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疲れた。
(…負ける、この私が?!そんなはずがない!!あの時、あの人と約束したからには死ねない)
今際の際で、不意に青年の脳裏にあの人が浮かんだ。
その瞬間、彼女の過去がフラッシュバックした。
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「こいつは失敗作だ」
生まれて数ヶ月の私に、父はそう言った。
私はとある外れの村で、これと言った特徴のない両親の元に生まれた。
私の世界では、3種類の大まかな系統に分かれていた。
一つは力が取り柄の系統、一つは速さが取り柄の系統、そして、私の系統は硬さが取り柄の系統だ。
稀に、王種と呼ばれる、全てが高い系統もあったが、圧倒的に数が少なかった。
そして、私は系統の中ではありえないほど、耐久性に欠けていた。代わりに、攻撃力だけは系統の中では群を抜いて強かったが、言ってみれば不必要だった。
それは、私の系統では歪な存在であり、忌子として扱われるようになった。
父は私をいらない物のように扱い、母は酷く嘆いた。
どんな場所でも、私の居場所はないと、感じていた。
誰も、私を必要とはしない。誰も、私を愛してくれない。
私の周りにいる皆んなと同じ体型をしている。でも、能力が違う。それだけで嫌われる。
終わってる。なんて、冷たい世界だろうか。
こんな私でも、必要としてくれる人はいるのだろうか?
何度も、そんな考えが浮かんでは消える。
それを繰り返しているうちに、一つの考えが浮かび上がった。
自分には、こんな外見なんて必要じゃないのではないか。
こんな格好をしているから、同系統の奴らが嫌うのではないか。
幼い私からしたら、この考えは、脳裏を貫く電撃だった。
そして、私は何も考えずに、家にあった包丁を手に取り、体の甲殻を剥ぎ、肉を削いだ。
痛みは感じたものの、これで全てが変わると思うと、気持ちよかった。
そんな私を、両親はついに気が狂ったのだと確信した。
実際、狂っていたと思う。でも、それしか方法はなかったと思う。
そして、両親は私を家から追い出し、私は荒野を彷徨った。
この世界は、一部のみが綺麗な自然があり、そこに多くの生物が住んでいる。
しかし。そこを一歩外に出れば、あたりに広がるのは荒野で、煙のように黒く、汚い雲が漂うだけだった。
私は、そこを何も考えず、とにかく歩き回った。
何処かに行けば、誰かがいるかもしれないと、望み薄な希望に賭けて歩き回った。
しかし、そんなことはなく、10日ほど歩き回った末、体は言うことを聞かなくなってきた。
視界がぼやけ、フラフラとする足取りで、前へ、前へと進む。
が、限界が訪れ、そのまま倒れ込んだ。
ああ、やはり私は必要にされていないんだ。
その時、もう一度、そうはっきりと理解した。
そして、上を向いて、目を瞑った。
「おや、君はここで何をしてるのかな?」
不意に頭上から声が聞こえてきた。
目を開けると、そこには1人の男が立っていた。
私たちと同じ世界の人ということは理解したが、どんな系統かは全く理解できなかった。
「…行く宛もなく、ただ彷徨って、倒れてるの」
「そうかいそうかい。なかなか、変わった体型をしてるね」
「まあね。自分で変えたもの」
「へえ!面白いね!どうだい、君も僕と一緒にあっちへ行くかい?」
「あっち?」
「そう。3次元の世界へさ」
3次元の世界。私はその言葉を理解できなかった。
けど、この世界ではないことがわかった。
「行く」
「案外あっさりだね」
「…こんな世界。私を必要としてないからね」
そういうと、彼は私を起こして、食料を分け与えてくれた。
久しぶりの食事に、感動している中、彼は虚空に向かって話しかけていた。
すると突然、宙に亀裂が入り、中から誰かが出てきた。
「ふ〜ん。君が新しいメンバーを見つけたっていうから来たけど、あんまり強そうじゃないね」
「いやいや、俺が強くなるって言ってるわけ。今強くなくても、彼女は絶対強くなるよ」
「そう考えるか。ま、いいよ。君の滅多にない頼みだからね」
もう1人の青年、黒いコートを羽織り、手には大きな宝石がついた指輪をつけた青年が近づいてきた。
「やあ、どうも。僕は、彼の上司にあたる人だよ。君を向こうに連れてくために、ちょっと手を加えるから、待っててもらえるかな?」
「……はい……」
私は、おずおず承認した。
すると、青年は私の頭に手を翳し、何かが私に纏わり付いた。
「よし。これでオッケーだね」
「ありがと。お前じゃないとできないからな、これは」
「なんてことないさ。さ、行くよ」
男は亀裂に入っていく。
「さあ、僕らも行こうか」
彼は渋る私の手を引いて、亀裂に飛び込んだ。
つったかたー始めました。制限垢なので、誰にも見られませんが、フォローしてくれたら見れるらしいです。知りませんが。
名前は、Tsumu33:7です。まあ、変わりませんね。
こっちでは、絵を描くつもりなので、興味がある人はぜひ見に来てください。フォローしないと見れないですが。
追記、https://twitter.com/Tsumu_iroiro




