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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
4 悪魔と別次元の敵
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「これが、その本ですか」


「そうみたいだな」


「結構古いわね」




王宮の一室にて、準筆頭の4人はヘンリーから渡された物を囲って座っていた。


ヘンリーから渡された本は、色褪せ、傷がつき、年季が入っていた。




「えっと、次元の魔物について書かれている箇所は…」




ゆっくりと、中身を確認しながら皺の入ったページを一枚一枚めくる。


部屋には紙と紙が擦れる音だけが鳴り響く。




「……あった」


全員の視線がその箇所に釘付けになる。




『次元の魔物


この世界には、我々が住んでいる3次元以外の次元が存在する。

(3次元とは、幅、高さ、奥行き空間のことをいう)


3次元とその他の次元との間の空間には、考えられないほどのエネルギーが生じている。


そして、この世では時折、その考えられないほどのエネルギーを操り、新たな生物を作り出すことのできる魔王が誕生する。

その魔王が生み出した生物が、次元の魔物だ。


次元の魔物は、生み出される際に決まって一つ、特別な能力を持って生まれる。

それを可能にしているのが、次元の心臓だ。



各々が持つ能力は多岐に渡り、魔法の威力を下げる、皮膚を硬くする、脚力と筋力を強化するなどが確認された。



次に対処方法について』


4人は固唾を飲んで、ゆっくりとページを捲る。





『これといって目立った対処法はない。己の能力を最大限に活用すること。


以上』



「…は?」


「…おいおい、マジかよ…」


「大概にしてほしいね」



4人は呆れ、天を仰ぐ。



「対処法がないとか、どうしろってんだ…」


「そうよね。頑張って倒せってことでしょ?」


「……う〜ん……」



さらに、ゲシンがページを捲っていくものの、有力なことは書かれていない。


ヘンリーが、渋りながら一応といった意味が理解した4人だった。



「…とりあえず、戦力増強が今んところ大事だよな?」


「そうだな。騎士団もちゃんとやれって、喝を入れるか?」


「そうですね。お願いできますか?」


「ああ、ヘンリー様に頼んでおく」


「これは、本当に不味くなってきたかしらね……」



嘆息する4人。

外では雨が、地面に、城壁に、硝子に叩きつけていた。




「とりあえず、僕は新しい魔法を作ってみます」


「ああ、頼んだ。戦力増強はこっちでしておく」


「俺も暇だったら、手助けに行くから」


「とりあえず、やれることをやりましょう」



ため息を吐きながらも、前を向いて歩きはじめた。

お久しぶり大根です

ちょっと忙しすぎんよ。これから土日に一本か2本になるかも

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