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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
4 悪魔と別次元の敵
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遊びに行った日の夜、カインは早速ヘンリーに許可を得るために部屋を訪れていた。



「こんな時間に訪れるとは、また頼み事か?」


「はい。ちょっと面白いことを思いついて」



差し出された紅茶を嗜みながら話す。

季節は変わり、暑さが落ち着いてきて、夜になるとひんやりとした空気が漂っている。

冷えた体に、温かい飲み物が沁みていく。



「それで、なんじゃ?」


「えっとですね、ちょっと悪魔でも呼び出そうと、」



ガチャン!


ヘンリーが手に持っていたカップが、大きな音を立てて割れる。



「…まじで言っておるんか?」


「はい。このまま、敵に効くか分からない魔法を作っているのは、時間の無駄になりますし、ここで一つ、新しい考えでも取り入れようかなと」



ニコニコとするカインとは対照的に、ヘンリーは頭を抱えて悩む。



「ダメですか?」


「……ダメじゃろ。悪魔を呼び出すなんて、他国にバレたら非難をがっつり喰らう。なんせ、あの悪魔じゃぞ?過去に、幾つもの国を滅ぼして、何千万もの命を奪った奴らを呼び出すなんて、バレたらひとたまりもないわい」


「…そうですか、ダメですよね。無理を言ってすみませんでした」



飲み干したカップを、置き、部屋を去ろうとする。




「……いや、待て」


部屋を出ようとしたカインに声をかける。



「……悪魔を呼び出すことは、絶対に必要なのか?」


「絶対ってわけではないです。ですが、賢い奴が来てくれれば、一気にこの状況を打破できるはずです。次元の魔物に対して有効打がないこの状況を」


「……そうか……」


「どうですか?」



腕を組み、うんうんと唸る。



「……条件付きなら、許そう」


「本当ですか!?やったぁ!!」


「条件付きじゃぞ。ちゃんと守るなら、じゃぞ?!」


「分かってますよ」



再び、席につき、対面する。



「条件は、3つ。

1つ、呼び出した者がどうしようもない者なら、即座に殺すこと。


2つ、主がその悪魔と契約を交わし、主が死んだらそいつも死ぬようにすること。


3つ、呼び出した悪魔の全ての責任は主、カインが負うこと。


この3つが守れるなら、呼び出してもかまわん。あと、その正体は隠すこと」


指を一つずつ折り、説明する。



「なるほど…分かりました。重々承知しました。それでは明日、早速呼び出してみます!!」


「うむ。絶対に守るんじゃぞ!変な真似はするんじゃないぞ!」


「わかってますよ!師匠!ありがとうございました!!」



笑みを浮かべたカインは、風のように素早く、部屋を出ていった。




「本当に大丈夫かのう……」

ゆっくりと閉まる扉を眺めながら、ヘンリーはポツリと呟いた。

ふいいいぃぃぃ。

もう一本どうかな

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