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お久しぶりです
紅く染まった線が、光を放ち始める。
たちまち、それは視界を奪うほど、眩しく輝いた。
「…っ、どうですかね」
「…成功したのか?」
「多分うまくいったはずなんですけど……」
紅い線は未だ淡く輝いているが、呼び出したはずである対象は一切見当たらない。
辺りを見回す。が、一向に見つからない。
不意に風がカインの頬を刺し、カインはその方向を無意識に写した。
しかし、何もない。
気のせいだと思い、視線を戻す。
「ここですよ」
突然、顔のすぐ横で声が聞こえる。
はっきりとした声が、脳を震わせ、全身の鳥肌が立つ。
ばっと、勢いよく振り向き映った景色には、それがいた。
布切れのようなものを、全身から羽織り、顔を隠し、背中から生える蝙蝠羽を隠さないそれ。
悪魔がいた。
それを理解した瞬間、全員が殺気を放つ。
「おやおや、なかなかに物騒ですね」
「そりゃあね。こんな怪しいやつを警戒心なしで見れるはずがない」
「まあ、そうですね。冗談ですよ、冗談。ちょっとからかいたくなってしまって」
ケラケラと笑う悪魔。一同、緊張した様子で、一挙手一投足見逃さんと観察する。
「それで、あなたが私を呼び出したんですね?」
成り行きを見守っていたカインに呼びかける。
「そうだね」
「なかなか、面白いですね。分かってるんですか?悪魔を呼び出すなんて、国際問題に発展しかねない内容ですけど」
「君に言われたくはないかな。それぐらい追い込まれてる状況ってわけ」
「そうですか」
飄々とした態度で悪魔とやり取りをする。
「それで、何故私を?」
「ちょっと、聞きたいことがあってね」
「ほう……して、内容は?」
「次元の魔物について」
糸のように細くしていた目を、少し開ける。
「何故?」
「あいつらを殺すための魔法を作るためかな」
さらに、開かれる。
赤色の眼球をまっすぐに、カインに向ける。
「面白いですね」
「それで、何か知っているかな?」
「ええ、全て」
その言葉に、カインは強く反応する。
「けど、それを簡単に教えるなんて、面白くないですよね?」
「まあ、そこまで優しいわけではないですよね」
「ええ。あなたは、私に何をくれるんですか?」
開かれた目が再び細められた。
…まるで、カインを睨むように。
今週は3本ぐらい行けるかもです。感想書いて欲しいですお願いしますそうすればやる気が出てもっと投稿本数が増えるかもです




