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魔法学園都市アカデミア  作者: 妄想青年
8/9

新入生編 4

「いやぁすげぇ戦いだったな!」


試合が終わり隼人がそう声を掛けてきた。


「確かにすごい試合だったな」


試合時間こそ長くなかったが、大岩先輩の強さがよく分かった。


「並列詠唱はともかく、多重詠唱まで使えるとは思わなかったな」


並列詠唱と言うのは、初めに大岩先輩が使っていた、魔法を一気に複数使う技術である。


簡単に思えるが実際はそんなことはない。例えば、1+1と3+3を計算する場合大抵の人はどちらか一つを解いたあともう一つを解くだろう。

しかし並列詠唱を使うという事は、その二つの式を二つとも同時に答えるという事である。簡単な魔法ならできる人も居るだろう。

だが難しい魔法の場合、当然式が難しくなる。そうなると一気に魔法を二つ使うと言うが難しくなる。


【身体強化】は基礎の魔法ではあるが、【岩の鎧】はそうではない。そんな二つの魔法式を起動させるの事は中々できる事ではない。


おまけに、大岩先輩が最後に使った【身体強化】は多重詠唱と言って、並列詠唱が使えて始め使える技術である。

原理としては同じ魔法を重ね掛けしているのだが、これの大変な所はそこではない。制御である。


これも例えではあるが簡単に行ってしまえば、両手にペンを持ち全く同じ文字を同じ精度で書くようなものである。

魔法と言うのは、制御がうまくないとまともに扱えない。


少しでも制御をできないと魔法は発動しなくなってしまうのである。そんなこともあり、魔法士で並列詠唱と多重詠唱が使えない人はかなり多い。


だが、大岩先輩はそんな技術を軽く扱っていた。おまけに最後の使った【身体強化】三重に使われていたしな


「ほんと、大した実力だよ」

「凄かった」


普段感情があまり出ない彩姫が感心している。ことからもその凄さがわかるだろう。


「取り合えず、新入生歓迎の催しってのは終わったみたいだな?教室に戻るか?」

「他の生徒も戻ってるし戻ろうぜ!」

「そうしましょうか」


四人で教室に戻ると、あの戦いで感化されたのか、クラスメイトは皆序列について話し合っていた。


教室で3分ほど経っただろうか?


突如として吹き飛ぶ扉


デジャブである……


「やっほ~歓迎会楽しんでくれたぁ☆?」


この人は普通に入ることはできないんだろうか?


「【修復】」


一々その工程挟むなら扉蹴破らなければいいのに………


「さてぇ~皆もあんな風に戦いたいよねぇ☆?そんな皆に朗報だよぉ!!なんと明日から早速序列戦が出来るよぉ!!やったねぇ☆」


その後序列戦についての説明が行われた。


1. 序列戦は挑む人が挑む相手より序列が低いことで試合を申しこむことが出来る。


2. 試合には双方の合意が必要である。


3.挑まれた人物が勝った場合、キャスタルテ区で使えるポイントがもらえる。


4.挑んだ人物が勝った場合、序列が挑んだ人物の一個上となる。


5. 試合には教師か生徒会の立ち合いの元行う必要がある。


この五つが主なルールである。


説明の3番目のポイントと言うのはいわば賞金みたいなものである。もらえたポイントはキャスタルテ区にある全ての施設で使う事が出来る便利なもので、試合を挑まれた人が試合を受けるためのメリットとも言えるものだ。


「じゃあ☆説明終わりぃ~今日はこれでおしまいだから皆下校して大丈夫だよぉ~☆」


南城先生がばいばーい☆と手を振って解散となった。


「隼人たちはどの辺に住んでるんだ?」


下校という事なので隼人に住んでる場所を聞いてみた。


「俺らはあっちの道を真っすぐ歩いた先のマンションだな!」


指を差されたのは俺と彩姫の住んでるマンションがある道とは別の道の先にあるマンションだった。


「残念、俺と彩姫はあっちのマンションだ」

「へぇ、同じマンションなんですね」

「そう、部屋が隣」

「凄い偶然だな!?」


二人して少し驚いた表情をしている。


「ま、そういう事だしここでお別れだな、また明日」

「ばいばい」

「おう、また明日な!」

「また明日ですね」


星奈と隼人と別れ、彩姫と歩き出す。


「明日から序列戦が出来るらしいな、彩姫はやる予定はあるのか?」

「うん」

「お、珍しいな彩姫がやる気を出すなんて………」

「私の目標はランカーになることだから」

「ランカーになるって事は大岩先輩を超えるって事だろ?目標が高くていいな、まぁ俺はぼちぼち頑張るよ」


あの試合を見た上でそう言えるのは自信があるんだろう。彩姫とはなんだかんだ一緒にいる時間が長いがどのくらいの実力があるのかは分かっていない。


正直予想が出来ないから楽しみである。




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