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お久しぶりになりました。ちょっとだけです。
どこまでも続く白い空間。上下の感覚がなく、落ちているような感覚にも陥りそうだ。
そこに佇む3人の人影。
「…父さん…母さん…」
ーーーやっと分かったな?お前はここには来てはいけない理由が。
「…はい」
ーーーなら、行け。もう、ここには用がないだろう。
ーーーそうね。頑張ってね、カインちゃん。
「はい」
いつもなら、触れることができない2人と、ハグを交わす。
「…行ってきます」
名残惜しそうに離れ、2人の人影に背を向けて、歩き出した。
はっと目を覚ます。
そこには、いつもの白い天井。
簡素なガラスの板から入ってくる光は、まだ薄暗い。
「…‥朝ですね……」
ゆっくりと体を起こして、眠たい目を擦る。
まだ、人が動き出すには早い時間で、無音と冷たい空気が辺りを漂っていた。
ーーー……もう、あの夢は見ないですね。
確信はないが、なぜかそう思ってしまう。
先ほどまで体にあった暖かい温もりを思い出しながら、ぎゅっと服を握る。
「……さて、そろそろ、起きますか……」
前に出そうとした右手は、うまく動かない。
不審に思って見る。
「……すう………すう………」
気持ちよさそうに眠るルイナの手は、ぎゅっとカインの手を握りしめていた。
ーーーどうしますかね……
うまく働かない脳を動かしてどうするか考える。
「……まあ、たまにはいいですよね」
その考えに辿り着くと、ボスっと枕に顔を押し付けて、再び寝息を立てはじめた。
その後、起きたルイナが、カインを起こすことになった。
起きた時は、すでに日は上りきっていて、カインは驚きで飛び上がったのだった。
もしかしたら、明日あげるかもです




