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お久しぶりです
「さ、はじめましょ」
虫の見た目をした青年は、軽快な音を立て、飛び跳ねる。
皆、その様子をじっと見つめていた。
次の瞬間
青年は消え、砂埃だけを残す。
「チッ、何処に行った…」
「ふーん、こんなのも見えないの」
何処かに消えた青年は、次の瞬間にはヒュレーを覆い被さっていた。
ヒュレーの額からは汗が滴り、皆の視線は一箇所に集まる。
即座に攻撃に移る。しかし、遅い。
「死ね」
青年はヒュレーを抱きしめる。
一見すると、ただの抱擁にしか見えない。しかし、そこから発せられる音は異常だ。
バキバキと、骨が砕け、血が吹き出す。
ほっそりとした四肢からは考えられないほどの力がヒュレーに加わり、ヒュレーを肉塊にしようとする。
「ヒュレーッ!!!」
誰かが叫び、青年を貫く魔法が多数放たれた。
しかし、一瞬にして消え去り、そのどれもが宙を穿つ。
「これで重症なら、案外あっさりいけそうだね」
「そうね。期待外れだわ」
いつのまにか戻ってきていた青年と少女はそんなことを呑気に話している。
「大丈夫かヒュレー!」
「ゲホッ、はぁはぁ、死にかけた」
息が荒れ、血が吹き出すヒュレー。
「…はぁはぁ………申し訳ない……あとは頼みました…」
「…わかった。後方支援部隊は手当を」
さっと指示を出して、再び対面する。
「わしと、フィロであの変わった女を。レザリーと、ピュシスであの少女の相手をしてくれ。他は、後ろを。奴らはどんな能力を持っているかは分からない。十分注意するんじゃ」
全員、無言の肯定で返事をし、先ほどよりもさらに警戒を強める。
「さあ、始めようじゃないか」
青年は不敵に笑い、一斉に動き出した。
なんか、あんまり面白くない感じがするんですよね。やっぱり小説って難しい




