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「…ってことがあったんです…。それ以降、知り合いが傷ついたりすると、その日のことが思い出されるんです……また、僕の周りから誰かがいなくなるんじゃないかって…」
「それで、パニックに陥ると」
「…はい…」
「で?」
「…で、とは?」
そこで、グレンは大きくため息をつく。
「だからどうするんだ?誰かが傷つくのが嫌だから、お前だけで戦うのか?」
「それは…」
「違うだろ?」
「…はい」
押し黙る。
「なら、もっと皆んなを信じたらどうだ?俺たちは、何者だ?王宮魔法使いだろ?そんなあっさり死ぬような奴はいない」
「…でも…!」
「安心しろ。それに、本当に危なくなっても、お前が助けてくれるだろ?」
にやっと笑いかける。
「…そうですね」
「誰にだってな、トラウマとかはあるんだ。それを、乗り越えれた時に、強くなれるんだ。俺にだってあるんだ」
「グレンさんも?」
「ああ。だからな、そんなに心配するな。それに、過去ばっか見ないで、今を見てみろ。お前は、今や準筆頭だろ?お前の、その力は、何のためにある?」
「僕の、力………」
一度、目を瞑り、開く。
「僕の力は、皆んなを守るためです。王宮魔法使いの皆んなを、国民を守るためにあります」
「そうだ。そのための力があるんだ。うまく使いこなせ」
「はい」
先ほどまでの、怯えた表情とは打って変わり、確かな覚悟があった。
「よし!それじゃあ、カインも元に戻ったし、作戦会議を始めよう!」
周りで休んでいたものたちが、集まってくる。
「まず、カイン。言うことがあるよな?」
「はい……。みなさん、迷惑をかけてすみませんでした」
小さな体を曲げる。
「フォッフォッフォッ。元に戻ったようじゃな」
「そうだネ。心配したんだゾ?」
「本当に、大丈夫ですか?」
主に、カインの班のものから声が上がる。
「もう、大丈夫です。心配させてすみません…」
「大丈夫そうで、何よりダ」
皆の顔に笑みが浮かぶ。
「よしっ!それじゃあ、早速、作戦を考えよう」
「「「はい!」」」
みじかー
今日はあとちょっとだけ描きます




