表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
2 人を守る仕事
7/92

7

改変しました

(あれ?誰かいるな。誰だろう?)


カインが訓練場に着いた時にはすでに先客がおり、訓練をしているようだった。



「…誰じゃ?こんな早い時間に…」


訓練場にて座禅を組み、瞑想していた老人がカインの登場に気づく。


「僕です、カインです。お久しぶりですね、ファインさん」


声をかけられた老人、ファインがカインの方に視線を向ける。



「おお、カインか!久しぶりじゃな。元気にしとったか?」


ファインが嬉々として話しかける。

彼はヘンリーの昔からの友であるため、カインとは面識があった。ヘンリーよりはマシなものの、カインを孫のように可愛がっていた。



「はい!ファインさんも元気そうで何より。ところで、今日はここで何を?」


「見ての通り、魔力の循環を滑らかにする練習じゃよ」



魔力というのは、動かせば動かすほど滑らかになるのだ。

例えるなら、何かドロドロの液体を濾していくような感じだ。何度も濾すことによってサラサラになっていくのだ。


こうすることにより、魔力を術式に流し込むまでの時間を短くでき、総体的に魔法の発動までの時間を短くできるのだ。また他にも、術式に込められる魔力に量が、微量ながらも増やせることから、魔法使いにとっては重要な練習だ。



「なるほど…朝早くから熱心ですね!」


「ふふ…年を取ればとるほど、朝が早くなるものでな。時間があるから、よくここにくるんじゃよ。主もどうじゃ?」


「じゃあ、お言葉に甘えて…」


そう言い、ファインの横にちょこんと座り、座禅を組む。



その様をファインは眺め、自身の訓練に戻るべく、再び瞑想を始める。

カインも瞑想を始め、自身の感覚がだんだんと感じられなくなっていく。それと同時に、外部からの音ははっきりと聞こえるようになっていった。




しんとした空間。どこからか小鳥の囀りが聞こえてくる。春の朝の冷たい空気が、だんだんと姿を表してきた太陽に暖められていく。

春、昼間は暖かくなるものの、まだ朝は冷たい。しかし、その空気もまた、集中力を高めてくれる。





瞑想する事30分、ファインが息を吐き、体を起こす。


「…そろそろ、皆が活動を始める頃かのう。ほれ、カインそろそろわしらも動き出すとしよう」


「…はい。そうですね!」



パッと目を開き、数回瞬きをして立ち上がる。

辺りからは、人の生活から出る物音が飛び交ってきた。



「とりあえず、朝食を食べにいくかのう」


「そうですね!早速いきましょう!」


カインが駆け出す。その後をファインがゆっくりとした歩みで追いかける。



「早く早く!朝食が僕たちを待ってますよ!」


「そんなに焦らんでも朝食は逃げん。それよりも、老人にとってそんなに早く動くのは辛いんじゃよ。先ほどまで座ってじっとしておったわけじゃし」


「…それもそうですね。少し焦りすぎてました」



そう言うと、カインは走るのをやめ、ファインの横でゆっくりと歩き出した。



多くの人に見ていただいて、とても嬉しいです。

ぜひ、感想をお願いします

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ