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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
4 悪魔と別次元の敵
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ちょっとへたっぴ。

「ここが、スイゾクカンですか」


「そうみたいだね」



街の中心部から幾分か離れた土地に建てられた、少し大きな建物。

一般的の民家より1、5倍ほどの大きさ。



それに取り付けられた大きな扉の前には、多くの人が列を成して、扉が開くのを今かと待ち侘びている。



「すごい人気だね。もうちょっと早く来るべきだったかな」


列に並んで、暇そうにするルイナ。



「そうだったかもしれませんね。…‥ところで、何読んでるんですか?」


「ん?これのこと?」


手に持って読んでいた本を指差す。

頷いて肯定する。



「これは、魔道具の設計図だね。新しい魔道具を作るためには、いろんな魔道具の作りを知っておく必要があるからね」


そういって、ルイナはそれを見せる。



中には、図や文字、ペンで書き込まれた字など様々な情報が書き込まれていて、嫌いな人が見れば頭痛がしてきそうだ。



「なるほど。てか、そんなもの持ち歩いてるんですか?」


「そんなものって、これは、私にとってとっても大事なの!それにどうせ、カイン君も魔導書でも持ってきてるんでしょ?」



瞬時に顔を逸らす。



「……バレてますか」


「うん。バレバレ。けど、この建物の中では読まないでね?」


「流石にしませんよ。あ、そろそろ開くみたいですよ」



合わせていた目を建物の方に向ける。

そこでは、大きな扉の前で、スラッとした長身の男が1人、立っていた。



「みなさん!今日は、私が運営する水族館にお越しいただき、誠にありがとうございます!え〜、ここで、館内での規則を少しお話しさせてもらいます。

一つ、大声で話すのはおやめください。他のお客様の迷惑となりますので、守ってください。

二つ、館内にあるガラスには、大きな力を加えないようにしてください。もし、割ってしまった場合については、賠償金を支払ってもらいますのでご注意を。

この二つを守るよう、よろしくお願いします。

それでは、ごゆっくりお楽しみください!」



男の説明が終わるや否や、後方にあった扉が、音一つ立てずに開いた。

先頭にいたものから、順番に水族館へと入っていく。




「いよいよだね!」


「そうですね。どんな風になってるんでしょう」


あと、少しのところまで列が短くなる。



近づいて分かったことは、中は照明が殆どないのか、薄暗く、少し不気味だということ。




「ごゆっくり、どうぞ」

男に見送られ、扉を潜る。

中は一本の通路になっていて、さらに奥に黒いカーテンがあるだけだ。


一歩、また一歩と進むたび、どんどんと暗さが増していく。



不気味な雰囲気に、ルイナはカインの手をぎゅっと握りしめ、体を寄せる。


その手を、強く握り返して、奥のカーテンを潜った。




そして、そこに広がる光景に息を呑んだ。


「…わあ…!すごい…!」




そこには、壁一面を分厚いガラスが覆っていた。

その中には、水の抵抗を一切感じないように、泳ぐ魚。大きな体で、水槽を我が物顔でゆっくりと遊泳する鮫。悠々自適に泳ぐ亀など、様々な生物がいた。




照明は疎で少ないが、中から漏れ出る光が、ゆらゆらと揺れて、神秘的だ。




その後数十分間、2人は口閉じて、じっと水槽の中だけを眺めていた。




水の中をスイスイと泳ぐ魚を、カインは、何を考えているんだろう、と思いながら興味津々に、じっと見つめていた。



そんな様子に魚たちは気づくはずもなく、ただ、そこで泳いでいた。

お久しぶりです。

明日も出せたら出します。もしかしたら今日かも。


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