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見た目騙しの魔法使い  作者: 積む摘む
3 楽しい今と、辛い過去
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「…ってことがあったんです…。それ以降、知り合いが傷ついたりすると、その日のことが思い出されるんです……また、僕の周りから誰かがいなくなるんじゃないかって…」


「それで、パニックに陥ると」


「…はい…」


「で?」


「…で、とは?」



そこで、グレンは大きくため息をつく。




「だからどうするんだ?誰かが傷つくのが嫌だから、お前だけで戦うのか?」


「それは…」


「違うだろ?」


「…はい」



押し黙る。



「なら、もっと皆んなを信じたらどうだ?俺たちは、何者だ?王宮魔法使いだろ?そんなあっさり死ぬような奴はいない」


「…でも…!」


「安心しろ。それに、本当に危なくなっても、お前が助けてくれるだろ?」



にやっと笑いかける。



「…そうですね」


「誰にだってな、トラウマとかはあるんだ。それを、乗り越えれた時に、強くなれるんだ。俺にだってあるんだ」


「グレンさんも?」


「ああ。だからな、そんなに心配するな。それに、過去ばっか見ないで、今を見てみろ。お前は、今や準筆頭だろ?お前の、その力は、何のためにある?」


「僕の、力………」



一度、目を瞑り、開く。




「僕の力は、皆んなを守るためです。王宮魔法使いの皆んなを、国民を守るためにあります」


「そうだ。そのための力があるんだ。うまく使いこなせ」


「はい」



先ほどまでの、怯えた表情とは打って変わり、確かな覚悟があった。




「よし!それじゃあ、カインも元に戻ったし、作戦会議を始めよう!」



周りで休んでいたものたちが、集まってくる。



「まず、カイン。言うことがあるよな?」


「はい……。みなさん、迷惑をかけてすみませんでした」



小さな体を曲げる。


「フォッフォッフォッ。元に戻ったようじゃな」

「そうだネ。心配したんだゾ?」

「本当に、大丈夫ですか?」



主に、カインの班のものから声が上がる。



「もう、大丈夫です。心配させてすみません…」


「大丈夫そうで、何よりダ」



皆の顔に笑みが浮かぶ。



「よしっ!それじゃあ、早速、作戦を考えよう」


「「「はい!」」」

みじかー

今日はあとちょっとだけ描きます

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