるべきことは一つでしょ。


「トウマ様が好きなら気持ちに応えるべきだよ!……私、応援する!」


成長しなきゃ、リコ!

いつまでも卑屈になっていちゃ駄目!


ルネ様とカレンを応援できなかった分、

トウマ様とカレンの恋を応援するんだ!


「ありがとう……でもね、私最近ちょっと彼に避けられていて……」


勢いで告白したはいいものの、

女性が苦手だから近付けなくなったのだろうか?


「解った!私が何とかする……!」



翌日、私は授業が終わると学校の二階に上がる。

すると女子が集まっているのを見つけ、青い顔をしたトウマ様の手を取った。


「トウマ様!ロイド先輩が呼んでます!」


「えっああ!解った!今行く!」


私はそのまま震えるトウマ様の手を引くと、誰もいない場所まで彼を連れ出す。


「あの……ロイド君は本当にこんな所に来いって言ったの?」


トウマ様が言うと、私は振り返り頭を下げる。


「す、すみません!また嘘でした……!個人的に用事があったし、顔色が悪い様な気がしたから。」


私が言うとトウマ様は目を見開いた後視線を泳がせる。


「あ、ごめ……!そうだったんだ、また助けて貰ったんだ。

カレンとバディを解散してからまた女子に囲まれるようになっちゃって……情けないよね、こんなの。」


「情けなくないです、トウマ様は私と違って苦手なものから逃げないし、ご立派だと思います。」


「……!うん、そうだよね。はは……ありがとう。」


トウマ様は安堵したように笑うと、私をちらりと見る。


「あの……用って何?リコから来るなんて珍しいね。」


「トウマ様、私と一緒に異性が苦手なの、治しませんか!?」


「……え」


トウマ様は目を丸くしながら黙り込む。


「もしトウマ様に好きな女性が出来た時とか、困る事もあると思うんです……!

いざって時に話しかけられなかったりとか、触れなかったり……」


「確かに女子に囲まれた時とかは困るかも。」


「私!実は最近ロイド先輩に触られても拒否反応出なくなったんです!

……それでも全員に触れられて大丈夫な訳じゃないけど……

きっと慣れたら改善していくんじゃないかなって!」


「……そっか……俺が触っても、平気?」


トウマ様急に手を伸ばして来て、私は思わず避ける。

トウマ様が自分から女子に触れたがるとは思っておらず、私は驚きで数秒硬直してしまった。


「す、すみません……!びっくりして!」


トウマ様は私に避けられて気分を害したのか、目を逸らしながら


「……治す必要感じてないから、別にいいかも。

リコも無理に治す事無いと思うよ」

と言って顔を顰める。


でもそれじゃあ……好きな人といつまで経っても結ばれないじゃない!


「そう言わずに!私、ロイド先輩に沢山触られたら大丈夫になったんです。

トウマ様も女子に沢山触れば治るかもしれないですよ!」


「……別に触りたくない。

よく知らない人に触りたいと思ったこと、ないし。」


「なので!私がお手伝いします!

私なら友達だし、トウマ様の事情も知ってるし多少気を許せるでしょう?」


「え……いいの!?」


「はい!私の男性恐怖症も治るかもしれないし一石二鳥です!」


私が言うと、トウマ様は静かに

「…………やる」

と呟く。


きっと「治す気はない」と言いつつ、トウマ様にも思うところはあるのだろう。

受け入れて貰えて良かった。


「まずはそうですね……握手とかから始めるのはどうでしょう!」


私が手を差し出すと、トウマ様の手がゆっくりと伸びてきて、私の手を握る。

彼の手は震えながらも、しっかりと私の手を掴んでいた。

私は体に走る違和感を何とか我慢しながらぎゅっと目を瞑った。


大丈夫、来ると解っていたらそんなに怖くない…!


トウマ様の手は震えているものの、触ること自体に抵抗は無さそうだ。


しばらくしてトウマの手が放れるのが解ると、私はゆっくり目を開ける。

トウマ様はどこか呆然とした様子で自分の手を見つめていた。


「……これ、毎日やるの?」


「あ……はい!お互い委員会がありますから

 放課後ここで少しだけ時間を取ってやりましょう。」


トウマ様は上機嫌に微笑むと、「解った!」と元気に返事する。


「明日もここに来るね!今日滅茶苦茶頑張れそう!」

言いながらトウマ様は手を振り生徒会室の方声へ駆けて行く。


一時はどうなるかと思ったけど、やってくれるみたいで良かった……


女性恐怖症を治す為とはいえ、こんな所を見られてしまえば妙な噂が立つのは確実だ。

十分に注意しなければ。


ーーーーー


―2人の様子を、遠くから覗く影があった。

カレンは鬼のような表情でリコを睨むと、小さく舌打ちする。


(あの二人……何でまた親密になってるの……?

駄目、絶対に許さない。リコに寄って来る男は私が全部奪ってやる……!)

新しい試みを色々試した結果、

ストーリーが中々完結せず苦戦しております

なんかおかしな方向に飛んだらすみません。

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