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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
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「まずは、奴の特徴からだ。さっき分かったことは、相手が魔法に対して圧倒的な防御力を有していることだ。カインでも少し傷をつける程度しかできないほどだ」


皆がすでに知っている事を、再び共有する。



「う〜ん………僕が魔法でゴリ押しますかね?」


「…いや、やめておこう。あいつの速さは異常だ。お前でも百発百中できるか怪しいだろ?」


「…まあ、そうですね…」


M53の、ありえない速さを思い出し、その案を捨て去る。




「やっぱり、わしが足止めして、その隙に打ち込むのがいいんじゃないんかのう」


「でも、それだと、ファインさんの負担が大きくならないですか?」


「あ〜、ちなみにだが、ワタシは人形をぶっ壊されて、魔力がほとんど無くなっタ。だから、戦力として数えないでくレ」


レザリーは壊された土の人形に、自身の魔力の大半を注ぎ込んでいたため、魔力がすっからかんの状態だった。



「レザリーがダメなのか……どうしたもんかな……やっぱり、魔法でゴリ押すか?」


「でも、生半可な火力じゃ、一切傷がつかないじゃないですか」


「どうしたもんかな……」



その場にいたもので、知恵を出し合って策を考えるも、いい案が浮かばない。



「あ〜くっそ、これなら、仕事しない偉そうにする騎士団長でも連れてこればよかったな」


「でも、この条件がなかったら、彼はただの物置になってたわけですし、間違ってはなかったはずです」


「まあ、そうだよな…。うちの騎士は、なんでこうも弱いんだよ…!」


「今更、そんなこと悔やんでも仕方ないわい。国の方針じゃから、仕方ないんじゃ。わしらが強いから、まあええじゃろ」


「あ〜くっそ、ここにめっちゃ強い剣士でもいてくれればな〜」



ないものをねだる者たち。



「……ん?……そういえば……」


そこで、カインが何かを思い出したようで、カバンの中を漁り始める。



「どうした、カイン?なんか剣でもあるのか?」



そこで、お目当ての物を見つけて、ニヤリと笑みを浮かべる。



「剣はありませんが、いいものがありました」


ドン、と、皆の前にそれを置く。



「何だこれ?」


「ふむ……これは銃じゃな」


そう。いいもの、それは、出発際にルイナから渡された銃だった。



「知ってるのか?ファイン?」


「軽くじゃがな。確か、ケイユーブ国で作られた新しい兵器じゃったかな。それで、それが何でいいんじゃ?」



そこで、笑みを深めるカイン。


「これは、鉄の弾丸を放つ魔道具なんです。つまり、これは魔法じゃない。なら、奴にもしっかりとダメージは入るはずです」


「…そんなうまくいくか?」


「やってみなくちゃわからない、大科学実験です。まあ、効かないと分かったら、騎士でも呼ぶために一旦、引きましょう」


「……まあ、そうか……」


「それで、作戦ですが………」



カインの口から、語られる作戦は、あまりにも危険なものだった。



「…無茶すんなよ」


「分かってますよ。最低限、死なないようにはしてます」



不承不承でありながらも、全員から許可を得る。



「よし。それでは、第一段階で無理なら速攻で撤退です。安全第一で、行きましょう」


「「「了解!!!」」」


「それでは、行きましょう」



最終確認を済ませ、M53を殺すべく、再び、道を戻る。

はい。今日は3本でした。明日は多分1本です

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