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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
4 悪魔と別次元の敵
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お久しぶりです。

走り出した青年は、一瞬にて最高速度に達し、目に映らなくなる。

後ろに付いた一対の羽が高速で振動し、青年に推進力を与える。



次に姿を現したときには、グレンの目の前。

手負のグレンから狙う。当たり前のこと、しかし大切なことを実行する。






青年は腕を振り上げ、頭目掛けて振り下ろす。

グレンも何も準備していないわけがない。




途端、炎の壁が2人を分断し、姿を隠す。




一瞬、青年の腕は迷いをみせる、だろうと、グレンは予想し、次の魔法の準備をする。





「甘い」





炎の中から青年の手が、遠心力を伴い、頭を切断せんと飛び出す。




青年の手は、ギザギザとした刃が付いており、鎌のような切れ味を持つ。

それは、意図も容易く頭を真っ二つにするだろう。




刃は、グレンの耳に触れようとする。

グレンは驚きのあまり、咄嗟に動けない。




そこに一つ、別の分子が入り込む。




メザリーが放った氷の刃刃が、鎌を切り裂かんと、拮抗する。

まるで刃が打ち合うように、歪な音を響かせる。




そして、切り裂かれた刃物が宙で散った。

押し合いを制したのは青年で、結果としては、少し傷をつけるほどだった。




ほとんど勢いを落とさないまま、再びグレンに向けて振るわれる。

頭が真っ二つに裂ける、寸前に何かが間に置かれる。

再び、しかし今度は澄んだ金属の音が、鳴り響く。

グレンは刃と刃が触れ合う、それでできた猶予で頭を守る。



カインから渡された銃を、鎌に沿わせるように掲げる。

それによって鎌は受け流され、宙に放り出される。

グレンは宙に放り出された手を目掛け、弾丸を放つ。

魔法により生み出された爆発にて、込められた弾丸を勢いよく射出する。



青年は咄嗟に腕を引っ込める。しかし、少し遅い。

いや、十分に速い。しかし、それは弾丸の速さには達しない。

肘を狙った弾丸は、少しズレるも、青年の手のひらに穴を開ける。




青年は一度距離を取り、手を見る。



「…ちっ、小賢しい」


「それはこっちのセリフよ。速すぎ」


「所詮人間ね。あなたたちには限界があるかもだけど、それを私は、凌駕する!!!」




再び、一気に距離を詰め、腕を振るった。

先ほどよりも圧倒的に速い。



振るわれたそれを、グレンは右上で受ける。

普通なら切り裂かれるはずの腕は、魔法で固くしたことで受け止められているが、その勢いまでは殺せず骨が砕ける。



しかし、グレンはそんなこと気にした素振りを見せず、そのまま撃つ。



咄嗟に手を引くも、引き戻そうとした青年の腕は、グレンにしっかりと掴まれており、戻せない。




「捕まえた」




弾丸が、青年の胸部を穿つ。


青年は身を捩り、かろうじて急所から外すも、体に穴が空く。




それに、青年は負けじと右足で蹴りを放つ。

グレンはそれをモロに受け、再び撃つ。







蹴る   撃つ   蹴る   撃つ







お互い、避けるということを知らない。攻撃を真っ向から受け止め、自分の力を見せつけ、相手の攻撃を品定めるかのように。







蹴る   撃つ   蹴る   撃つ







傷がどんどんと増えていく。それでもやめない。







蹴る   撃つ   蹴る   撃つ







いつまでも続くかのように思えたそれは、相手が地に寝転がることで終わりを覚える。


青年の体には、無数の穴が


グレンの体には、無数の凹みが




そして、戦いを制したのは……







青年は、自身の足元に転がる死骸を眺める。



ぴくりとも動かないそれを見て、勝ちを確信した。





「…私の勝ちね」





少し離れた場所にいるメザリーに、目線を向け、告げる。





「それはどうかな?」


「みっともない。早く負けを認めたらどう?」




一歩踏み出そうと、足を前に出す。

しかし、動かない。




不思議に思って足元を見る。



地に伏していたグレンが、青年の右足を掴んで離さない。

青年は煩わしそうに、足を振るうも、離れない。




青年は、左足を振り上げ、頭目掛けて振り下ろした。





その瞬間、世界が変わった。


いや、世界は変わっていない。しかし、青年を中心とした半径30mの空間には、変化が生じた。




メザリーの魔法により、周辺が急速に極寒の地へと変化する。

誰であれ10分、いやそれより短い時間でも死に至るほどの地へと成る。



「……おっせえ」


「許して。間に合ってるんだから」


「……まあ、そうだな……」



かろうじて、息をしているグレンが話しかける。半分文句のそれをさらっと、メザリーは流す。



「さあさあ、終焉の時だよ」


「…それはどっちかな」



2人は向き合い、そして戦いは終盤へと駒を進めた。

勉強とゲームと絵描いてたらこうなりました。

続きも早く書きたいです。多分来週

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