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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
4 悪魔と別次元の敵
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頑張った。

王宮の廊下を一気に走り抜け、風を置き去りにし、4人は一気に城壁まで駆け抜ける。



城壁の奥からは、爆発と轟音、煙が立ち上り、戦闘が如何に激しいかが伝わる。

誰も何も話さずに、ただひたすらに走る。



城壁に近づくにつれ、音、匂いが強くなっていく。

皮膚が焼け、血が滴る鉄の香りが辺り一帯に漂う。



4人の顔には焦りと緊張、不安が混じり、飾られる。




勢いのまま、城壁に取り付けられた門を越える。



途端、視界には大量の情報が、嗅覚は血と物が焼ける強烈な匂いが、聴覚は鼓膜が破れんとする音が、それぞれを媒介として伝わる。



そしてその中で、認めたくない情報のみが嫌ほど激しく主張してくる。



「ファインさんッ!!!レザリーさんまでっ、」



そこには、カインが信頼する2人の人物が地に伏していた。

体からは血液が滴り、小さな水たまりを作り出していた。


かろうじて、息はしているようで、体は周期的に動いていた。



報告にあった2人の人物は、フィロとピュシスがなんとか対応しているが、お互い傷つき、満身創痍だ。



「がはっ………カインか………」


「ファインさん!!」



そばに駆け寄る。



「……気をつけるんじゃ……奴らが舐めて手加減をしているからわしらは生きているが………まだ力を隠し持っておる……わしが戦った……あの虫の見た目をした青年は、速い。とてつもなく………それに、考えられないほど力も強い……ゲホッ……」



血反吐を吐きながら語るその声は弱々しい。



「…ふふっ……班長が来てくれれば安心だネ……あとは任せたヨ……ちなみに、奴の武器には気をつけたほうがいイ…何か原理があると思うけど、変ダ………」



とんがり帽子と、白い髪は血で赤く染まり、汗が滴る。




「……分かりました……」



かざしていた手を握りしめ、立ち上がった。


「ゲシンさん、殺りましょう」


「言われずとも。グレンと、メザリーであの虫を、お前と俺で少女を」


「はい。ほんとは、どっちも殺したかったんですけどね。流石に厳しそうです」



そう言い、笑みを浮かべる。屈託のない笑顔が、ドス黒い怒りの感情で隠れる。



「さ、いきましょう。あ、これは渡しておきますね」



そう言い、カインはグレンに銃を放り投げた。


「使い方は、まあ見えばわかりますね」


「気をつけろよ」



カインとゲシンは、無言で、ゆっくりとしかし確実に少女へと足を進めていた。




「あれ?やっとリーダーのお出まし?遅かったね」



ケラケラと少女は笑う。



「まだ、遅くないですよ。なんせ、誰もまだ死んでないですからね。そして、」





「初めに死ぬのは、あなたです」

指を首にかけ、横に掻いた。




「ふふっ。なかなかの自信ね。油断大敵だよ」


「言われずとも」



バチバチと、火花が散る。



「ピュシス、お前は下がるんだ。これ以上いると死ぬ」


「はい……すみません……」


「謝る必要はない。俺と、カインでやつを殺す」



普段の真面目な態度から一変、不適な笑みを浮かべ、相手を見据えた。



「さあ、第二ラウンドだね!」



少女はそう叫び、手に持ったナイフを宙に放り投げた。

明日も書くつもりです。内容は、少女の過去と青年についてのつもり。

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