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魔法学園都市アカデミア  作者: 妄想青年
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新入生編 2

自己紹介は順調に進んでいた。基本的に皆一番初めに自己紹介をした人の挨拶をテンプレートとして、好きな食べ物、趣味などを話していた。


そして次は恐らく俺の番である、俺も好きな食べ物と趣味を言うだけの無難な挨拶をする。

知らない人の前で話すのはあまり慣れていないが、特に問題はないはずである。


「じゃあ次は君だねぇ~」


南城先生に指を差され俺の番がくる。


「俺は神成新(かみせあらた)、好きな食べ物はピザで趣味は読書だな、よろしくお願いします」


無難な挨拶が終わる、少し緊張したが特に失敗はしていない、THE無難である。俺の後にも自己紹介は続いていき、とある少女の自己紹介になる。


「私は今川星奈(いまかわせな)です、好きな食べ物は……うーん?なんでしょう?あえて言うなら果物ですかね?趣味は買い物です。よろしくお願いしますね!」


彼女は教室に入る時に注目を浴びてしまった少女で、なんだか少し抜けているように見える。


彼女の挨拶が終わり、次の人になる。


「俺は今川隼人(いまかわはやと)だ!好きな食べ物は焼肉で、趣味は筋トレだぜ!よろしくな!!」


今川と名乗ったのでやはり、姉弟で間違いないようだ。


しかし今川隼人は結構まじめそうに見える。おまけに彼の身長はとても高く、体もがっちりしているので、本当に姉弟か疑いたくなってしまう。


自己紹介はまだ終わらず次々に行われるが、正直いちいち覚えてられない……まぁ何日か一緒に居れば、おのずと覚えるだろう。


「お?彩姫の番か」


どうやら順番が彩姫まで回ったようである。


天川彩姫(あまかわさき)、よろしく」


ここまでのテンプレートをぶった切る挨拶である。いやまぁ彩姫らしいのだが……他の生徒もえ?みたいな顔をしている。まぁ自己紹介なんて何でもいいがな


その後何人かが自己紹介を終え、全員挨拶が終わった。


「はぁ~い、じゃあ皆これからよろしくねぇ!!さて自己紹介も終わったし、必要な物を配っていくね~まずはこれぇ!」


携帯?のようなデバイスが全員に渡される。


「皆これが何か気になるみたいだねぇ!これはね~生徒手帳だよぉ~!この手帳を使うと島での買い物で学生割が出来るようになるよ~いぇ~い!あ!あとこの手帳で自分の序列がわかるよぉ!」


ざわざわと皆が喋り出す。


序列とは、この島にある区の名前にもなっている学園全てが行っている制度である。


目的として優秀な人材の育成とその支援である。


支援とは、各学園の上位十名に送られる特権であり、お金の支援から魔法研究の為の場所提供、快適に過ごす為の従者などである。


従者は支援と言うより許可ではあるが……


従者と言うのは上位十名、通称ランカーが他の生徒を指名し、付き人にできるとものである。


誰でも可能と言うわけではなくあくまで合意が前提ではあるが……付き人はランカー同様お金の支援や、試験のパスなどができる。


その為ランカーの付き人になりたがる生徒はそれなりに多くいる。


そんな序列制度であるが俺の順位は……987位、少々へこむ順位である。この学園は全生徒1200名、一学年400人10クラスに分かれているマンモス校である。


1200人中987はだいぶ低い……


「みんな落ち込んでるけどぉ~この順位別に入試とか関係ないからねぇ~?800位以降は適当に新入生を振り分けただけだから!あんまり気にしないでねぇ☆」


どうやら入試の俺の成績が悪かったわけではなかったみたいだ、よかった……いやよくはないか?結局入試の成果はあまり関係ないみたいだ、意外と勉強頑張ったんだけど……


「因みに先生は在校中何位だったんですか!?」


隼人が大きな声で質問する。


確かに俺も気になっていたので心の中で隼人に感謝する。


「あたしは~何位に見えるぅ~?」

「うーん十位以内だとは思うんですけど……わかんないっすね」

「正解はぁ~一位だよ☆いぇ~い」


多少驚く生徒もいたが、大半はやはりと言った感じである。それだけ四大名家と言うのはすごいのである。


「皆も頑張って一位を目指してねぇ!!じゃあ次の配り物はこれぇ~」


じゃーんという効果音がなりそうな感じで出されたのはUSBメモリー?のようなものである。


「これはぁ~皆の机に差すものだよ☆これを机に差すと……爆発するよ!きゃ~、なんて冗談は置いといて、差してもらえると分かるよぉ~」


言われた通り、机に差すと、机にキーボードと画面のホログラムが浮かび上がる。


どうやらパソコンみたいだ。ホログラムのキーボードに触れるとしっかり文字が打てる。画面には教科が書かれたファイルがあるのでどうやら教科書代わりに使うみたいだ。


「気づいた人もいるみたいだね☆これは~教科書だよぉ!あ!そういえばパスワードがないから自分で決めてねぇ~さて。これで配り物は終わりぃ!!十時から新入生歓迎の催しものが体育館の先の競技場であるからぁ~それまで皆で交流を深めてねぇ~じゃねぇ~☆」


南城先生はそう言い残すと嵐の様に去っていった。


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